太陽光パネルには様々な種類がありますが、価格やメーカーによって、どんな違いがあるのか?詳しくお話ししていきます。
目次
2023年太陽光発電 1kWあたりの相場価格は約25.5万円
2024年の太陽光発電の1kwあたりの相場価格は約26万円です。
太陽光発電の1kwあたりの価格のことを「kw単価(キロワット単価)」と呼びます。
これは、太陽光パネルを1kW分設置するためにかかる費用です。
具体的には、設置費用総額を太陽光パネルのキロワット数で割った値がkw単価になります。
例えば、設置費用が100万円で、太陽光パネルが4kWならば、kw単価は100万円÷4kW=25万円となります。
kw単位を知ることで、自宅の屋根にどれくらいの太陽光パネルが必要かを把握できます。
正確な情報を得るために、購入を考える際にはkw単価を計算して参考にしてみてください。
太陽光パネルの1枚あたりで考えるよりも、kw単位を計算して出した方が実際につけた時より正確な情報が得られるのです。
購入を考えている方はぜひ参考にしてみてください。
太陽光発電メーカー別、ソーラーパネルの相場価格一覧
人気メーカーで販売されている商品を一部ご紹介します。
※2022年度のカタログ情報
スクロールできます
パナソニック | 長州産業 | Qセルズ | |
---|---|---|---|
品名 | VBM240FJ01N | CS-333G51 | Q.PEAK DUO-G11 |
変換効率 | 20.0% | 20.3% | 20.8% |
設置容量 | 6.48kW(27枚) | 6.66kW(20枚) | 6.40kW(16枚) |
相場価格 | 170.4万円 | 170.6万円 | 135.0万円 |
相場kW価格 | 26.3万円/kW | 25.6万円/kW | 21.1万円/kW |
この他にも住まいるエコ本舗では、たくさんのメーカーの商品を扱っているので、お見積りの際にご相談ください。
太陽光発電の価格・設置費用の推移
費用対効果について
費用対効果とは、価格と設置費用など太陽光パネルを導入するにあたって、かかった金額に対して、どのくらい電気代の削減ができるか?売電収入でどのくらい電気代をまかなうことができるかということです。
費用対効果を上げる為には、初期費用を安くすれば効果が得られるというわけではなく、ものすごく質の良い太陽光パネルを選んだからといって効果が上がるというわけでもありません。
では、お得に賢く設置して費用対効果を上げるにはどうしたら良いのでしょうか?
設置容量を増やしたほうが費用対効果が高くなる
はじめに、太陽光パネルの容量を増やすことが重要です。
太陽光パネルの容量が多いと、たくさんの電力を作ることができます。
その結果、家庭で使える電気も増え、余った電力を売ることで売電収入も増えます。
また、太陽光パネルの容量が大きいと1kwあたりの単価が安くなることがあります。
つまり、同じ設置費用でもより多くの電力を得ることができ、費用対効果が高まります。
容量を増やすには、太陽光パネルの枚数を増やす必要がありますが、その分導入費用は増えます。
しかし、ご家庭の使用電力量を考慮して適切な枚数を設置することで、電気代の削減や余った電力の売却が可能になります。
つまり、パネルの容量が多いほど、家庭での電力利用が増え、結果として費用対効果が高くなります。
容量を増やさなくても効率よく費用対効果を上げる為には
中には、お家の屋根の形や屋根の面積の関係で多くのパネルを載せることができないご家庭もあるかと思います。
そういったご家庭でも費用対効果を上げることができます。
それは、蓄電池を一緒に設置することです。
蓄電池を設置すると昼間余った電力を蓄電池に蓄えておくことができるので、無駄なく使うことができ、夜間も電力会社で電気を買うことが少なくなるので電気代の削減になりお得になります。
必ずしも太陽光パネルの容量を増やさないといけないということではありません。
お家の屋根が大きい方は容量を大きくしたら、発電効果でメリットを得ることができますし、スペースがあまりなく容量を小さくする場合は、蓄電池を一緒に設置することでお得に使えます。
各ご家庭に合った内容で設置していただければと思います。
私たち近畿住設では、各ご家庭に合った内容でご提案をしておりますので、悩まれている方は是非一度ご相談いただければと思います。
メンテナンス・定期点検費用の目安
太陽光パネルを設置したら必須になってくるのが、定期的なメンテナンスです。
メンテナンスには、費用が発生する会社もあります。
太陽光発電のメンテナンスは法律で義務化されている為、必ず行わなければいけません。
資源エネルギー庁では4年に一度の点検を推奨しており、太陽光パネルを長持ちさせる為にも定期的なメンテナンスは必須です。
ここで気になるのが、メンテナンスする際の費用だと思います。
メンテナンスの費用の相場は、1回あたり約2万円〜5万円ほどと言われています。
この費用に修理費は含まれていない為、万が一修理が必要になった際は、保証期間外や、保証対象でない場合はプラスで費用がかかってきてしまいます。
ですが、住まいるエコ本舗では2〜3年に一度無料メンテナンスをさせていただいております。
もし、この記事を見ている方で、今から導入する予定の方も、すでに導入されていてメンテナンスを一度も受けたことがない方は是非、住まいるエコ本舗にご相談ください。
パワーコンディショナのメンテナンス
太陽光パネル以外にもメンテナンスが必要なのが、パワーコンディショナです。
パワーコンディショナは太陽光発電を設置するにあたって必ずついてくるもので、作った電気をお家で使う電気に変換する機器です。
パワーコンディショナは太陽光パネルより寿命が短い為、約15〜20年で交換が必要と言われています。
故障内容にもよりますが、1番高い場合だと平均で約40万円くらい、基盤交換だけなら2万円ほどで交換できます。(工事費も含めた価格)
メーカーによっては、保証期間内であれば内容や状況によって無償で交換してくれるところもあるので、メンテナンスの際に確認していただくことをおすすめします。
ここまでのまとめです。
太陽光パネルのメンテナンスは1回2〜5万円ほどで、パワーコンディショナの交換費用は2〜40万円ほど(工事費も含めた価格)かかってきます。
どちらも長く使っていただくには必須になってくるので必ず受けるようにしましょう。
補助金を活用しよう
ここからは太陽光発電を設置するにあたって少しでも費用を抑えたい方必見です!
現在太陽光発電のみの補助金はなく、蓄電池を導入することで申請することができます。
補助金制度は国が行なっているものと各自治体が行なっているものがあります。
2024年度における現時点で国が行なっている補助金は以下の通りです(2024年5月21日現在)
①「子育てエコホーム支援事業」
「子育てエコホーム支援事業」とは、エネルギー価格などの物価高騰の影響を受けやすい子育て世帯・若者夫婦世帯に省エネ設備の取得を支援するための補助金事業です。
◆補助金額は蓄電池の台数にかかわらず、1戸あたり64,000円になります。
②「家庭・業務産業用蓄電システム導入支援事業(DR補助金)」
「家庭・業務産業用蓄電システム導入支援事業(DR補助金)」とはカーボンニュートラルを目指して蓄電池などの電力の安定供給及び再エネ設備の更なる導入促進を応援するために国が用意した補助金事業です。
◆補助金額の上限は60万円です。
③「経済産業省および環境省によるZEH・ZEH-M補助事業」
こちらは蓄電池のみを対象としたものではなく、新築の戸建てをZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)にした場合に出る補助金です。
新築戸建てをZEH性能で建築し、さらに蓄電池を導入する場合に追加でKWhあたり2万円(補助対象経費の1/3又は20万円のいずれか低い額を加算)が補助されます。
これらの補助金はそれぞれ条件がありますので詳しくは別の記事にて紹介しております。
補助金制度の詳しい内容はこちら
設置費用の内訳
太陽光パネルの設置費用は大きく分けて、工事費、設置費の2つに別れます。
それぞれ何に費用がかかり、どんな内容なのか気になる方向けに図でわかりやすく説明していきます。
住宅用太陽光発電の設置費用の例
表にある太陽光パネルの相場に関しては1kwあたりの価格になるので、太陽光パネルの枚数や容量によって値段が変わってきます。
ここではパネルを除いた合計金額を出しています。
多少前後はあり、約25〜30万円となっています。
検討されている方は一度見積もりをうけてみると良いでしょう。
住まいるエコ本舗では、無料でお見積り・ご相談を承っていますのでお気軽にご相談いただければと思います。
設置費用が変動する要因
各ご家庭で設置費用が変わったりするのはなぜなのか、気になる方がいるかと思いますのでご説明します。
設置費用が変動する要因①.「設置面数」が増えると費用は高くなる
設置する屋根の場所が多くなったり、設置面が多いと費用は高くなります。
理由は、その分工事に必要な工程や、人件費が増える為、費用は高くなってしまいます。
見積もりを出してもらう際には、設置したい屋根の面数を確認しておく必要があります。
設置費用が変動する要因②.「足場設置」が必要だと、費用は高くなる
太陽光パネルを設置する際、屋根の形が複雑だったり、屋根の角度が急勾配のお家に関しては、足場が必要になる可能性があります。
その際にかかってくる費用は約10万円~15万円ほど、設置費用にプラスでかかってきます。
この価格に関しても、屋根に合わせて足場を設置する為、設置する屋根の面の数によって費用は変わってきます。
設置費用が変動する要因③.「設置工法」によって費用は変わる
最後に、設置方法によって費用が増えることがあります。
三角形の形をしている屋根の場合、施工方法が複数あります。
特に三角形の屋根でも形によって施工方法が異なることがあります。
屋根の形によっては、施工に特別な配慮が必要で、そのため費用が増えることがあります。
具体的な費用や内容を知るためには、屋根を確認してから工程を決める必要があります。
見積もりを出してもらう際には、屋根の形や施工方法について確認することが重要です。
無駄な費用を避けるためにも、正確な見積もりを取ることが大切です。
ソーラーローンを使えば実質無料で導入も可
ソーラーローンとは、いろんな金融機関が提供している太陽光パネルの設置を検討している方向けのローンです。
ローンを組むので、現金で一括払いに比べると金利や保証料金などの負担はかかってきます。
ですが、頭金無しで借りれるところもある為、初期費用を最小限に抑えられる可能性があり、太陽光パネルをつけたいけど設置費用に悩んでいる方にはおすすめです。
ソーラーローンは返済期間を設定できる為、長い期間に設定をすることで毎月の返済額も抑えることができます。
更に、太陽光発電で作った電力が余り、その余った電力を売ることで得られる売電収入を毎月かかってくる返済額に回すことができます。
このことから多くの方が、ソーラーローンで契約をされています。
もし、費用で悩んでいる方がいるとしたら頭の片隅に入れておいてほしい内容です。
太陽光発電をカーポートに設置する費用は?
太陽光パネルは屋根以外にも乗せられることができ、ご自宅にカーポートがある場合はそちらにも設置することが可能です。
電力をたくさん得たい方や、屋根に乗せられない方におすすめです。
では、ソーラーカーポートの費用についてご説明していきます。
ソーラーカーポートの価格目安
費用のお話をする前にソーラーカーポートの種類について簡単にご説明していきます。
ソーラーカーポートの種類は3種類あります。
・屋根一体型
カーポート自体に太陽光パネルが付いているものです。こちらは取り外しができません。
・太陽光搭載型
ご自宅のカーポートの上に太陽光パネルをつけます。カーポートの形や種類によっては乗せることができない場合があります。
・オーダーメイド型
ご自宅にあったサイズにカーポートをオーダーメイドできます。価格が高くなってしまう特徴があります。
ほとんどの方が、屋根一体型か太陽光搭載型になります。
では、費用についてなのですが、太陽光搭載型の場合は、パネルの枚数やご自宅のカーポートによって値段が変わってきます。
オーダーメイド型の場合は、ご要望に合わせてカーポートを作ることができるのでこの場で相場をお伝えするのが難しいです。
なので、今回は、屋根一体型のおおよその費用についてご説明してきます。
2台ほどのサイズ(約幅5m)であれば200万円〜で、3台ほどのサイズであれば270万円〜が相場になります。
こちらはあくまでもおおよその相場なので一度、現地確認させていただいてから見積もりを出してもらうことをおすすめします。
設置費用報告・運転費用報告とは?
太陽光発電を設置した後に必ず必要な手続きが2種類あります。
「設置費用報告」と「運転費用報告」についてそれぞれ説明します。
「設置費用報告」とは、太陽光発電を設置した際にかかった全ての費用を経済産業省へ報告することです。
報告はいつまでにしなければいけないのかと言いますと、太陽光発電を使い始めた日から1ヶ月以内に提出が必要です。
「設置費用報告」に関しては、一度だけの報告で大丈夫です。
「運転費用報告」とは、1年間で運転や管理する際にかかった費用を報告することです。
家庭用で考えている方や10kw未満で考えている方は義務ではありませんが、経済産業省から提出を求められた時のみ必要になってきます。
報告期限や期間は、太陽光発電を使い始めた月から翌月末までの1年間の情報で、毎年1回提出することが義務付けられています。(10kw以上の場合)
例:2023年1月に太陽光発電を使い始めたとすると、2024年2月末までに提出が必要になってきます。
2つの報告は大切なものなので忘れないようにしましょう!
太陽光発電の設置費用を安くする方法
せっかく太陽光発電をつけるなら少しでも安くしたいですよね!
ここでは、少しでも安く設置するための方法を3つお伝えします。
設置費用を安くする方法①.相見積もりをとる
費用を少しでも安くする方法1つ目は、複数の会社で見積もりを出してもらうことです。
営業に来てくれた人の印象が良かったから決めた!と言う方がいますが、確かにこれも大事ですが、すぐに決めてしまうと他よりも高い値段というのに気づけず損をすることになります。
なので、最低でも4社ほどから見積もりを出してもらうことをおすすめします。
その中でご自宅に合った内容で、納得のいく費用である会社を選ぶようにしましょう!
設置費用を安くする方法②.海外メーカーを選ぶ
費用を少しでも安くする方法2つ目は、国内メーカーではなく海外メーカーから選ぶことです。
いくら値段が安くても海外メーカーは怖いなと思われる方もいると思いますが、カナディアンソーラーやQセルズなどは国内外全てのメーカーの中でもこの2つは選ばれることが多いので安心していただけます!
更に、海外メーカーは大量生産をしているので日本のメーカーよりも安く設置することが可能です。
メーカーにこだわりがない方は、ぜひ海外メーカーも視野に入れてみてはどうでしょうか!
設置費用を安くする方法③.自社施工会社に直接依頼する
費用を少しでも安くする方法3つ目は、販売店ではなく自社施工会社に依頼することです!
どんなものでもそうですが、販売店より直売店の方が安くなるのは、間に会社を挟むことがないのでその分の費用が削減できます。
ここで気を付けるポイントは、直接施工会社に依頼すると安くなりますが、あまりにも安く提示してくる会社は要注意です!
最初にもお伝えしたように、直接依頼する場合も複数から見積もりを取ることは大事です。
更にあまりにも安すぎてしまうと、設置に不具合があったりミスが出てくる場合があるので注意が必要です。
以上、ほんとに少しでも費用を安くしたい方向けに3つの方法をお伝えしてきましたが、どの内容にも関係してくるのが、即決しない!安すぎるところは危険!複数から見積もりを出す!これは共通して言えるでしょう!
まとめ
今回は主に太陽光発電の価格について説明してきました。
大きな買い物ですし、設置後に不満や、後悔しないように今回の内容で少しでもその気持ちがなくなればと思います。
補助金や少しでも安くする為の方法を理解しておくだけでも違うと思います!
太陽光発電や蓄電池設置に関するご相談やお見積もりは無料で行っておりますので是非、お気軽にお問い合わせしていただければと思います!
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監修:難波博司
(太陽光発電プロコンサルタント)
蓄電池や太陽光発電に関する記事を多数監修しています。技術的な内容をわかりやすく伝えることを大切にし、お客様が納得して導入できるよう、日々サポートしています。お客様第一の姿勢で信頼性の高い記事を提供しています。
監修:築山享晃
(光熱費削減プロコンサルタント)
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