こんにちは、住まいるエコ本舗です!
みなさん、パワーコンディショナーって聞いたことがありますか?太陽光発電を思い浮かべると、まず屋根に設置されたパネルをイメージされる方が多いですよね。でも、実はそのパネルだけでは電気を作ることができないんです。
そこで必要になってくるのがパワーコンディショナーです!
太陽光発電では、このパワーコンディショナー(以下、パワコン)がとても大切な役割を持っています。発電した電力を私たちが家で使える形に変えてくれるんですよ。
使っているうちに故障することもあるので、時には新しいものに交換する必要が出てきます。でも、いつ交換すればいいのか、どれくらい費用がかかるのかは、知らない人も多いのではないでしょうか。
パワコンにもいろいろな種類があるんですが、普段あまり目にすることがないので、気にされる方は少ないかもしれませんね。
今回は、太陽光発電システムのパワコンの交換時期や、それに伴うメリット・デメリット、さらには交換費用についてお話ししますね。
それでは行ってみましょう〜!
目次
- 1 そもそもパワーコンディショナー(PCS)って何?
- 2 パワコンの平均費用
- 3 パワコンの寿命は何年?
- 4 パワコンを全交換するメリット
- 5 パワコンを交換する時のデメリット
- 6 古くなったパワコンを使い続けたらどうなるの?
- 7 パワコンを新しくするのにはどれぐらい費用がかかるの?
- 8 パワコンを交換する流れは?
- 9 パワコン交換と一緒に蓄電池も検討してみよう
- 10 結局パワコンの交換費用は?
- 11 【メーカー別】パワコンの価格相場を表で解説
- 12 パワーコンディショナについておさらい
- 13 ハイブリッドパワコンとは一体何?
- 14 蓄電容量5kWhで180万円前後
- 15 ハイブリッドパワコンのメリット
- 16 ハイブリッドパワコンのデメリット
- 17 太陽光発電と蓄電池の相性を調べる必要がある
- 18 後付けの場合は、実績豊富な施工業者へ
- 19 ハイブリッドパワコンのメーカーは?
- 20 ハイブリッドパワコンは長期的に見てメリットの多い設備!
- 21 パワコン交換についてよくある質問
- 22 まとめ:パワコンの定期点検と交換は忘れないように
そもそもパワーコンディショナー(PCS)って何?
パワーコンディショナーとは、正式にはパワーコンディショナーシステム(PCS)と言います。
簡単に「パワコン」とも呼ばれています。
これは、太陽光パネルで作られた電力を、私たちが家庭で使える電力(直流の電気を交流の電気に)に変えてくれる機械のことを指します。
直流と交流について
太陽光で作った電気は「直流電力」という種類で、一方、私たちが家で普段使っている電気は「交流電力」といいます。
ということは、太陽光発電システムで作った電気を家の中の電化製品で使うためには、この直流電力を交流電力に変える必要があります。
この大切な役割を担っているのがパワコンなのです。
さらに、パワコンには電力を変換するだけでなく、天気や日の長さに関わらず、電気を効率よく作るための自動調整機能「MPPT(最大電力追従制御)」や、電気を売るときに出力の電圧を調整する「逆潮流制御機能」という特別な機能も備わっています。
ちなみにMPPTって何?
MPPT「Maximum Power Point Tracking(最大電力点追従)」とは、太陽光パネルが太陽の光を一番多く電力に変えられるようにするための賢い仕組みのことです。
天気がコロコロ変わっても、この仕組みがあれば、太陽光パネルがいつもベストを尽くしてくれます。
太陽光パネルの性能を見るグラフに「P-V曲線」というのがあって、これを見ると、太陽の光がどれくらいの電力を生み出すかがわかります。
P-V曲線で大切なポイントは?
・最適動作点:この点が一番高いところで、ここが太陽光パネルの「がんばれ!」のポイントです。
・最大出力動作電圧Vpm:最適動作点での電圧のことです。
・開放電圧VOC:太陽光パネルが何もつながっていない時の電圧です。
・最大出力Pmax:最適動作点での電力で、これが太陽光パネルの最高のパフォーマンスです。
MPPT方式は、太陽光発電システムだけでなく、家やビルに電気を送るシステムにも使われています。
太陽の光の状況に合わせて、いつも最高の電力を得られるようにするのがこの方式です。
「山登り法」というやり方では、太陽の光の状態を見ながら、どこで一番多く電力を得られるかを探し、そのポイントに合わせて電圧を調整します。
MPPT方式の良いところは?
どんな天候でも、太陽光パネルからできるだけ多くの電力を取り出せます。
MPPT方式の難しいところは?
他のやり方に比べると、お金がもっとかかります。
太陽光パネルに影ができると、一番良いポイントを見つけにくくなることがあります。
太陽光発電がたくさん使われるようになって、電気を送るシステムには色々な機能が必要になってきました。
たとえば、一人で動き出さないようにする機能や、電気系統にトラブルがあった時に対応する機能、電力を調節する機能、無駄な電力をうまく使う機能などがあるんですよ。
結局パワコンって??
たくさんの話をしましたが、要するにパワコンとは、太陽光パネルで集めた電気を、家庭で使える形に変えてくれる便利で凄い機器なのです!
でも、こんなに便利で複雑な機器だと、やっぱりどれくらい持つのか、値段や設置にかかる費用が気になりますよね。
それでは、まずは値段について、一緒に見ていきましょう!
パワコンの平均費用
2021年12月に資源エネルギー庁から出た「太陽光発電について」の情報によると、2021年のパワコンの相場は、1kWあたり約3.3万円だったそうです。
この部分では、いろいろなメーカーから出ているパワコンの価格を、どれくらいの大きさのものかによってまとめてご紹介しています。
パワコンを新しくしたい時の、お金の目安として参考にしてみてくださいね。
各メーカーの最小容量別の価格
家で使う太陽光発電システムに必要なパワコンの参考価格を、表でわかりやすく紹介しますね。
ここに載せているのは、各メーカーで一番小さいサイズの製品だけを選んでいます。
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メーカー | モデル | 定格容量 | 価格(税込) |
---|---|---|---|
オムロン | KPK-A55 | 5.5kW | 154,000円 |
シャープ | JH-55GB3 | 5.5kW | 255,589円 |
パナソニック | VBPC255NC2 | 5.5kW | 188,739円 |
日立 | HSS-PS59EMT15 | 5.9kW | 121,000円 |
京セラ | PVN-553 | 5.5kW | 432,000円 |
※京セラのみメーカー希望小売価格を表示
日立と京セラのパワコンには、もし停電になっても大丈夫なように、蓄電池がなくても電気を使える自立運転機能がついていますから、安心できますね。
海辺の潮風に強いパワコンをお探しなら、オムロンの5.5kW対応製品があり、価格は165,000円(税込み)です。
そして、日本のメーカー製のパワコンには、15年間の保証期間がついていることが多いですよ。
10kwの前後のあたりだと…?
10kwのパワーコンディショナーが必要な場合は、5.5kwのパワコンを2台準備することになります。
というわけで、10kwほどのパワーを得るために、2台のパワコンの価格をまとめた一覧を作りました。
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メーカー | モデル | 定格容量 | 価格(税込) |
---|---|---|---|
オムロン | KPK-A55 | 5.5kW×2台=11kw | 308,000円 |
シャープ | JH-55GB3 | 5.5kW×2台=11kw | 511,178円 |
パナソニック | VBPC255NC2 | 5.5kW×2台=11kw | 377,478円 |
日立 | HSS-PS59EMT15 | 5.9kW×2台=11.8kw | 242,000円 |
京セラ | PVN-553 | 5.5kW×2台=11kw | 864,000円 |
10kwくらいのパワーコンディショナーの平均価格は、359,664円(税込)です。
京セラの価格はメーカーが推奨する価格で表示されているので、平均を出すときには入れていません。
50kw前後になってくると…?
太陽光発電で50kwくらいの設備は、主に産業用として使われるので、外に置くタイプのパワーコンディショナーの価格についてお話ししますね。
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メーカー | モデル | 定格容量 | 価格(税込) |
---|---|---|---|
ファーウェイ | SUN2000-50KTL-JPM1 | 三相49.9kW | 550,000円 |
SUNGROW | SG49.5CX-JP | 三相49.5kW | 429,000円 |
50kwくらいの大きさのパワーコンディショナーの場合、平均で489,500円(税込)が相場になります。
大きな容量のパワコンを1台設置することで、費用を少しでもおさえることができますね。
ファーウェイとSUNGROWはどちらも中国のメーカーで、パワコンの保証期間は通常5年ですが、追加の費用を払うことで最長20年まで保証期間を伸ばすことが可能になりますよ。
100kw前後の場合だと…?
100kwくらいの容量を持つパワーコンディショナーの価格についてお話ししますね。
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メーカー | モデル | 定格容量 | 価格(税込) |
---|---|---|---|
ファーウェイ | SUN2000-50KTL-JPM0 | 三相50kW 高圧用×2台=100kW | 495,000円×2台=990,000円 |
ファーウェイ | SUN2000-50KTL-JPM1 | 三相49.9kW×2台=99.8kW | 550,000円×2台=1,100,000円 |
SUNGROW | SG49.5CX-JP | 三相49.5kW×2台=99kW | 429,000円×2台=858,000円 |
100kw前後のパワコンの平均価格は、約98万2千円(税込み)ですね。
パワーコンディショナーの価格推移
パワコンの値段が少しずつお安くなっているみたいですね。
資源エネルギー庁の「太陽光発電について」の2021年12月の報告によると、2013年の時点でパワコン1kWあたりの値段は4.7万円だったのが、2021年には3.3万円まで下がって、この8年間でだいたい1.4万円値下がりしたそうです。
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西暦 | パワコン1kWあたりの価格 |
---|---|
2013年 | 4.7万円 |
2021年 | 3.3万円 |
この値下がりの理由は、太陽光発電がどんどん普及して、メーカーが大量生産できるようになり、その結果製造コストが下がったからだと考えられています。
パワーコンディショナーの費用
パワコンをおうちに取り付けたり、交換したりする時には、工事費も考えなくてはいけませんね。
パワコンをしっかりと取り付けるには、電気工事士の資格が必要です。
ですので、この作業は専門の業者さんにお任せすることになります。
どのような工事にどれくらいの費用がかかるかをご説明しますので、業者さん選びの参考にしていただければ幸いです。
設置
お家に太陽光発電システムを新しくつける時、そのための工事にはお金がかかりますね。
新しくシステムを入れるときは、太陽光パネルやそれを支える架台の設置など、いろんな作業があって、全部の費用を合わせて考えないといけないんです。
だから、パワコンだけをつけるのにどれくらいかかるのか、パッと見でわかりにくいんです。
2022年4月に資源エネルギー庁が出した「調達価格等に関する報告」によると、2021年の時点で、家に太陽光発電システムを設置するのに、1kWあたりだいたい6.6万円の工事費が必要だったそうです。
この6.6万円っていうのは、家用だけじゃなくて、産業用も含めた全体の平均価格なので、家だけを考えると、もしかするともっと安くなるかもしれませんね。
でも、どんなパワコンを選ぶか、設置する場所がどんな条件かによって、実際にかかるお金は変わってきます。
だから、具体的な費用がどれくらいになるのか知りたい時は、やっぱり専門の業者に見積もりをもらって確認することが大事です。
パワーコンディショナーに補助金は出る?
パワコンを新しくするときに使える補助金の一つをご紹介しますね。
東京都に住んでいる人が対象の、太陽光発電システムのためのパワコンを新しくする費用を助ける事業「太陽光発電システムに係るパワーコンディショナ更新費用助成事業」があります。
これは、太陽光発電をずっと使い続けるために、パワコンを新しくする費用の一部を助成してくれるんです。
パワコン1台につき、最大10万円まで、パワコンそのものと交換するための工事費の合わせた額の半分が支援されます。
この補助金をもらうためには、決められた期間内に申し込みと交換工事を終える必要があります。
だから、期限を守って手続きすることが大切です。
補助金は東京都だけの話ではなく、他の地域でも案内されていることがあります。
使える補助金がないか、自治体のホームページなどで調べてみてくださいね。
パワコンの価格は1kwあたり約4万円かも
2021年のパワコンの価格は、1kWあたり大体3.3万円が普通だったそうです。
けれども、どんなパワコンを選ぶか、その性能はどうかによって、価格が変わってきます。
なので、1kWあたりだいたい4万円くらいと考えておくと間違いなさそうです。
お家に設置する太陽光発電システムは、大概3kWから5kWのものが多いですね。
そのため、パワコンは12万円から20万円くらいで手に入れることができることがほとんどです。
このような金額は、けっこう大きいので、もし補助金が利用できるなら、それを使ってみるのも一つの方法ですよ。
そして、パワコンの寿命がどのくらいか、それも気になるところですよね。
寿命の方は一体どれくらいなのかみていきましょう。
パワコンの寿命は何年?
太陽光パネルは、ちゃんと手入れしてあげれば、すごく長く使えますよね。
法律で決められている期間は17年ですが、実際には20年や30年、場合によっては40年以上も持つことがあるんですよ。
でも、太陽光発電に欠かせないパワコン、つまり電力を変える機械の寿命は、だいたい10年から15年と言われています。
これって、テレビや冷蔵庫、エアコン、電子レンジなど、私たちが日々使っている家電と同じくらいの時間です。
パワコンは電気を変える精密な機器なので、設置して10年もすると、中の部品が古くなったり、少しずつ劣化してきたりします。
そして、パワコンが置かれている場所が、温度や湿度によっては、予想よりも早く寿命が来ることもあるんです。
つまり、太陽光パネルが長持ちする一方で、パワコンは10年から15年で新しいものに変えなければならないこともあるんです。
だから、太陽光発電システムをずっと続けていくなら、最低1回はパワコンを交換する必要があるんですね。
パワコンが予想以上に早く寿命を迎えると聞くと、ちょっと驚きますよね。
なぜそうなるのか、詳しく知るために、さらに調べてみることにしましょう。
劣化してしまう原因
パワコンが壊れやすくなる理由は、大きく2つありますよ。
①換気フィルターが詰まること
パワコンをスムーズに動かすためには、機械の中の熱を外に出すことが大切です。
でも、換気フィルターが詰まってしまうと、その熱が外に逃げられなくなって、パワコンが止まってしまうことがあります。
だから、フィルターは半年に1度、最低でも年に1度は綺麗にしてあげる必要があります。
②雨水が入ること
雨水がパワコンの中に入ってしまうと、故障の原因になってしまいます。
徐々に雨水が中に入り込んで、最終的には中が水浸しになってしまうこともあります。
さらに、パワコンと電気系統をつなぐケーブルが古くなっている場合、雨が原因でショートしてしまい、パワコンが動かなくなることもありますよ。
寿命の見分け方
パワコンがもう寿命かなと思ったり、交換するタイミングは以下のポイントで判断できます。
・急に発電量が下がった…
・エラーコードが出た…
・パワコンの画面が消えたりする…
これらのサインがあったら、パワコンに問題があるかもしれません。
自然災害の後など、何か変だなと思ったら、早めにチェックしてみてくださいね。
もしパワコンに何か問題が見つかった場合は、修理や部品交換が必要になることがあります。
部品だけを交換したい気持ちもわかりますが、長い目で見ると新しいパワコンにした方がいいことも多いんです。
新しいパワコンにするメリットについて、一緒に考えてみましょう!
パワコンを全交換するメリット
部品交換を繰り返すより割安
パワコンをつけたばかりの場合は、壊れたところだけを修理することもできます。
でも、パワコンがもうすぐ使えなくなりそうな時に、部分的に修理しても、他の部分が壊れることがあるんです。
そんな風に何回も修理を重ねると、思ったよりもお金がかかってしまうことがあります。
特に、使い始めて10年が過ぎたパワコンは、修理用の部品がもう手に入らないこともあるんですよ。
ですので、パワコンを設置してから10年くらいたっているなら、新しいものに早めに替えるほうがいいのです。
高性能な最新モデルを使える
もう一つ大事なこととして、新しいパワコンにすると、最新のモデルを使うことができるんです。
10年前のモデルと今のモデルでは、機能がとても違います。
最新のパワコンは、電気を作る効率が良くなっただけでなく、省エネルギーにも優れています。
そして、見た目やサイズの種類もたくさんあります。
最新モデルのパワコンは、10年前のものよりも発電の効率がいいので、交換するのには費用がかかりますが、長期的に見れば、新しい高性能なパワコンにすることで、経済的なメリットが大きくなりますよ。
パワコンを交換する時のデメリット
パワコンを新しくしようと思ったら、注意したいことがいくつかあります。
費用が高い
最初に、新しいパワコンを買うとなると、かなりのお金が必要になるんです。
予期せず壊れた時には、その高額な出費を考えると、すぐに新しいものに交換するべきか迷ってしまう人が多いかもしれません。
周辺機器まで購入の検討
次に、もし今使っているパワコンとは異なるメーカーの製品に変えることを考えた場合、現在使用している表示モニターや他の周辺機器がもう合わなくなる可能性があるんです。
たとえば、同じメーカーでも新しいモデルにした場合でも、機器の仕様が変わっていることがありますから、パワコンだけでなく周辺機器も新しくする必要が出てくることがありますよ。
古くなったパワコンを使い続けたらどうなるの?
長く使っているパワコンは、だんだん効率が落ちてきます。
効率が悪くなると、作れる電気の量が減ってしまい、電気を売ったり自分で使ったりできる量も少なくなってしまいます。
そうすると、太陽光発電のメリットがなくなってしまいますね。
もし、そのままにしておくと、全く電気が作れなくなることや、電気が止まること、ひどい場合には火事のような大変なことが起こるかもしれません。
だから、お金のことだけじゃなくて、安全のためにも、使い古したパワコンは新しいものに変えた方がいいのです。
パワコンを新しくするのにはどれぐらい費用がかかるの?
パワコンを新しくするときの費用は、部品や作業の費用を含めて、だいたい30万円から40万円くらいになります。
部品だけを新しくする場合は、およそ5万円が目安です。
使っているパワコンがまだ保証期間内だったら、無料で新しくすることができる場合もありますよ。
パワコンの保証期間は、メーカーによっていろいろです。
長いところだと10年から15年、短いところでは1年から3年です。
でも、最近では10年の保証をしているところが多くなっています。
その上で、10年の保証期間に加えて、5年間の保証を追加できる有料オプションを提供しているメーカーもあります。
前は、パワコンを新しくしたら保証がもらえないことがふつうでしたが、今では新しくした時点で新しい保証をつけてくれるメーカーが増えています。
たとえば、保証期間中に故障して新しくしたら、新しいパワコンにもまた10年の保証がつくんです。
メーカーによって保証の内容が違うので、新しいパワコンを選ぶときは、商品だけでなく、どんな保証があるかもよく確認するといいですね。
パワコンを交換する流れは?
パワコンを新しくする方法を、ここからは説明していきますね。
まず、パワコンを新しいものに替えたいと思ったら、以下のステップを踏みます。
① 型番と状態の確認
パワコンに問題があると気づいたら、その型番をチェックします。
そして、問題のある部分や、太陽光発電システム全体がどうなっているのかを見ます。
それが分かったら、作った会社や取り付けてくれた業者に連絡を取りましょう。
② 修理か交換かを考え、見積もりをもらう
業者と話し合って、「部分的な修理で大丈夫か」「全体を新しくするならどれがいいか」を決めます。
どうするか決まったら、お金がどれくらいかかるのか見積もりをもらい、いつ作業をするか日にちを決めます。
③ 交換作業
約束した日に業者が来て、パワコンの交換作業を行います。
新しいパワコンをはじめ、必要な機器を全部つなげたら、動かし始めます。
場合によっては、パワコンだけでなく、他の機器も新しくすることがあります。
作業が始まってから動くようになるまで、だいたい半日から1日かかります。
パワコン交換と一緒に蓄電池も検討してみよう
パワコンを交換しようと思っているなら、この機会に蓄電池の導入も考えてみるのがおすすめです。
最近は、太陽光発電の電気を売るよりも、自分で使う家が増えています。
これは、国の再生可能エネルギーの電気を買い取る制度が関係しています。
日本では、この制度が始まる前の2009年から、余った電気を買い取る制度があり、それに参加していた家は2019年に買取期間が終わりました。
買取価格が下がっているので、この制度が終わった家では、蓄電池を使って太陽光発電の電気を自分たちで使うようにしている人が多いんです。
パワコンを新しくするときに、蓄電池も一緒に考えるといいでしょう。
太陽光発電と蓄電池、どちらもパワコンが必要ですが、2つを1台でできるハイブリッド型もありますよ。
これを選ぶと、作った電気をためて、自分の家で使えるんです。
結局パワコンの交換費用は?
太陽光発電で大切なパワーコンディショナー(パワコン)を新しくする時のお金について、業者さんが入って作業をする場合もお話ししますね。
交換にかかる工事費の平均は「約10〜15万円」
パワコンの交換にかかる工事のお金は、普通は「10万円から15万円」ぐらいです。
でも、設置する場所がちょっと難しかったり、パワコン自体に問題があったりすると、少しお金が多く必要になることがあります。
そのため、工事をする業者さんとよく相談して、どのくらいの費用が必要か見積もりを出してもらうことが大切です。
費用を少しでも抑えたい場合は、いくつかの業者さんに見積もりをお願いして、価格を比較してみるといいかもです。
パワコン交換費用の平均は「22.4万円」
経済産業省の資源エネルギー庁が出した情報によると、パワーコンディショナーを新しくするのに平均で「22.4万円」かかるそうです。
この値段には、パワーコンディショナー本体の代金と設置工事の費用が全部入っています。
でも、全部交換しなくても、一部分だけ新しくすることもあって、その場合は「5万円から10万円」の間で済むことが多いです。
もし買ったパワーコンディショナーが保証期間内に壊れたりトラブルがあったりしたら、無料で新しいものに変えてもらえる可能性があるので、購入時の保証内容をよく確認すると安心です。
そして、より良い性能のパワーコンディショナーに変えたい場合は、平均的な費用よりももっと高くなることも考えられます。
だから、交換を考えているなら、事前にどれくらいの費用がかかるのかをしっかり調べておくと良いですね。
【メーカー別】パワコンの価格相場を表で解説
パワコンを新しくするとき、メーカーごとにかかるお金が違います。
パワコンを新しいものに変えようと思っている方は、メーカーごとの価格を知っておくといいですね。
ここでは、それぞれのメーカーのパワコンの代金と、どんな性能があるのかを表にして説明していきます。
新しいパワコンを考えている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
・シャープ(SHARP)のパワコンの交換費用
・京セラのパワコンの交換費用
・パナソニック(Panasonic)のパワコンの交換費用
・長州産業のパワコンの交換費用
・Qセルズのパワコンの交換費用
このように、メーカーごとにパワコンの値段や性能が違いますので、自分に合ったものを選ぶときの参考にしてくださいね。
SHARPのパワコンの交換費用
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品番 | 定格出力 | 寸法(幅×奥行×高さ) | 本体価格(税込) |
---|---|---|---|
JH-55KF4B | 5.5kW | 666×201×429 | 545,600円 |
JH-55NF3 | 5.5kW | 505×194×347 | 508,200円 |
JH-40NF2 | 4.0kW | 505×194×347 | 419,100円 |
京セラのパワコンの交換費用
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品番 | 定格出力 | 寸法(幅×奥行×高さ) | 本体価格(税込) |
---|---|---|---|
PVN-406 | 4.0kW | 460×157×280 | 382,800円 |
PVN-553 | 5.5kW | 550×173×280 | 528,000円 |
PVS-480 | 4.8kW | 450×232×562 | 561,000円 |
PVS-560 | 5.6kW | 450×232×562 | 715,000円 |
Panasonicのパワコンの交換費用
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品番 | 定格出力 | 寸法(幅×奥行×高さ) | 本体価格(税込) |
---|---|---|---|
VBPC255GC1 | 5.5kW | 706×214×407 | 544,500円 |
VBPC255GM2 | 5.5kW | 405×211×478 | 581,900円 |
VBPC244GM2 | 4.4kW | 405×211×478 | 491,700円 |
長州産業のパワコンの交換費用
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品番 | 定格出力 | 寸法(幅×奥行×高さ) | 本体価格(税込) |
---|---|---|---|
CB-H55T07A1 | 5.7kW | 445×198×698 | 3,102,000円 |
CB-H55T14A1 | 5.7kW | 445×198×698 | 5,566,000円 |
CB-H99T07A1 | 5.7kW | 445×198×698 | 3,322,000円 |
CB-H99T14A1 | 5.7kW | 445×198×698 | 5,786,000円 |
※長州産業のパワーコンディショナーは、あくまでも本体と蓄電池のセットのため、注意が必要です。
Qセルズのパワコンの交換費用
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品番 | 定格出力 | 寸法(幅×奥行×高さ) | 本体価格(税込) |
---|---|---|---|
HQJP-KA30-A2 | 3.0kW | 580×172×270 | 269,500円 |
HQJP-KA40-A2 | 4.0kW | 580×172×270 | 324,500円 |
HQJP-MA55-A2 | 5.5kW | 580×172×270 | 440,000円 |
パワーコンディショナについておさらい
太陽光発電をお家で使う時、太陽の光をお家の電気に変えてくれる「パワコン」が必要です。
この機械がないと、太陽の光で作った電気を家で使える形に変えられない、とても重要な機器です。
ハイブリッドパワコンとは一体何?
パワーコンディショナの重要性と意味を把握したあとは、ハイブリッドパワコンの意味や特徴について確認していきましょう。
太陽光発電と蓄電池のパワコンを1つにまとめたタイプ
「ハイブリッドパワコン」とは、太陽光発電と電池をためる時に必要なパワコンをひとつにした特別な機械です。
これがあると、二つの機械を別々に用意する必要がなくなりますし、電気を変える時の無駄も減らせます。
メーカーによっては接続箱搭載のパワコンもある
このハイブリッドパワコンには、太陽光パネルからの電気を上手にまとめる装置や、電気の力を安定させる装置がついているものもあります。
これらが全部ついていると、もっと便利に作業できるんですよ。
ハイブリッドパワコンを選ぶ時は、電気を上手に変えることだけでなく、他にどんな便利な機能があるかも見てみるといいですね。
蓄電容量5kWhで180万円前後
お金の話をすると、蓄電池がついたハイブリッドパワコンはだいたい180万円くらいします。
これには機械を設置する費用も含まれています。
一般の蓄電池よりは少し高いかもしれませんが、太陽光発電用のパワコンがいらなくなるので、結局はお得になることが多いですよ。
ハイブリッドパワコンのメリット
ここからは、ハイブリッドパワコンならではのメリットについて1つずつ確認していきましょう。
バリエーションが豊富になりつつある
ハイブリッドパワコンは選べる種類が多く、どんな家にも合わせやすいです。
メーカーごとに色々な形や機能があるので、自分に合ったものを見つけられます。
自家消費や売電収入アップにつながる
このパワコンを使えば、太陽光で作った電気を無駄なく使えます。
電気をたくさん使う時や売る時も、得することができます。
運転電圧の関係で発電効率アップ
朝や夕方の少ない光でも電気を作りやすくなるので、もっと効率よく電気を得られます。
これは、普通のパワコンではできないことです。
停電時の出力上限値がアップ
もし停電になっても、このパワコンがあれば、エアコンやパソコンなど、必要なものをたくさん使えます。
設置スペースを削減できる
さらに、設置に困ることが少なくなります。
場所を取らないし、小さくて壁にかけられるタイプもあります。
だから、スペースが限られている場合でも便利です。
ハイブリッドパワコンのデメリット
続いては、ハイブリッドパワコンのデメリットについて確認していきましょう。
蓄電池を後付けした場合は保証を受けられない可能性
後でハイブリッドパワコンをつけたら、太陽光発電の保証がダメになるかもしれません。
新しい部品を足すと、前の保証が使えなくなってしまうのです。
心配なら、全部新しくしたり、保証が終わる時に交換するのがいいかもしれません。
単機能型より割高な傾向
ハイブリッドパワコンは、普通のパワコンよりお金がかかってしまいますが、これも補助金で少し助かることもあります。
既にパワコンを設置している場合は交換が必要
もし、もう既に太陽光発電や蓄電池のパワコンを持っていたなら、ハイブリッドの新しいのに変える必要があります。
保証がまだある時に変えると、保証がなくなることもあるので注意が必要です。
太陽光発電や蓄電池について考えてるなら、交換や保証のことを聞いてみるといいですよ。
住まいるエコ本舗では、いろいろ経験や知識があるので、何かあったら相談してください。
太陽光発電と蓄電池の相性を調べる必要がある
太陽光発電や蓄電池を後から追加する際は、それらがハイブリッドパワコンとしっかり連携できるかを確認する必要があります。
ハイブリッドパワコン、蓄電池、そして太陽光発電システムには、型番やメーカーによって相性がありますので、気をつけましょう。
もし合わない製品を選んでしまうと、うまく動かなかったり、故障の原因になってしまったりすることがあるんです。
そのため、困らないように注意が必要です。
太陽光発電と蓄電池をこれから設置しようと考えている場合は、最初からハイブリッドパワコンとセットで設置することをおすすめします。
これが一番スムーズで安心ですね。
後付けの場合は、実績豊富な施工業者へ
後から設置する時は、経験がたくさんある施工業者に相談して、製品同士がうまく合うかや、一緒に動くかをしっかり確認しましょうね。
ハイブリッドパワコンのメーカーは?
ハイブリッドパワコンを提供しているメーカーは多くありますので、自宅で太陽光発電や蓄電池を使って電気を作りたい方は、いくつかのメーカーとその製品について知っておくと選びやすいですよ。
ここでは、ハイブリッドパワコンを販売しているいくつかのメーカーをご紹介します。
・ニチコンのESS-H2L1は、蓄える電力の量と出力が特徴で、停電してもしっかりと電気を供給できます。
・スマートソーラーのスマート蓄電システムSは、一体型で、水やホコリ、塩の害にも強い作りになっています。
・ファーウェイのLUNA2000は、追加の蓄電池を簡単に設置でき、必要に応じて大容量化できるのが便利です。
・オムロンのKPBP-Aシリーズは、必要に応じてシステムの構成を簡単に変更できる柔軟性があります。
・田淵電機のEIBS7シリーズは、長持ちする耐久性があり、長い間使い続けることができます。
スクロールできます
メーカー名 | 製品事例 |
---|---|
ニチコン | ESS-H2L1 蓄電容量と出力に強みがある 定格容量:12kWh 定格出力:5.9kW 停電時の出力:5.9kVA |
スマートソーラー | スマート蓄電システムS 一体型の構造で防水、防塵、塩害に強い 定格容量:11.8kWh 定格出力:5.5kW 停電時の出力:3.5kW |
HUAWEI(ファーウェイ) | LUNA2000 蓄電池の追加が容易でなおかつ 最大30kWhの大容量タイプへカスタム可能 定格容量:5~30kWh 定格出力:1.5、3.5、4.5kW 停電時の出力:4.95kVA |
オムロン | KPBP-Aシリーズ 後から単機能型パワコンへ切り替えるなど 簡単にシステムの構造を変更できる 定格容量:16.4kWh 定格出力:5.6kW 停電時の出力:4.0kVA |
田淵電機 | EIBS7シリーズ 製品寿命12,000サイクルと他製品より 1.5倍~2倍程度耐久性の高い仕様 定格容量:7kWh×2台連結可能 定格出力:5.5kW、8.0kW、9.9kW 停電時の出力:5.5kW |
これらの情報を参考にして、ご自宅にぴったりの商品を見つけてみてくださいね。
ハイブリッドパワコンは長期的に見てメリットの多い設備!
ハイブリッドパワコンは、太陽光発電と蓄電池の管理を一つでこなしてしまうすごい装置です。
はじめは少し値段が高いかもしれませんが、長く使うとお金を節約できるメリットがあります。
太陽光発電や環境に良い選択に興味がある方は、この記事を見て太陽光発電の導入を考えてみてくださいね。
住まいるエコ本舗では、家庭用の太陽光発電の計画から施工、メンテナンスまで行っています。
ハイブリッドパワコンに合わせた蓄電システムも扱っているので、気になる方はぜひ連絡してみてください。
お客様の予算や設置場所など、詳しくお聞きして、一番いい提案をさせていただきます。
パワコン交換についてよくある質問
パワコンの交換に関してよく聞かれる質問を、分かりやすくお答えします。
あなたが抱えている疑問も、ここにあるかもしれませんね。
交換を考えている方は、ぜひチェックしてみてください。
パワコンは自分で交換できるの?
パワコンの交換は、電気工事の範囲に入るので、資格を持たない方が行うのはダメです。
自分でやろうとすると、機器が壊れたり、最悪火事や怪我の原因になったりすることがあります。
保証が受けられなくなることもあるので、専門の業者さんに頼むのが安全です。
パワコンが壊れたけど、そのままでも大丈夫?
パワコンを壊れたままにしておくと、いくつかのリスクがあります。
機械が熱を持って火事になる恐れがあったり、自宅で使える電気が少なくなって電気代が節約できなくなったりします。
太陽光発電システムはとても重要なので、定期的にメンテナンスしましょう。
壊れたパワコンを使い続けるとどうなるの?
パワコンを交換せずに使い続けると、変換効率がどんどん悪くなっていきます。
これは、太陽光から得られる電気を家で使うための効率のことです。
パワコンがうまく機能しないと、たくさん発電しても家で使える電気が減ってしまいます。
10年から15年使ったら、新しいものに交換することを考えましょう。
まとめ:パワコンの定期点検と交換は忘れないように
電気代を節約したり、売電で収入を得たりするためには、パワコンの定期点検は欠かせません。
交換の目安は10年から15年です。交換時期が来たら、プロに相談してみてください。
使い続けると、壊れたり火事になるリスクもありますのでお忘れなく。
住まいるエコ本舗では、太陽光発電や蓄電池を使った自給自足の生活をサポートしています。
太陽光発電や蓄電池の導入を考えている方は、補助金のことも含めて、気軽に相談してみてくださいね。
太陽の力で、みなさんの生活がより良くなりますように!
最後までご覧いただき、誠にありがとうございました!
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