電気代の止まらない高騰や、災害時の備えとして、家庭用蓄電池を導入する方がかなり増えています。
家庭用蓄電池を導入することで、電気代を節約できたり、停電などの災害時でも電気を貯めて使うことができます。
この記事では、家庭用蓄電池といっても種類が多くて、何を選んでいいのかわからないといった方向けに、蓄電池の機能や価格相場、おすすめメーカーなどを解説します。
さらに損をしないための選び方、蓄電池の基本的な知識も紹介します。
蓄電池をお得に導入したい方は、ぜひ参考にしてください!
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おすすめ製品 | 理由 |
---|---|
カナディアン EPCube |
コンパクトなデザイン 品質保証が長い |
オムロン KPBP-Aシリーズ |
蓄電容量が豊富 さまざまな環境に適している |
ダイヤゼブラ EIBS7 |
太陽光発電と連携しやすい 寿命が長い |
目次
家庭用蓄電池とは
家庭用蓄電池を導入することで、太陽光発電で発電した電気や、電力会社から安くで買い取った電気を、貯めて後から使うことができます。
蓄電池の素材にも様々な種類があり、ここ最近ではリチウムイオン電池が主流となっています。
太陽光発電を導入していなければ意味がない、と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、ここ数年で太陽光発電の義務化が少しずつ進んでいます。
【2025年】太陽光発電の義務化が進んでいる?
2025年4月から、東京都や京都府で、新築住宅に向けた太陽光発電の義務化が決定しています。
4kWの太陽光パネルを新築住宅に設置した場合、補助を40万円受けることができます。
2030年までに掲げた目標「カーボンハーフ」を実現するため、新築住宅や、既存住宅の断熱回収を行う際に、補助金を受けて設置することができます。
それに合わせて、蓄電池の需要も高まっています。
補助金に関しては、こちらの記事で詳しく解説しています!
蓄電池のメーカー比較ランキング
- ①カナディアンソーラー
- ②オムロン
- ③ダイヤゼブラ
- ④シャープ
- ⑤ニチコン
- ⑥長州産業
それぞれのメーカー、おすすめ製品に関して詳しく説明していきます。
おすすめメーカー①カナディアンソーラー
カナディアンソーラーの蓄電池は、性能と価格のバランスがよくおすすめです。
技術や品質が高く、太陽光発電においては、海外メーカーながら国内のシェア率一位を獲得したこともあり、非常に有名なメーカーです。
さらにたくさんの販売店で取り扱いがあり、導入しやすいのも評価が高い理由です。
中でもおすすめの製品が、カナディアンソーラー「EPCube」です
メリット:高品質で安心
EPCubeは高品質なのに加えて、価格が抑えられているのが人気の理由です。
さらに以下の特徴があります。
・ハイブリッド型蓄電池
・四つの運転モードで、効率的な電気使用
・安心のリン酸鉄系リチウムイオン電池
・全負荷型で停電時も安心
詳しくはこちらの記事で解説しています!
デメリット:容量と相性に注意
デメリットとして挙げられるのが、以下の2点です。
・設置後の増設ができない
・太陽光発電との相性に注意が必要
EPCubeは、後から容量を増やしたいとなっても、蓄電池を増設することができません。
将来の使用電力も予想しながら、販売店と容量を決める必要があります。
さらにハイブリッド型の蓄電池になるので、太陽光のパワコンを一つにまとめる必要があります。
その際に相性が悪いこともあるので、確認は必須です。
価格相場
容量 | 希望小売価格 |
---|---|
6.6kWh | 2,495,900円 |
9.9kWh | 2,995,300円 |
13.3kWh | 3,493,700円 |
※あくまでメーカーの希望小売価格となるため、実際の工事費用とは異なります。
お気軽にお問い合わせください。
カナディアンソーラーがおすすめな人
・安い価格で蓄電池を導入したい方
・停電時に家全体で電気を使いたい方
・周囲の邪魔をしないデザインをお探しの方
おすすめメーカー②オムロン
オムロンは国内のメーカーで、太陽光のパワーコンディショナが非常に有名です。
蓄電池に関してもかなりのシェアを誇っています。
オムロンの蓄電池の中でも、特に人気なのが、「KPBP-Aシリーズ」です。
メリット:組み合わせが可能
KPBP-Aのメリットとして以下の内容が挙げられます。
・自由自在に組み合わせることができる
・蓄電容量が豊富
・コンパクトな設計
・塩害、積雪地域にも対応している
・AI機能が搭載されている
他の蓄電池と違うメリットとして、ご家庭の電気の使い方に合わせて、自由自在に組み合わせることができる点が挙げられます。
具体的に、最初に単機能型として導入しても、後からハイブリッド型や全負荷対応型にアップデートできたり、容量も5種類から選ぶことができます。
他社のものと比べてコンパクトな作りになっているのも、大きなメリットです。
デメリット:種類が多い
デメリットとして、種類が多くどの製品を選んでいいかわからない点があります。
KPBP-Aシリーズは、単機能・ハイブリッド型、全負荷・ハイブリッド型、さらに蓄電容量を5種類の中から選ぶ必要があります。
予算やご家庭に合わせた容量などは、販売店に相談しましょう。
住まいるエコ本舗では、国内外全メーカーからお客様に最適な商品を、丁寧なヒアリングから選定します。
価格相場
容量 | 価格(工事費込み) |
---|---|
6.5kWh | 約180万円 |
9.8kWh | 約200万円 |
16.4kWh | 約330万円 |
※ご家庭によって、実際の工事費用は異なりますので目安としてご覧ください。
おすすめな人
・ご家庭の生活に合わせた蓄電池システムを導入したい方
・電気代の節約をしたい方
おすすめメーカー③ダイヤゼブラ
ダイヤゼブラ電機はかつて田淵電機株式会社として知られていました。
主に蓄電池の製造や、住宅向け電子機器の製造を行っています。
ダイヤゼブラで最も人気な製品が「EIBS7(アイビスセブン)」です。
メリット:太陽光発電との連携
EIBS7の1番の特徴は、幅広い太陽光発電と接続することができる点です。
・幅広い太陽光発電と接続できる
・停電時に多くの電化製品を利用できる
・寿命、保証が長い
・業界初の音声案内搭載
詳しくはこちらの記事で解説しています!
デメリット:価格が把握しにくい
デメリットとして挙げられるのが、以下の二つです。
・オープン価格で、価格を把握しにくい
・容量が他メーカーと比べて少ない
EIBS7は価格が公表されていないため、業者によって価格の幅が広くなってしまいます。
よって複数の販売店から、見積もりを取る必要があります。
さらに容量が7.04kWh、増設後の14.08kWhの2パターンしかないため、ご家庭に合っているか見極めることが必要です。
住まいるエコ本舗では、国内外全メーカーからお客様に最適な商品を、丁寧なヒアリングから選定します。
価格相場
容量 | 価格(工事費込み) |
---|---|
7.04kWh | 約140~170万円 |
※ご家庭によって、実際の工事費用は異なりますので目安としてご覧ください。
おすすめな人
・長寿命の蓄電池をお探しの方
・太陽光発電とうまく連携させたい方
・大容量の蓄電池をお探しの方
おすすめメーカー④シャープ
シャープはとても聞き馴染みのあるメーカーではないでしょうか。
蓄電池の種類が豊富で、家庭に導入しやすいコンパクトで、使いやすい製品が多くあります。
その中でも「JH-WB1921」が人気です。
メリット:安心のメーカー
以下のようなメリットが挙げられます。
・組み合わせで、容量を大きくできる
・自立出力200V・最大5.5kVA
・オプションを利用することで、AI機能をつけることができる
詳しくはこちらの記事で解説しています!
デメリット:初期費用が高い
デメリットとして、以下の2点が挙げられます。
・太陽光発電も同時に導入するとなると、種類が多く選択が難しい
・初期費用が高い
条件によっては、太陽光に限らず蓄電池を連携できない場合もあります。
さらにシャープは国内メーカーになるので、海外メーカーと比べると価格が劣ってしまうことも、デメリットとして挙げられます。
価格相場
容量 | 価格(工事費込み) |
---|---|
6.5kWh | 約150~170万円 |
※ご家庭によって、実際の工事費用は異なりますので目安としてご覧ください。
おすすめな人
・AI機能を利用したい方
・コンパクトなサイズ感
・国内メーカーの安心感が欲しい方
おすすめメーカー⑤ニチコン
ニチコンは日本のメーカーであり、高品質な製品が特徴です。
ニチコンで人気な製品は「トライブリッド蓄電池システム」です。
メリット:電気自動車との連携
トライブリッドには、以下のようなメリットが挙げられます。
電気自動車の導入を検討している方や、すでに電気自動車をお持ちの方に非常にメリットが大きい製品です。
・電気自動車との連携ができる
・蓄電容量が豊富
・保証が充実している
詳しくはこちらの記事で解説しています!
デメリット:設置スペースが必要
トライブリッドシリーズでは、設置スペースに関するデメリットがよく挙げられます。
大容量のものになるとサイズが大きくなってしまうのはもちろん、V2Hスタンドを設置する必要があるので、設置スペースの確保が重要です。
ニチコン ESS-U2X1(16.6kWh) 幅1060mm×高さ1250mm×300mm
メンテナンスをすることも踏まえて、事前に業者に確認してもらう必要があります。
住まいるエコ本舗ではプロによる現地調査を行なっています。
価格相場
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製品 | 容量 | 希望小売価格(税込) |
---|---|---|
ESS-U3S1J | 4.1kWh | 1,529,000円 |
ESS-U2シリーズ | 11.1~16.6kWh | 3,520,000~4,400,000円 |
ESS-U4X1 ESS-U4M1 |
11.1~16.6kWh | 4,070,000~4,950,000円 |
ES-E1シリーズ | 7.7~9.7kWh | 1,980,000~2,640,000円 |
ESS、ES-TSシリーズ | 4~14.9kWh | 990,000~5,500,000円 |
※あくまでメーカーの希望小売価格となるため、実際の工事費用とは異なります。
お気軽にお問い合わせください。
おすすめな人
・電気自動車を検討している方
・停電時も安心して暮らしたい方
おすすめメーカー⑥長州産業
長州産業は国内生産を行なっており、製品は長寿命、高性能、安全性の面で評価されています。
その中でも「スマートPVマルチ」が人気です。
メリット:長期保証
スマートPVマルチでは、以下のようなメリットが挙げられます。
・12,000回とサイクル数が多く長寿命
・1日2回の充放電が可能
・AI機能が利用できる
・保証期間が15~20年と非常に長い
詳しくはこちらの記事で解説しています!
デメリット:価格が高い
長州産業は、国内生産を行なっているので、生産力の高い海外メーカーと比べると、価格が高いことがデメリットとして挙げられます。
初期費用を抑えて導入したい方にはデメリットですが、品質や寿命を考えると、決してデメリットではありません。
価格相場
容量 | 希望小売価格(税込) |
---|---|
6.5kWh | 2,963,400円 |
9.8kWh | 3,602,500円 |
16.4kWh | 6,607,600円 |
6.3kWh (屋外専用) |
2,963,400円 |
12.7kWh (屋外専用) |
5,025,900円 |
※あくまでメーカーの希望小売価格となるため、実際の工事費用とは異なります。
お気軽にお問い合わせください。
おすすめな人
・高品質な製品をお探しの方
・充実した保証を重視する方
・国内メーカーの安心感が欲しい方
家庭用蓄電池を導入するメリット・デメリット
蓄電池を導入するメリット
- ①電気代の削減になる
- ②停電などの災害時も安心
- ③電気自動車と連携できる
メリット①電気代の削減になる
蓄電池を導入すると、電気代の節約に繋がります。
なぜなら、太陽光発電で生み出された電力を蓄電池に蓄えておく事ができるからです。
ここで実際に蓄電池を使用すると、どれほど電気代がお得になるのかみていきましょう。
具体例
太陽光発電5.0kWh(南面設置)
関西電力 従量電灯A 電気代15,000円の場合
太陽光発電の設置によって年間約132,000円の節約が見込まれます。
5.0kWhの蓄電池を導入し、売電を優先するモードに設定する事で、年間で約103,000円の節約が見込まれます。
値段だけを見ると、太陽光発電の設置のみの方が効果が高いのではないかと思いますが、蓄電池を導入しておくと、電気代の値上がりにも対応する事ができ、長い目で見たときにも自家消費に回す事ができるのでメリットが大きくなります。
メリット②停電などの災害時も安心
蓄電池は停電などの非常時にもとても役に立ちます。
自然災害はいつ発生するか予測不可能なので、前もって対策することが必要です。
停電対策のために、ガスの方が安心というイメージをお持ちの方も多いと思いますが、災害時においては、電気が2、3日で復旧するのに対し、ガスの復旧は最低でも1ヶ月かかるとされています。
蓄電池には様々なモードがあり、停電時に備えたモードがあります。
さらに太陽光発電と連携する事で、家庭内の電力を使用でき、停電時でも普段と変わりない生活を送る事ができます。
メリット③FIT期間中を終了後もお得
蓄電池を導入することで、夜や雨の日でも電力を蓄えておく事ができます。
深夜電力が安い場合の電気料金のプランでは、その電力を蓄電池に蓄えることで、さらに電気代を節約する事ができます。
では実際にFIT期間中で、蓄電池の導入によって売電価格にどれほどの差が生まれるのかみていきましょう。
具体例
太陽光発電5.0kWh(南面設置)
関西電力 従量電灯A 電気代15,000円の場合
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太陽光発電のみ | 10.0kWhの蓄電池を導入 | |
---|---|---|
売電価格 (年間) |
約61,000円 | 約96,000円 |
上の表から分かるように、蓄電池を導入することで売電価格も高くなっている事がわかります。
そしてFIT期間後、売電価格が低下してしまっても、蓄電池を導入していれば、自家消費に回す事ができるのでメリットは大きくなります。
蓄電池を導入するデメリット
- ①導入費用が高い
- ②設置にスペースが必要
デメリット①導入費用が高い
蓄電池のデメリットとしてまず挙げられるのが、導入費用が高い点です。
蓄電池は太陽光パネルと同じく、蓄電容量に応じて値段が変わります。
主要メーカーの蓄電池本体価格は、一般的な容量である5.0〜8.0kWhのタイプで約60〜100万円程度です。
それに設置工事や電気工事の費用が加わり、合計約80〜135万円ほどになります。
設置後のメンテナンス費用として、ほとんどのメーカーは保証期間中であれば無料のメンテナンスを行なっていますが、もし故障などで修理が必要になった際は、別で料金がかかってきます。
・部品交換 5~10万円
・パワーコンディショナや蓄電池専用の部品交換 10~40万円
・ハイブリッドシステム 25~60万円
これらのメンテナンス費用も考慮に入れて検討しましょう。
デメリット②設置にスペースが必要
もう一つのデメリットとして、設置スペースが必要になる事が挙げられます。
一般的な家庭用蓄電池の大きさは幅80cm×高さ100cm×奥行き40cmとされています。
横幅と奥行きだけでいうと、エアコンの室外機をイメージするとわかりやすいと思います。
蓄電容量が大きくなればなるほど、サイズも大きくなります。
スペースももちろん重要ですが、設置する環境も重要になってきます。
蓄電池の設置に適した環境は、高温や低温にならず、風通しの良い日陰が理想とされています。
ここ最近ではコンパクトなものや、環境に左右されない屋内に設置できるものなども増えてきているので、ご家庭にあったものを選択する事が重要になってきます。
4つのポイント!家庭用蓄電池の選び方
①容量
太陽光発電を導入している方は、太陽光発電の設置容量を基準にして蓄電池の容量を選びましょう。
導入していない方は、1日に使用する電力量から検討しましょう。
②家電や電気の使用時間から考える
容量を決めるために、1日の電力使用量から逆算するのもポイントです。
最新の家電は省エネ性能が高いので、消費電力が少なくなっています。
古いモデルの電化製品は買い替えることをおすすめします。
③価格
容量が大きい方が安心ですが、その分本体価格も上がります。
よって使用量に適した容量を選ぶ必要があります。
④寿命
蓄電池の寿命を表す際に「サイクル数」が用いられます。
製品の寿命は原材料や製造方法によって異なりますが、一般的には約13~30年の範囲です。
安い!住まいるエコ本舗で蓄電池を導入!
ここまで蓄電池のおすすめメーカーランキング・製品をご紹介してきました。
今後も続く可能性がある電気代の高騰や、環境問題を想定した際にも蓄電池は強い味方になります。
住まいるエコ本舗で蓄電池を設置したお客様から、
「自宅にあった提案をしてくださったり、一緒にたくさん考えてくださってすごく感謝しています!」
「導入してからのアフターフォローもしっかりしており、担当の方の対応もとても親切で導入して良かったです!」
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監修:難波博司
(太陽光発電プロコンサルタント)
蓄電池や太陽光発電に関する記事を多数監修しています。技術的な内容をわかりやすく伝えることを大切にし、お客様が納得して導入できるよう、日々サポートしています。お客様第一の姿勢で信頼性の高い記事を提供しています。
監修:築山享晃
(光熱費削減プロコンサルタント)
お客様視点で電気代や光熱費の削減に関して、実践的な内容をお届けします。豊富な知識を活かし、お客様の疑問にしっかりとお答えします。どんなご質問でもお気軽にご相談ください!