太陽光発電の導入を検討している方の中で、「できるだけ費用を抑えて設置したい!」や「蓄電池を設置しないで節約したい!」と思っている方もいるかと思います。
そんな方に向けて蓄電池を設置しなくても電気代を節約する方法をお伝えしていきます!
目次
太陽光発電は蓄電池なしでも自家消費できる
結論から言うと、蓄電池を設置しなくても自家消費はできます!
その理由は、太陽光パネル自体が太陽の光を電気に変える機器なので太陽光発電のみでも自宅で発電し、電気を消費することができるからです。
では、自家消費について説明していきます!
太陽光発電の自家消費とは
本来であれば、電気を使うとなると電力会社から電力を購入してお家で使うのが一般的ですが、太陽光発電を利用して自家消費をすることができます!
では、自家消費とはどんなことを言うのかというと、
太陽光発電の自家消費とは、お家の屋根に設置した太陽光パネルで電気を作り、作った電気をお家で使うことを言います!
更にたくさん電力を作ることができた場合、電力会社に余った電力を売ることができるので、その分のお金もプラスで入ってきます。
このことから、太陽光発電を上手に使用することで、今より電気代の節約になると言えます。
蓄電池なしでも自家消費ができる理由
太陽光発電のみで自家消費をするには電気の使い方に少し工夫が必要にはなってきますが、自家消費ができる理由についてご説明していきます。
太陽光発電で電力が作れる時間帯のお昼間に電気を使う作業を済ませておき、夜は、作った電力を電力会社に売りその収入を夜の電気代に回すことで、自家消費が実現できます!
この際、注意が必要なのが、天候や季節によって発電量が変わりますので毎日、上記で説明したように使えるかと言われると難しい時があると思います。
太陽光発電を蓄電池なしで導入するメリット
太陽光発電と蓄電池をセットで導入すると良いなどをよく耳にするかと思います。
それでも蓄電池を設置せずに導入するメリットがあるので説明していきます!
初期費用を抑えることができる
1つ目のメリットは初期費用を抑えることができることです。
ご存知の通り蓄電池も太陽光発電も導入するには高額な費用がかかります。
少しでも費用を抑えたい方にとっては、セット購入をするのには勇気がいることですよね。
なので、費用を少しでも抑えることができるのであれば、大きなメリットと言えます!
近年は自家消費の方がお得になりやすい
2つ目のメリットは、近年は自家消費の方がお得になりやすいことです。
太陽光発電の導入が始まった年は、売電価格が高かった為、電力会社から電気を購入するより売電した方が収入が増えていました。
ですが、近年では太陽光発電の価格が下がると共に売電価格も低くなってきています。
その影響で、売電するよりも自分のお家で電気を作り使う、自家消費をする方がお得になりやすいと言われています。
太陽光発電のみでもお昼間の電気をまかなうことはできますが、夜も使いたいとなると太陽光発電のみでは難しいので、その際は、蓄電池の導入も視野に入れてみるのも良いかと思います。
電気代の安い夜間のみで済む
3つ目のメリットは、夜の方が電気代が安い為、電気代を削減できることです。
太陽が沈んだ夜は暗いので、夜の方が電気を使用することが多く、電気代が高いというイメージを持っている方も多いかと思います。
ですが、お昼間はいろんなところで電気が使用されており更に、一番電気を使用する時間帯ということもあり電気代は夜よりもお昼間の方が高いのが事実です。
なので、電気代が一番高いお昼間は太陽光発電で自家消費し、電気代が安い夜に電気を買う方が賢く節約できると言えます。
遮熱効果
4つ目のメリットは、遮熱効果があることです。
太陽光パネルを設置することで、直接屋根からの熱を受けることが少なくなり、夏は涼しく、冬は暖かくなると言われています。
それだけでも、エアコンを使用した時の電気代を削減できるので太陽光発電を設置するメリットの一つと言えます。
太陽光発電を蓄電池なしで導入するデメリット
太陽光発電のみの設置でもメリットはたくさんありますが、もちろんデメリットもあります。
設置する前にメリットもデメリットも知っておくことが大事なので確認しておきましょう!
災害時などの停電時に太陽光発電を使えない
1つ目のデメリットは、災害時に使用できないことです。
太陽光発電は、電力を作ることはできますが、蓄えておくことができません。
そのため、災害時や停電時などの万が一の際には使用できない為大きなデメリットと言えるでしょう。
万が一の際に備えたい場合は、電力を蓄えておくことができる蓄電池の導入することをおすすめします。
蓄電池の記事もありますので参考にしていただければと思います!
工夫して自家消費率を高める必要がある
2つ目のデメリットは、自家消費率を高める必要があることです。
上記でもお話ししたように、太陽光発電のみでは夜まで電気を使用することが難しいので、自家消費率をあげたいとなると蓄電池の設置が必要になってきてしまいます。
ただ、電気代の削減効率をあげて自家消費率を高める為の工夫もあるのでお伝えしていきます。
・電気使用量に合わせて太陽光パネルの容量を決めること
太陽光パネルの容量が多ければ多いほど、電気をたくさん作ることができ、少ないとその分電気を作る量も少なくなります。
なので、普段、電気をたくさん使用するご家庭なのに太陽光パネルの容量が少ないと電気を作る量が少なくなる為、作れなかった分は電気代を支払うことになります。
設置をする前に必ず見積もりと電気の使用量を確認しておくことが大事になってきます!
・太陽光パネルの角度や回線の組み方を工夫する
太陽光パネルの設置角度によって発電量も変わってきます。
お家の屋根やお住まいの地域、ご自宅周辺の環境を確認したうえでより多くの電力を作ることができるように業者に確認することをおすすめします。
更に、太陽光パネルを繋げる際の回線の組み方によっても変わってきます。
太陽の動きでお家の屋根の一部が陰になった場合、回線の組み方によっては発電ができにくくなってしまったり、最悪の場合発電ができないということも出てきます。
こちらも設置前に業者の方と相談する必要があります。
売電価格の変動や制度の改定で影響を受ける
3つ目のデメリットは、売電価格の変動で影響を受ける可能性があることです。
年々、売電価格は下がり続けています。
太陽光発電の導入が始まった時期の売電価格は、40円と高額でしたが、太陽光発電の単価が下がると共に売電価格も下がっていき、現在では16円となっています。
今後も太陽光発電の価格調整などの改定が行われた場合、今よりも下がることが予想されます。
太陽光発電で余った電力を売ることで、電気代の節約や収入を得ることでお得になっていましたが、下がり続け売電の仕組みがなくなった場合、太陽光発電のみではお得に過ごすことが難しくなると考えられます。
ですが、今現在では売電はありますので、安心していただければと思います!
売電は太陽光発電を設置してから10年の期間がある為、価格変動や改定が始まる前の今設置するのがおすすめです!
太陽光発電の設置をお考えの方は、是非住まいるエコ本舗にお問い合わせください!
太陽光発電を蓄電池なしで自家消費する方法
太陽光発電のみで完全に自家消費する方法は、直接電気を自宅に送り使うことができる自家消費型太陽光発電に変更することです!
太陽光発電は、余った電気を電力会社に売ることができる売電制度があります。
この制度は電力が余った際、自動的に電力会社へ供給され、その分の収入が得られます!
ですが、自家消費型太陽光発電は発電した電力を自動で電力会社に供給されることがなく、全ての電力を自宅で使うことができるので自家消費をしたい方におすすめです。
太陽光発電は蓄電池なしで自家消費率を上げる方法
先ほどは太陽光発電のみで自家消費をする方法についてお話ししてきましたが、先ほどの情報を踏まえて自家消費率をあげる方法についてもプラスでお伝えしていきます。
発電と消費のタイミングを合わせる
太陽光発電のみでは、作った電力を蓄えておくことができないので発電するタイミングと、消費のタイミングを合わせることが大事になってきます!
タイミングを合わせると聞くと大変そうなイメージも持たれる方もいるかもしれませんが、太陽光発電はお昼の太陽が出ている時間帯に電気を発電するので、その時間帯に電気を使う作業をすると良いでしょう。
例えば、今まで夜に動かしていた、家電製品をなるべくお昼間に済ませることで夜の電気消費を少なくするなどです。
お昼のうちに洗濯を終わらせておくことや、ご飯の準備を夕方までに済ませておくなどし、賢く太陽光発電を使うことをおすすめします!
電気自動車のバッテリーを蓄電池として使う
蓄電池を設置しなくても、お家に電気自動車があれば蓄電池の代わりにすることができます!
電気自動車の充電方法としては、コンセントでするか、V2Hという機器で行います。
V2Hは電気を貯めておくことができるので、太陽光発電で作った電力をV2Hに貯めて万が一の際はそこから電力を使うと太陽光発電のみでもより賢く電気を使うことができます。
オール電化やエコキュートを検討する
更に自家消費率をあげたい方は、オール電化やエコキュートにすることです。
今までガスと電気で生活していたのを全て電気で動かすことになるので、ガス代の節約もできお昼間に電気を使うことで電気代の節約にもなります!
お家の建て替えやリフォームを考えている方は、この機会に変えてみるのも良いかと思います。
ここまでの内容をまとめてみました!
・発電と消費のタイミングを合わせる
・電気自動車のバッテリーを蓄電池として使う
・オール電化やエコキュートを検討する
この3つが合わさると太陽光発電のみでも十分に自家消費できると言えます!
太陽光発電と蓄電池の導入メリットについて
ここまでは、太陽光発電のみで過ごすための方法や、その際の自家消費を上げるための方法についてお話ししてきましたが、セットで導入するとどんなメリットがあり、デメリットがあるかをお話ししていきます!
もし、この記事を読んでいる方でセット購入を考えている方がいましたら、是非購入前に確認してほしいです!
太陽光発電と蓄電池のセット購入だとお得に
1つ目のメリットは、太陽光発電と蓄電池のセットで購入すると別々で購入するよりもお得になります。
その理由としては、太陽光発電を導入する際も、蓄電池を導入する際も工事費が必ずついてきます。
その工事をまとめてすることで、工事費も一回で済ませることができます。
蓄電池のメリットや価格については別の記事でお話ししている為、そちらを参考にしていただければと思います!
太陽光と蓄電池のダブル発電でも買取価格が固定
2つ目のメリットは、ダブル発電で買取価格を安定させられることです。
最近、ダブル発電という名前を聞いたことがある方もいるかと思います。
まず、ダブル発電の仕組みについて簡単にお話ししていきます!
仕組みについてはすごく簡単で、太陽光発電で作った電力を蓄電池に蓄え、完全自家消費を目指すことです!
例えば、蓄電池で蓄えた電力は夜に使い、日中は太陽光発電で作った電力で過ごす。
更に、蓄電池に蓄えていた電力も売電できるので売電収入も安定して入ってくることに繋がります!
このように太陽光発電と蓄電池両方を使うことで、電力を賢く使い、更に収入も増やす家庭が増えてきています。
災害時などの停電時にも使用可能
3つ目のメリットは災害時など万が一の際に使えることです。
太陽光発電のみでは、電気を蓄えておくことができない為、万が一の際使うことができないのが不安になる要素だと思います。
蓄電池の容量にもよりますが、災害が起きても1日、2日くらい電気が使える環境を作ることができます!
日頃から蓄電池に電力を蓄えておき、災害が起きても安心できる体制を作っておきましょう!
太陽光発電と蓄電池の導入デメリット
魅力的なメリットがたくさんありますが、もちろんデメリットもあります。
メリット・デメリットの両方を確認した上でセット購入を考えてほしいと思います!
ソーラーパネルとの相性がある
1つ目のデメリットはパネルと蓄電池の相性が必要になってくることです。
例えば、太陽光発電の発電量より、蓄電池の容量の方が少ない場合、たくさん余ったとしても無駄にしてしまうことになります。
お互いの容量を確認して購入するのがおすすめです!
すでに、太陽光発電を付けられている方は、蓄電池を購入する際、気をつけていただきたいです!
リチウムイオン蓄電池の寿命
2つ目のデメリットは、リチウムイオン蓄電池の寿命が短いことです。
蓄電池で使われている電池は4種類ありますが、よく使われている電池がリチウムイオン蓄電池になります。
このリチウムイオン蓄電池の寿命は15年ほどで、太陽光発電の寿命が30年のことを考えると寿命が短く、故障などした際に買い替える費用がかかることがデメリットになります。
寿命が長い電池は鉛蓄電池ですが、なぜ、寿命が短いのにリチウムイオン蓄電池がよく使われるのかというと、エネルギー効率という、電気を外に出す力が他の電池より強い為よく使われていることが多いです。
導入費用がかかる
3つ目のデメリットは、導入費用がかかることです。
太陽光パネル1枚の値段は約7万円からで、一般的には3枚〜4枚ほどを乗せることが多い為、少なくとも20万円〜30万円ほどかかります。
蓄電池も約90万円〜のものになるので、セットで購入するには最初にたくさんのお金がかかります。
なるべくお金をかけたくないと思っている方には厳しいかもしれないです。
以上3つのデメリットをお伝えしました!
蓄電池も太陽光発電も今後の生活に絶対役立ってくれますので、ぜひ検討をして欲しいと思います!
蓄電池や太陽光発電の補助金制度について書いている記事がありますので、ぜひそちらも読んでいただけるとよりお得に設置できるかと思います!
信頼できる施工会社の見極め方
どの会社がいいのかは実際のところ見分けるのが難しいかと思います。
ですが、ポイントを押さえておくだけで何も知らない状態で決めるより少しは安心して契約してもらえるかと思います。
押さえておきたいポイント1つ目
押さえておきたいポイントの一つ目は施工実績が豊富であるかどうかです。
これは、ホームページを見るとすぐにわかります!
会社は自信があるから実績を載せているかと思いますので、確認してみるのは失敗しない一つのポイントと言えます。
なので、実績がわからない、どんな資格を持っている人がいるか情報が書いていない、ホームページの内容が薄いなどの会社は避けることをおすすめします!
押さえておきたいポイント2つ目
二つ目のポイントは質問や相談に積極的かつ親身になって対応してくれているかです。
太陽光システムを設置される方は、わからないことや不安なことだらけだと思います。
その気持ちに寄り添ってない会社や、質問した内容が曖昧だったり、対応が淡々としている会社は例え、値段が安くても設置ミスがあったり何か困ったことがあっても対応してもらえないなどのトラブルを招く場合があります。
安さだけで決めるのは避け、相談にちゃんと乗ってくれる会社を選びましょう!
押さえておきたいポイント3つ目
三つ目のポイントは、見積もりの内容がわかりやすく、細かい内容も記載されているかがポイントです。
このポイントは初めの方からしたらわかりにくいかと思います。
ですが、重要なのでチェックしておきましょう!
チェックするポイントをまとめました!
②工事内容の欄が「一式」でまとめられていないか
③使用する品番やメーカー、商品名がきちんと記載されているか
見積もりをお願いした際は、この3つを確認しておきましょう!
もし記載がない場合は業者の人に確認することも忘れないようにして、答えてくれない会社はやめておきましょう!
以上、見分ける際に必要な3つのポイントをお伝えしました。
太陽光システムを検討されている方はぜひ、複数の会社から見積もりを出してもらってから見分けるようにしましょう!
まとめ
今回は太陽光発電のみでも自家消費ができるかについて説明してきました!
自家消費は太陽光発電のみでもできますが、やはり災害や物価高騰など今後のことを考えると蓄電池をプラスしたセット購入でよりお得に、より安心して生活できるように考えていきましょう!
少しでも蓄電池にも興味を持ってくださった方がいましたら、蓄電池の記事も確認していただければと思います。
- 【2024年】家庭用蓄電池の仕組みとおすすめメーカーを紹介!
- 【2024年版】家庭用蓄電池のお得な価格情報と設置のポイントをご紹介
- 太陽光パネルってどうなの?電気代の変化や気になる疑問をわかりやすく解説
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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監修:難波博司
(太陽光発電プロコンサルタント)
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監修:築山享晃
(光熱費削減プロコンサルタント)
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