こちらの記事では、ダイヤゼブラ(旧田淵電機)の蓄電池をご紹介します。
ダイヤゼブラは太陽光発電のメーカーではなく、蓄電池のメーカーです。
よって蓄電池は他のメーカーと比べてもかなり突出しています。
価格や特徴、安く買う方法などをまとめましたので、導入をご検討の方はぜひ参考にしてください!
目次
ダイヤゼブラの蓄電池の特徴
ダイヤゼブラの蓄電池の特徴として、高効率であることが挙げられます。
以下にそのいくつかの理由をまとめました。
高出力・大容量
一般的な蓄電池は100Vの出力ですが、ダイヤゼブラの蓄電池は200Vの出力にも対応しています。
なので停電などの非常時も安心してお使いいただけます。
さらに、200Vの環境を必要とするオール電化の住宅でも導入できるのは大きな特徴ではないでしょうか。
これだけでなく、容量も7.04kWhと大きく作られているため、電気の消費が多いご家庭や、大きな住宅を購入される方におすすめです。
寿命が長く保証も充実
ダイヤゼブラの蓄電池は公表されたサイクル数が12000サイクルであり、この数字から推測すると、おおよそ33年間使用可能です。
計算方法→12000サイクル÷365日/年=32.9
一般的に蓄電池の平均寿命は15〜30年とされていますが、これはあくまで目安であり、実際の寿命は使用方法や周囲の環境によって多少前後する可能性があります。
しかし、平均寿命と比べても、ダイヤゼブラの蓄電池は非常に長い寿命を持つと言えます。
さらに、機器保証が15年と長く、サポート体制もかなり整っているため、安心してお使いいただけます。
太陽光発電との相性がいい
ダイヤゼブラの蓄電池はハイブリッド型であり、この特性により変換ロスを抑えることが可能です。
通常の単機能型蓄電池では、太陽光発電で生成された電力を自家消費するまでには、三段階の変換が必要ですが、ダイヤゼブラの場合はその三段階の変換で生まれてしまう、約15%の無駄を削減できます。
これにより、電力の効率的な利用が可能となります。
ダイヤゼブラは他社とは異なり、太陽光発電を直接提供していません。
そのため、ダイヤゼブラの蓄電池はあらゆる太陽光発電システムに接続でき、幅広い環境に適用可能です。
よって、太陽光発電を導入している方々や、蓄電池の導入を検討している方々にとって、ダイヤゼブラはおすすめの選択肢となります。
効率的な四つのモード
4つのモードが用意されており、その時々に応じて適切なモードを選択することができとても効率的です。
・ノーマルモード
安価な深夜電力を貯めて朝から夜にかけて使用し、価格の高い昼間の発電電力は全て売電に回します。
・節エネモード
太陽光発電で生成された電気を優先的に利用し、電力会社からの購入量を最小限に抑えます。
自家消費を増やすことで環境にも配慮します。
・スマートモード
ダイヤゼブラは1日に2回の充電が可能であり、昼間に余った電力を夕方の消費に充てたり、安価な深夜電力を朝方の消費に活用することができます。
これにより電気代を節約できます。
・蓄電モード
災害時に備えて蓄電池を常に満タンにしておくためのモードです。
普段は余剰電力で充電するか、電力会社から電力を購入して蓄電池を充電します。
ダイヤゼブラの蓄電池の種類
ダイヤゼブラの蓄電池の種類は大きく二種類あります。
①EIBS7(アイビスセブン)
蓄電池は特定負荷型と全負荷型の二種類に分けることができます。
蓄電池の種類、詳しい特徴についてはこちらの記事をご覧ください!
アイビスセブンの特徴として、
・停電時に多くの電化製品が利用できる
・パワーコンディショナの種類が豊富
・スマートモード
の三つが挙げられます。
それぞれをさらに詳しくご説明していきます。
・停電時に多くの電化製品が利用できる
アイビスセブンは停電時に最大5,500Wの電力を利用できます。
また、200Vの出力に対応しているため、非常時でも家の全電源を基本的に利用することができます。
ただし、これほど多くの電力を一度に使用する場合、それに対応する蓄電容量も必要になります。
そのため、蓄電池ユニットを2つ接続し、容量を増やすことが可能な手段も用意されています。
・パワーコンディショナの種類が豊富
パワーコンディショナーの種類が5.5kW、8.0kW、9.9kWの三種類用意されているので、ご家庭に合わせて選ぶことができます。
スクロールできます
製品 | 容量 |
---|---|
EHF-S55MP3B | 単相5.5kW |
EHF-S80MP4B | 単相8.0kW |
EHF-S99MP5B | 単相9.9kW |
参考資料
製品をさがす | ダイヤゼブラ電機(田淵電機)のパワーコンディショナ(パワコン)・太陽光発電システム「EneTelus」
・スマートモード
スマートモードの導入により、アイビスセブンは大変人気になりました。
充電時には蓄電池に貯める力が必要となります。
入力が小さいため、発電量が多いほど貯める際に入力の数値を超える部分が無駄になってしまいますが、アイビスセブンは入力を大きくしているため、高速で大量に充電することができます。
②EIBS(ハーフアイビス)
ハーフアイビスの特徴は、低価格なのにハイブリッドパワコンが採用されているところです。
通常、ハイブリッド型パワーコンディショナは、単機能システムと比較して価格が高くなるというデメリットがありますが、ハーフアイビスは容量をあえて小さくすることでコンパクトでありながら低価格を実現しています。
・二回充電することができる
蓄電池は通常、夜間や発電のできない時間帯に電気を蓄えることで、自家消費し電気代を削減します。
アイビスシリーズは「安い深夜電力からの充電」+「日中の余剰電力からの充電」の二度充電できることから、昼間に余った電力を夕方の消費に向けて充電し、安い深夜の電力を朝方の消費に向けて充電することが可能です。
そのため、電気代が高くなってしまう方には特におすすめできると言えます。
・コンパクトかつ低価格、太陽光発電の電気ロスを最小限にできる
ハイブリッド型パワーコンディショナは、単機能システムと比較して価格が高くなるというデメリットがありますが、ハーフアイビスは容量をあえて小さくすることでコンパクトでありながら低価格を実現しています。
また、ハイブリット型蓄電池なので単機能型と違い太陽光発電と蓄電池のパワーコンディショナを1つにまとめることで電気ロスの発生を抑えることができます。
ダイヤゼブラの蓄電池の価格相場
ダイヤゼブラの人気の蓄電池として、ハーフアイビス、アイビスセブンがあります。
以下の表はその二つの製品の価格相場となっています。
「ハーフアイビス」は蓄電容量をあえて小さくすることで低価格を実現し、爆発的に人気になりましたが、現在ではコストパフォーマンスがよく、さらに性能の高い「アイビスセブン」が人気となっています。
スクロールできます
シリーズ名 | 型番 | 蓄電容量 | 相場価格 |
---|---|---|---|
EIBS(ハーフアイビス) | PKG-EHD-S55MP3B | 4.0kWh | 120〜145万円 |
EIBS7(アイビスセブン) | EHF-S55MP3B | 7.04kWh | 140〜170万円 |
ダイヤゼブラ(旧田淵電機)蓄電池の導入ポイント
ダイヤゼブラは太陽光発電のメーカーではなく、蓄電池のメーカーであるため、特定の太陽光発電メーカーが施工に優れているといったことはありません。
ただし、他社の太陽光発電システムとの連携が必要です。
さらに、ダイヤゼブラの蓄電池はハイブリッド型であるため、その施工に慣れている専門業者にお願いすることが適切です。
ダイヤゼブラ(旧田淵電機)蓄電池の評判
ダイヤゼブラに対する一般的な評判は高く、その理由としては、高い容量やコストパフォーマンスの良さ、長い寿命、そして停電時でも安心感が挙げられます。
さらに、複数の運転モードが選択可能であり、スマートフォンからの操作が可能という利便性も好評です。
ダイヤゼブラ(旧田淵電機)蓄電池のよくある質問
ダイヤゼブラに関してよくいただく二つの質問を選び、お答えしていきます。
Q1:太陽光発電の会社ではないですが、互換性などの問題はありませんか?
A:問題ありません。
ダイヤゼブラの蓄電池はどのメーカーとも接続できるように作られています。
むしろ蓄電池のプロフェッショナルなので、安心して製品を購入できます。
Q2:会社名が変わったのはなぜですか?
A:田淵電機の業績が悪化したことが背景となり、ダイヤモンド電機株式会社との合意書を締結し、ダイヤモンドホールディングスの子会社となりました。
この統合により、蓄電池の製造だけでなく、住宅向け電子機器の製造も手掛けることとなりました。
経営が安定しているため、今後の展望は楽観的です。
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