蓄電池の値段はどれくらい？相場と選び方を初心者向けに解説

お役立ち情報 2025年05月07日更新日：2025年08月03日

監修：難波博司(太陽光発電プロコンサルタント): 蓄電池や太陽光発電に関する記事を多数監修しています。技術的な内容をわかりやすく伝えることを大切にし、お客様が納得して導入できるよう、日々サポートしています。

「蓄電池って高い？それとも安くなってきてる？」そんな疑問をお持ちの方へ。

この記事では2025年最新版の蓄電池の値段相場と、初心者でも失敗しない選び方を徹底解説します。

メーカー別の価格比較や、補助金を使って安く導入するコツもご紹介。この記事を読めば、あなたに最適な蓄電池と予算の目安がしっかりわかります。

2025年の蓄電池価格相場と最新動向
価格に影響するポイントと賢い選び方
補助金を活用してコストを抑える方法

それでは早速、家庭用蓄電池の相場と選び方のポイントを詳しく見ていきましょう。

家庭用蓄電池の価格相場はどのくらい？【2025年最新版】

家庭用蓄電池の価格は、容量やメーカー、設置方法によって大きく異なります。

2025年現在、平均的な蓄電池の容量は約11.79kWhで、設置費用を含めた総額はおよそ214.2万円とされています。

ただし、補助金の活用や販売店の選択によって、実際の支払額は変動します。

主要メーカー別の価格帯と特徴

各メーカーの蓄電池には、それぞれ異なる特徴や価格帯があります。以下に、代表的なメーカーとその製品の概要をまとめました。

メーカー	製品名	価格	特徴
テスラ	Powerwall	約129万円	大容量で低価格。デザイン性も高い。
京セラ	エネレッツァ	約275万円	クレイ型蓄電池を採用し、安全性が高い。
ニチコン	トライブリッド	約180万円	太陽光やEVとの連携が可能。
オムロン	マルチ蓄電プラットフォーム	約328万円	後付けが容易で柔軟性が高い。
パナソニック	創蓄連携システムS＋	約204万円	HEMSとの連携でエネルギー管理が可能。

各製品の価格は、容量や機能、設置条件によって変動します。

また、補助金の対象となる製品もありますので、導入を検討する際は、最新の情報を確認することが重要です。

容量（kWh）ごとの価格相場一覧

蓄電池の価格は、容量によっても異なります。以下に、容量別の価格相場をまとめました。

5kWh未満：15.0万円/kWh＋工事費1.6万円/kWh
5～10kWh：15.6万円/kWh＋工事費1.3万円/kWh
10kWh以上：15.7万円/kWh＋工事費1.2万円/kWh

例えば、6kWhの蓄電池を導入する場合、機器費用は約93.6万円、工事費用は約7.8万円、合計で約101.4万円となります。

ただし、補助金の活用や販売店の選択によって、実際の支払額は変動します。

蓄電池の導入を検討する際は、容量や価格だけでなく、設置場所や使用目的、補助金の有無など、さまざまな要素を考慮することが重要です。

次のセクションでは、蓄電池の価格に影響を与える要因について詳しく解説します。

合わせて読みたい▶︎【2025年版】家庭用蓄電池のお得な価格情報と設置のポイント

蓄電池の価格を左右する5つの要素

蓄電池の価格は、さまざまな要因によって変動します。容量や設置方法、機能の違いなど、複数の要素が関係しています。

これらを理解することで、適切な製品選びが可能になります。

蓄電容量と価格の関係

蓄電池の価格は、容量に比例して増加する傾向があります。

一般的に、容量が大きいほど価格も高くなりますが、1kWhあたりの単価は容量が増えると下がる場合があります。

設置方法（屋内・屋外）によるコスト差

蓄電池の設置場所によっても、価格に差が生じます。

屋内設置は、配線やスペースの確保が容易な場合が多く、工事費用が比較的安価です。

一方、屋外設置は、防水・防塵対策が必要となり、追加の工事費用が発生することがあります。

また、地域の気候や設置環境によっても、適切な設置方法が異なります。

ハイブリッド型と単機能型の価格差

蓄電池には、ハイブリッド型と単機能型の2種類があります。

ハイブリッド型は、太陽光発電システムと一体化しており、電力の自家消費が効率的に行えます。

単機能型は、既存の太陽光発電システムに後付けする形で導入されます。

一般的に、ハイブリッド型の方が高価ですが、長期的な電力コストの削減が期待できます。

メーカー保証と価格の関係

メーカーが提供する保証内容も、価格に影響を与える要素の一つです。

保証期間が長く、保証内容が充実している製品は、価格が高めに設定される傾向があります。

例えば、10年間の保証が付帯する製品は、同等のスペックで保証期間が短い製品よりも高価になることがあります。

保証内容を確認し、価格とのバランスを考慮することが重要です。

補助金でどれだけ安くなる？2025年の最新情報

蓄電池の導入には高額な初期費用が必要ですが、国や自治体の補助金制度を活用することで、コストを大幅に削減できます。

2025年現在、さまざまな補助金制度が実施されており、条件を満たせば数十万円の支援を受けることが可能です。

国の補助金制度

国が実施する主な補助金制度には、以下の3つがあります。

DR補助金（家庭用蓄電システム導入支援事業）
子育てグリーン住宅支援事業
ZEH補助事業

DR補助金は、蓄電池の初期実効容量1kWhあたり3.7万円、上限60万円まで支給されます。

申請期間は2025年4月中旬から12月5日までですが、予算が上限に達した時点で終了となります。

子育てグリーン住宅支援事業では、蓄電池の設置に対して一戸あたり6.4万円の補助金が支給されます。

対象は子育て世帯や若者夫婦世帯で、省エネ性能の高い住宅の取得や改修が条件です。

ZEH補助事業では、蓄電池の導入により最大20万円の補助金が支給されます。

対象はZEHまたはZEH+の基準を満たす新築や既存住宅のリフォームです。

地方自治体の補助金制度

地方自治体でも、独自の補助金制度を設けている場合があります。以下に、いくつかの例を紹介します。

自治体	補助金額	申請期限	備考
東京都	最大120万円	2029年3月30日	蓄電池容量に応じて補助金額が変動
愛知県名古屋市	1.5万円/kWh（上限8kWh）	2025年2月28日	太陽光発電との併用が条件
大阪府堺市	一律5万円	2026年3月31日	予算額に達し次第終了

自治体の補助金制度は、地域によって内容や条件が異なります。

申請前に、各自治体の公式ウェブサイトや窓口で最新情報を確認することが重要です。

また、国の補助金と自治体の補助金は併用が可能な場合が多く、組み合わせることでさらに導入コストを抑えることができます。

ただし、併用の可否や条件については、事前に確認しておくことをおすすめします。

初心者でも失敗しない蓄電池の選び方

蓄電池の導入を検討する際、最適な容量や信頼できるメーカー・施工業者の選定は重要なポイントです。

家庭の電力使用状況や生活スタイルに合わせて、適切な蓄電池を選ぶことで、コストパフォーマンスを最大化できます。

家庭の電力消費と最適容量の決め方

家庭の電力使用量や生活スタイルに応じて、適切な蓄電池の容量を選ぶことが重要です。以下に、世帯人数や使用状況に応じた容量の目安を示します。

世帯人数	電力使用状況	推奨容量（kWh）
1人暮らし	一般的な使用	3～5
2～3人世帯	太陽光発電あり	5～8
4人以上	オール電化住宅	8～12
全世帯	災害時の停電対策	10～15

例えば、1人暮らしの家庭では、一般的な1日の電気使用量は3～6kWh程度です。そのため、蓄電池の容量も3～5kWh前後が目安となります。

2～3人世帯では、電気使用量がやや増えるため、5～8kWh程度の蓄電池が適しています。

太陽光発電を併用している家庭では、日中に発電した電気を夜に無駄なく使うために大きめの容量を選ぶようにしましょう。

4人以上の世帯になると、1日の電気使用量は10kWhを超えることも珍しくないため、蓄電池の容量も8～12kWh程度を目安に選ぶことが一般的です。

災害時の停電対策として蓄電池を導入する場合は、最低限の生活を何日間継続したいかによって、必要な容量が変わってきます。

たとえば、冷蔵庫や照明などに使う1日あたりの電力量が約5kWhであれば、2〜3日間しのぐためには10〜15kWh程度の蓄電容量が目安です。

信頼できるメーカー・施工業者の選び方

蓄電池の導入において、信頼できるメーカーや施工業者を選ぶことは非常に重要です。以下に、選定時のポイントを示します。

メーカーの実績と信頼性を確認する
保証内容やアフターサービスを比較する
施工業者の資格や経験をチェックする
複数の業者から見積もりを取得し、比較検討する
口コミや評判を参考にする

メーカーの実績や信頼性を確認する際は、過去の導入事例や製品の評判を調べることが有効です。

また、保証内容やアフターサービスも重要なポイントであり、長期的なサポートが受けられるかを確認しましょう。

施工業者を選ぶ際は、資格や経験をチェックすることが大切です。適切な資格を持ち、豊富な経験がある業者は、安心して任せることができます。

複数の業者から見積もりを取得し、価格やサービス内容を比較検討することで、最適な選択が可能となります。

さらに、口コミや評判を参考にすることで、実際の対応や品質を把握できます。

蓄電池を安く導入する3つのコツ

蓄電池の導入には高額な初期費用がかかりますが、工夫次第でコストを抑えることが可能です。

ここでは、費用を抑えて蓄電池を導入するための3つの方法をご紹介します。

一括見積もりサイトの活用

複数の業者から見積もりを取得することで、最適な価格とサービスを比較検討できます。以下に、主な一括見積もりサイトを紹介します。

サイト名	特徴	対応地域
ソーラーパートナーズ	厳選された業者のみを紹介	全国
タイナビ	最大5社に同時見積もり可能	全国
グリエネ	最短30秒で見積もり依頼	全国