屋根の形状と相性を確認しよう！太陽光発電を屋根に設置する際の注意点！

「うちの屋根に合う太陽光パネルはあるのかな？」そんなお悩みをお持ちではありませんか？

屋根の形によって設置できるパネルの枚数や角度は変わりますが、メーカーごとに様々なサイズ・形状のパネルがあるため、最適なものを見つけることができます。

本記事では、屋根の形状ごとの注意点や太陽光発電との相性について詳しく解説します。

屋根の形状と太陽光発電の相性をチェック

ご家庭の屋根によって、太陽光発電の設置しやすさや発電効率が変わります。

①切妻（きりつま）屋根

一般的な三角屋根で、太陽光発電との相性は抜群です。

屋根の面が広く、南向きなら発電量も最大化しやすく、東西向きの場合は、バランスよくパネルを配置すれば効率を上げられます。

施工費が比較的安く、メンテナンスしやすいのもメリットです。

②片流れ屋根

一枚の面で構成されたシンプルな屋根で、広い面積に多くのパネルを設置できます。

特に南向きなら発電効率が高く、設置コストも抑えられます。

ただし、北向きの場合は発電量が落ちるため、逆勾配をつけるなどの工夫が必要です。

③陸屋根（フラット屋根）

発電効率を考えて、南向きに角度を調整できるのが大きなメリットです。

ただし、防水処理をしっかりしないと雨水が溜まり、漏電のリスクがあるため定期的な点検が必要です。

④寄棟屋根・方形屋根

4方向に屋根が分かれる形状で、設置できるパネルの枚数が限られるのが課題。

三角形のパネルを活用すれば、屋根の形に合わせた効率的なレイアウトが可能ですが、コストが少し高めになることも。

⑤入母屋屋根

和風建築に多い屋根で、影ができやすく、パネルの設置が難しいタイプ。

発電効率を考えると、屋根ではなくソーラーカーポートを導入するのが賢い選択です。

影の影響を受けにくい場所にパネルを設置しましょう。

屋根の材質と太陽光発電の相性を確認しよう

屋根の材質によって、太陽光パネルの設置方法が異なります。

中には設置が難しい屋根材もあるため、事前に業者による現地調査を受けることが大切です。

以下の屋根材は強度不足や架台の固定ができないため、設置が困難とされています。

一方、金属屋根・スレート屋根・瓦屋根は設置が可能です。

雨漏りのリスクも、事前の塗装や防水処理を行うことで防げます。

最適な方角と角度を知ろう

太陽光パネルの発電効率は、設置する「方角」と「角度」によって大きく変わります。

一般的に、南向きで傾斜角30度が理想とされていますが、地域の緯度によって最適な角度は異なります。

設置前に業者としっかり相談し、自宅の屋根に合った最適な設置方法を選びましょう。

屋根に設置する2つの方法

太陽光パネルの設置方法には、「屋根一体型」と「屋根置き型」の2種類があります。

それぞれの特徴を見てみましょう。

屋根一体型

パネルが屋根と一体化しているタイプで、新築住宅向きです。

屋根材として組み込まれているため、屋根に穴を開ける必要がなく、見た目もスッキリします。

ただし、既存の屋根に設置する場合は屋根の張り替えが必要になるため、導入コストが高くなります。

屋根置き型

架台の上にパネルを設置する一般的な方法です。

価格が抑えられ、メンテナンスや交換がしやすいのがメリットです。

ほとんどの住宅で採用されており、既存の屋根に後から設置する場合に適しています。

太陽光発電を屋根に設置する際の注意点

太陽光パネルを設置する際は、「屋根の強度」・「事前の修繕」・「設置の方角」の3つを確認しましょう。

①屋根の強度をチェック

太陽光パネル1枚の重さは約15kgで、一般的な設置枚数（20枚前後）で考えると、屋根には約300kgの負荷がかかります。

通常の住宅なら問題なく耐えられますが、築年数が経過した建物では、耐震性も考慮し事前に確認することが大切です。

②設置前に屋根の状態を確認

屋根が劣化している場合は、パネル設置前に修繕が必要です。

設置後に修繕する場合、一時的にパネルを取り外すことになり、余計なコストがかかることもあります。

修繕方法としては、「カバー工法」（屋根を覆う）や「葺き替え工事」（新しい屋根材に交換）があります。

③屋根の向きと角度が発電量を左右する

日射をしっかり受けるためには、南向きで20～30度の傾斜角が理想的です。

南向きに設置すると、他の向きより発電量が15%以上アップするとも言われています。

とはいえ、屋根の形状によって最適な角度は異なるため、事前のシミュレーションが重要です。

屋根の状態は、太陽光発電の設置に大きく関わる

ここまで、屋根の形状、屋根材に合わせた太陽光発電との相性をご紹介してきました。

屋根によっては太陽光発電が設置できなかったり、発電がうまくいかないこともあります。

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