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公開日 2024.06.21

太陽光発電の発電量の目安はどれくらい?発電量を高める方法と、地域や季節での変化も解説

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太陽光発電
太陽光発電の発電量の目安はどれくらい?発電量を高める方法と、地域や季節での変化も解説

こんにちは、住まいるエコ本舗です!

太陽光発電を始める際に一番気になるのは、1日にどれくらい電気を作れるかということですよね。

電気をたくさん作るコツを知りたい方も多いのではないでしょうか。

発電した電気の量は売る電気の収入や、自分たちで使える電気の量に直結する、とても大切なポイントです。

そこで太陽光発電を導入する前に、1日にどれくらい電気を作れるかの目安や、電気の量を増やすポイントを解説します。

さらに、効率よく電気を作る方法についてもご紹介します。

発電量を計算する方法やシミュレーションのやり方を覚えれば、太陽光発電をもっと計画的に進めることができます!

それではいってみましょう〜!

目次

太陽光発電とは?

太陽光発電とは

太陽光発電とは、太陽からの光をエネルギーに変えて電気を作る方法です。

日本では工場や会社だけではなく、自宅でも太陽光発電を使う家庭が増えてきています。

これは、環境にやさしい再生可能エネルギーの一つとして注目されています。

2020年に太陽光発電協会によって発表された情報によれば、日本では家庭内で太陽光発電システムを導入している割合が全体の9%であると報告されています。

日本全国の家の総数から言えばまだまだですが、累積の設置件数では200万戸を超えています。

最近では、東京都が新築住宅に太陽光発電の設置を義務化したり、電気代の値上がりが続く中で、自然エネルギーを活用した光熱費削減に注目度が高まってきています。

太陽電池の発電原理

太陽光発電の発電原理

太陽光発電において、中心となるのは「太陽電池」です。

太陽電池は、太陽の光を直接電気に変える特別な部品です。

この部品はシリコンのような素材でできており、太陽光が当たるとその光の強さに合わせて電気を作り出します。

名前に「電池」とついていますが、電気をためるわけではありません。

太陽光発電のことを英語では「Photovoltaic(PV)power generation」と呼びます。

今、一番多く使われているのは、シリコンを使った太陽電池です。

太陽電池にはいろいろな種類があり、メーカーごとに太陽光の変換効率が異なり性能もそれぞれ違いがありますので、お家や予算にあったパネル選びが大切です。


スクロールできます
発電効率の目安 特徴
結晶シリコン太陽電池 13~20% 現在主流のタイプ 形状が豊富にある
薄膜シリコン太陽光パネル 7~10% 薄型軽量タイプ
CIGS系太陽光パネル 8~12% 高温時の出力低下が少ない デザイン性が高いことでも人気

発電効率と変換効率

発電効率と変換効率

太陽光発電において「変換効率」と「発電効率」はとても重要なポイントです。

それぞれの違いを覚えておいた方が良いので、見ていきましょう。

変換効率は??

太陽光パネルを選ぶとき、パンフレットによく出てくる「モジュール変換効率○○%」というのは、太陽の光をどれくらい上手に電気に変えられるかを示す数字です。

この「変換効率」というのは、太陽光パネル1枚ごとにどれだけ効率よく電気に変換できるかを表しています。

変換効率を見るとき、世界中どこでも同じ条件で測る「基準状態(STC)」という基準があり、パネルの温度や光の強さ、色の光ごとの強さなど、細かい条件を揃えて計測します。

なので、どこの国で作られたパネルでも、この変換効率で比較できます。

2023年の情報では、家につける太陽光パネルの変換効率の平均は約15%〜20%でした。

そして2024年の時点で、住宅用の太陽光パネルのオススメはこちらです。

1位はQセルズの「Q.PEAK DUO-G9」で、変換効率22.0%!

2位はカナディアンソーラーの「CS6R-410MS」で変換効率21.0%

3位はXSOLの「XLM72-275SC」で変換効率20.3%

これらは各メーカーの中で変換効率が最も高いパネルを比較したものですが、同じメーカーの中でも製品によってはこれより低い効率のものもありますので、注意して選びましょう。

ちなみに、変換効率には「モジュール変換効率」と「セル変換効率」という2種類があり、今回お話したのはモジュール全体の効率の話です。

モジュール変換効率

モジュール変換効率というのは、太陽光パネルがどれだけ上手に太陽の光を電気に変えられるかを示す大切な目安です。

1平方メートルのパネルがどれくらいの効率で変換してくれるかを、計算式で出すことができます。

これによって、そのパネルの性能を知ることができるわけです。

モジュール変換効率 = (モジュール公称最大出力(W) × 100) ÷ (モジュール面積(m2) × 1000(W/m2))

セル変換効率

セル変換効率というのは、太陽電池パネルを構成する一番小さな部品、つまり太陽電池セル1枚ごとの変換効率を示す指標です。

このセル変換効率は、電気の抵抗とは無縁なので、パネル全体の効率を示すモジュール変換効率よりも高い数字が出やすくなります

なので、太陽光発電の世界では自分たちの製品をより魅力的に見せたい業者さんが、このセル変換効率を前面に出して説明することもあります。

セル変換効率は、特定の計算式に従って求めることができます。

セル変換効率 = 出力電気エネルギー ÷ 太陽光エネルギー × 100

パネルの素材で変換効率が変動

パネルの素材で変換効率が変動

太陽光パネルには、使われている素材によって色々な種類があります。

市場に出ているパネルを見ると、大きく「シリコン系」と「化合物系」の2つのグループに分かれています。

シリコン系には、特に「単結晶シリコン」、「多結晶シリコン」、「薄膜シリコン」という3つのタイプがあり、それぞれが太陽光パネルの性能や使われ方に大切な役割を果たしています。

これらの素材には、一つ一つに独特の特徴がありますので、どのような影響を太陽光パネルに与えるのか一緒に見ていきましょう。

単結晶シリコン

パネルを構成する最小単位である「セル」全体が、ひとつの結晶になっているのが「単結晶シリコン」と呼ばれます。

このタイプのパネルは変換効率が高く、約20%前後と言われています。古くから使われています。

しかし製造コストが高いのが難点で、他の太陽光パネルと比べると一番お値段が高くなります。

多結晶シリコン

「多結晶シリコン」は、小さなシリコン結晶を集めて作られるタイプのパネルです。

このパネルは、単結晶シリコンよりも安価に製造できるようになりました。

ただし、その代わりに変換効率は約15%前後と、単結晶シリコンよりもやや低くなっています。

薄膜シリコン

「薄膜シリコン」とは、薄くて軽い太陽光パネルのことで、曲げやすく持ち運びがしやすい特徴があります。

このパネルは、重いものを載せられない場所にも取り付けられるので、設置場所が広がります。

最大の利点は、製造コストが安いことです。多結晶シリコンの100分の1のシリコン量で作れます。

ただし、変換効率は約10%前後と低いため、住宅の屋根にはあまり適していません。

薄膜シリコン太陽電池には、「微結晶シリコン」と「アモルファスシリコン」の2種類があります。

化合物系(CIS系)

化合物系太陽電池は、銅・インジウム・セレンという3つの元素を使って作られた特別な半導体を使っています。

この太陽電池は結晶シリコンよりもコストが安く、主に産業用太陽光発電で使われています。

変換効率は約15%で、多結晶シリコンと同じくらいですが、今後も効率向上が進んでいます。

太陽光を電気にする仕組み

太陽光を電気にする仕組み

引用:太陽光発電の基礎知識|一般社団法人 太陽光発電協会

太陽光発電とは、太陽からの光を使い電気を作る方法です。

この仕組みで大切なのは、「n型」と「p型」という、特別な半導体です。

これらに太陽の光を当てると、電気が生まれます。

太陽の光がこれらの半導体に触れると、小さな粒子である電子が自由になります。

これを「自由電子」と呼び、まるで光を浴びて元気をもらった電子が動き出すイメージです。

この電子が動くことで、電気が生み出されます。

光がたくさん当たると、電子がいっぱいになって、足りなくなる場所が出てきます。

これを空っぽの「空席」と考えてみてください。

そこを電子が通ると、「正孔」という空間が移動します。

この正孔と電子の動きが合わさって、電力ができます。

正孔は、p型半導体の方へ行き、電子はn型半導体の方へ引き寄せられます。

光からエネルギーをもらった電子がこのように動くと、プラスとマイナスの端子をつなぐ線を通して、電流が流れるんです。

太陽の光が当たって、電子が動いて、電気ができて、また元に戻る。

この繰り返しで、太陽光発電は電力を作り出します。

「光起電力効果」や「光電効果」という言葉で説明されるこの現象を使って、

太陽のエネルギーを電力に変えるのが、太陽光発電の技術です。

太陽と半導体が一緒になって、私たちにクリーンな電気を届けてくれるわけですね。

1日の発電量計算に必要な太陽光発電の「単位」について

単位について

1日の発電量を計算する際に重要なのが、単位の把握です。

kW(キロワット)は、太陽光パネルがどれくらいの「力」で電気を作るかを示しています。

イメージとしては、電気を作る「スピード」みたいなものです。

一方でkWh(キロワットアワー)は、その「力」でどれくらいの電気が作られたかを示しています。

つまり、実際にどれくらいの電力がたまったかの「量」を表しています。

例を挙げると、もし100kWのパワーで太陽光パネルが1時間動いたら、100kWhの電気が作られることになります。

100kWの「スピード」で1時間動けば、100kWhの電気が「たまる」ということです。

分かりやすくするコツは、kWhについて考えるとき「時間を表すh(アワー)がついてる方が、1時間どれだけの電力を作るか(電力量)を教えてくれる」と覚えておきましょう。

この小さな「h」が、大事なヒントです。

一般家庭の太陽光発電で得られる発電量

一般家庭の太陽光発電で得られる発電量

家庭用の太陽光発電システムは、屋根の上に乗せるソーラーパネルの大きさ、家の中でどれくらい電気を使うか、そして設置にかかる費用などによって、どれだけの電力を作れるかが決まります。

一般的な家では、そのシステムのサイズは3〜5kWほどになります。これは、快適に使える電力量をしっかりと確保できる量です。

つまり、屋根の上のスペースを活用し、太陽の光から電気を作り出し、家の中で使う。

これによって電気代を抑え、環境にやさしい生活を送ることができます。

太陽光発電(ソーラーパネル)の発電量計算に必要な「出力」とは?

太陽光パネルは、一枚がおおよそ一畳くらいの大きさです。

そして、一枚あたりの出力はだいたい200Wほどになります。

太陽光発電がどれだけの電力を作り出せるかは、シンプルに計算できます。

「1枚当たりの出力 × パネルの枚数」です。

このシンプルな計算が、大きな発電所から私たちの家庭にまで、太陽の光を電力に変える公式となっています。

太陽光発電の発電量の目安について

発電量の目安

太陽光発電を設置してどれくらいの電気を作れば、お金が戻ってくるのか気になりますよね。

ざっくりとした目安では、1kWの太陽光パネルから、1年間でだいたい1000kWhの電気を作ることができます。

でも、これはあくまで大まかな数値で、実際には季節によってどれだけ電気を作れるか変わってきます。

特に、四季の変わり目では、1年を通じて発電量にばらつきが出やすくなります。

通常、1日に2.5〜3.8kWhくらい、1ヶ月だと80〜120kWhくらいが目安だとされています。

冬になると太陽の光が少なくなって電気をあまり作れなくなりますが、夏は暑くなりすぎるとパネルの性能が下がり、これもまた電気が少なくなることもあります。

四季があるからこそ、一年間でどれくらい電気を作れるかの予測は難しいです。

さらに、どこにパネルを設置するか、その場所の特徴や使っている機器によっても、作れる電気の量は変わってきます。

なので、自分の家で太陽光発電を始めるときは、場所の環境やパネルの性能など、さまざまなことを考慮する必要があります。

太陽光発電の発電量の計算方法と要素

発電量の計算方法と要素

太陽光発電システムの発電量を計算する方法と、その計算に使われる要素についてお伝えします。

太陽光発電システムが1日や1年間にどのくらい発電するかは、特定の計算式を使って求めることができます。

発電量(1日) = 1日あたりの平均日射量(H) × システムの容量(P) × 損失係数(K)

年間発電量(Ep) = 1日あたりの平均日射量(H) × システムの容量(P) × 損失係数(K) × 365 ÷ 1

上記の計算式で出てきた要素の詳細は次の通りです。

1日あたりの平均日射量(H):太陽光発電の設置面積における1日あたりの平均日射量

システムの容量(P):設置した太陽光発電システムの容量(kW)

損失係数(K):発電時に発生する損失を考慮した係数
 日本では一般的に「0.85」が使用されます。

損失係数は、セルの温度上昇やパワーコンディショナー、配線、受光面の汚れなどによって変動します。

この計算式から明らかなように、予測発電量はソーラーパネルの発電量に損失係数をかけて算出されます。

ソーラーパネル1平方メートルあたりの発電量は?

ソーラーパネル1平方メートルあたりの量

ソーラーパネルは、1平方メートルでどれくらい電気を作れるのか、疑問に思われる方も多いのではないでしょうか。

よくある家庭用のパネルのサイズは、約1.5m×1mです。

このパネル1枚だと、最大で250〜380Wの電気を作れます。

これを1平方メートルあたりで考えると、大体180〜220Wほどになります。

「でも、本当に自分の家でどれくらい電気を作れるの?」といった時に、メーカーによっては、自分の家に合わせた発電量をシミュレーションできるツールを用意してくれているところもありますのでぜひチェックしてみてください。

参考資料

XSOL「住宅用太陽電池モジュール」
サニックス「製品情報」
ソーラーフロンティア「太陽電池モジュール」
シャープ「太陽電池モジュール NU-259AM 仕様/寸法」

地域や季節によって発電量はどのくらい違う?

地域や季節によっての発電量の違い

私たちのまわりでは、地域や季節によって、日射量が大きく変わります。

これは太陽光発電の発電量にも大きく影響してきます。

太陽光発電を考えている多くの方が、ちょっとした誤解を持っていることがあります。

ある太陽光発電設備のデータを見てみると、とても興味深いことがわかります。

1年を通して、実は5月が一番発電量が多く、夏の8月や9月には少し発電量が落ちてしまいます。

「夏は日差しが強いから発電量が多いはず!」と思いますよね?

でも、実際にはそうならない主な理由があります。それは、なんと「温度」が関係しています。

太陽光パネルは、シリコンでできているものが多いのですが、実は寒い方が元気に働きます。

つまり、涼しいと出力が良くなり、暑くなると出力が下がってしまう特性があります。

なので、パネルの出力を決める時は「基準状態」という、25℃の時の出力を基準にしています。

真夏に太陽がガンガン照ってると、パネルの温度が70℃を超えることもあります。

そうなると、出力が下がってしまいます。

なので、夏よりも春から初夏にかけての方が、日差しもあってパネルの温度も適度なため、発電量が安定して多くなります。

ですが、とても寒い環境でも、-40℃以上あれば働くことができます。

ただ、雪が積もると、どんなに晴れていても雪がパネルを覆ってしまって発電できません。

そして、冬は日照時間が短いため、全体的に発電量は少なくなります。

参考資料

環境省「令和元年度再生可能エネルギーに関するゾーニング基礎情報等の整備・公開等に関す委託業務報告書」
神奈川県小田原市「市役所太陽光発電システムの発電量実績(推定)」
XSOL「XML120-380L 単結晶 太陽電池モジュール」
ソーラーフロンティア「単結晶シリコンモジュール取扱説明書 SFB250-88A」

発電量を最大化するための対策方法

発電量を最大化するための対策方法

太陽光発電の発電量を最大に活かすためには、以下の3つの対策が考えられます。

ソーラーパネルの設置枚数を増やす方法

屋根のスペースが少なくても、太陽光パネルの種類を上手に選べば、たくさん設置することが可能です。

スペースをあまり取らずに効率よく電気を作るパネルを選ぶことが大切になってきますので、詳しい業者に相談して、一番いい設置方法を考えてもらいましょう。

ソーラーパネルの性能を向上させる方法

太陽光パネルの性能が良ければ良いほど、たくさん電気を作ることができるようになります。

性能が低いパネルだと、思ったほど電気を作れないことがあります。

なのでただ安いからと言ってすぐに選ぶのは、少し考えた方がいいでしょう。

ソーラーパネルの設置角度と場所の最適化する方法

太陽光パネルを置く角度や場所は、電気をどれだけ作れるかにとても大きな影響を与えます。

少しの角度変更でも発電量が変わってくるので、専門の業者さんの知識や技術を生かして、一番いい角度や場所を見つけましょう。

住宅に適した太陽光パネルの選び方

住宅に適した太陽光パネルの選び方

家にぴったりの太陽光パネルを選ぶには、電気をどれくらい使うか、住んでいる地域の天気の状態、どんな目的でシステムを使いたいかなど、考える必要があります。

その大切なポイントを3つ、お話しします。

消費電力を考慮した適切なシステム容量の選択

家の1年間の電気を使う量を基準にして、それに合った電力を作れるシステムの大きさを選ぶのが一つの方法です。

普通の家庭では、1年でだいたい4,800kWhくらいの電気を使います。

もしシステムの大きさが0.25kWくらいなら、20枚以下の太陽光パネルで5kWくらいの電力を作ることができます。

気象条件のリスクを考慮した選択

その地域の天気の状態も、とても大切なことです。

たとえば、北海道や東北、北陸の地方だと、1年間で作れる電気の量がほかの地域に比べて少なくなることがよくあります。

その地域の1年間の晴れた日の数や気温などをよく考えながら、電気をたくさん作れるようなリスクが少ないパネルを選ぶようにしましょう。

目的に応じたシステムの規模を検討

電気を作る量だけではなく、何のためにシステムを作るのか、その目的に合った大きさを考えることも大切です。

節電や自然の力を使うことを目指すなら、システムが小さくても役に立つことがあります。

1年間で使う電気の量を少なめに見積もって計画を立てることも、考えてみるといいかもしれません。

ソーラーパネルの大きさと発電効率の関係

ソーラーパネルの大きさと発電効率の関係

太陽光パネルが大きいからといって、必ずしも発電が上手にできるわけではありません。

発電効率がいいパネルなら、少ない枚数で同じくらいの電気を作ることができます。

しかし、性能がいいパネルは値段も高めですので、予算に合わせて枚数を増やす選択肢もあります。

ただし、パネルをたくさんつけると屋根にかかる重さが増えてしまい、設置場所や屋根の向きによっては、大きいパネルを置くのが難しいこともあります。

屋根への負担や安全面を考えながら、適切なパネルの大きさを選ぶことが大切です。

大きいパネルを設置する場合は、雨漏りや事故のリスクも考えなければいけません。

特に、薄い屋根やカーポートでは、より注意が必要です。

リスクを避けるには、出力が高くて面積が小さいパネルを選ぶのがいいでしょう。

パネルの大きさと発電効率が直接関係するわけではないので、予算や屋根への負担、リスクなどをよく考えて最適なパネルを選んでください。

ソーラーカーポートとは?

ソーラーカーポートとは、車を置くためのカーポートの屋根に太陽光パネルをつけた車庫のことです。

このカーポートを使い、駐車場があるスペースで電気を作ったり、作った電気を売ったりすることができます。

作った電気は自分たちで使うこともできるので、電気代が高くなっている今、節約につながります。

太陽光発電で電気代は安くできる?

太陽光発電で電気代は安くできる?

太陽光発電とは、おうちの敷地に置いたパネルで太陽のエネルギーを集めて、それを電気に変える発電方法です。

集めた電気は、パワーコンディショナという機械で直流から交流に変え、家の中で使えるようにします。

これまで電力会社から買っていた電気を自分たちで作れるようになるので、光熱費を減らすことができます。

システムを上手に使えば、光熱費をほとんどかけずに済ませることも夢ではありません。

電気代をできるだけ抑えたいなら、蓄電池を一緒に使うといいでしょう。

太陽の光がたくさん当たる場所だと、さらに節約できるかもしれませんね。

太陽光発電で電気代を節約できるポイント

節約のポイント

自宅に発電設備をつける一番の理由は、電気代を節約することです。

自分で作った電気を家で使えることが大きな利点ですが、電気代が安くなるのはそれだけではありません。

外から電気を買う量を減らせば、毎月の電気料金を下げることができますし、再生可能エネルギーのための追加料金も少なくすることができます。

どうして電気代を節約できるのか、もう少し詳しくご説明します。

自宅で作った電気はタダで使える

自宅で電気を作れば、その分の電気代はかかりません。

自分で作って自分で使うので、その分は無料になります。

太陽が出ている間に電気を作るので、昼間の電力を沢山使う家庭には特にお得です。

昼間の電力を自分で作った電気でまかなえれば、支払う電気代は夜間や曇りの日など、太陽光がない時間だけに限られます。

作った電気の量が使う電気の量を上回れば、電気代は0円に近くなります。

電気の単価を安くできる

太陽光発電を使って電気を作ることで、普段外から買う電気の量を減らすことができれば、電気代を節約できます。

電気の契約でよくあるのが、「従量電灯」プランです。

このプランは使った電気の量によって料金が変わるので、自分で電気を作って使えば電気を買う量が減り、結果として安い料金で済むことがあります。

「オール電化」という、家の中の光熱費を全部電気でまかなう家庭でも、太陽光発電があれば特にメリットを感じられます。

なぜなら、電力会社によってはオール電化の家庭向けに特別なプランを用意していて、昼間は電気代が高くても夜間は安くなるように設定されているからです。

太陽光発電があれば、昼間の高い時間帯に自分で作った電気を使えるので、節約につながります。

再エネ賦課金の負担を減らせる

再生可能エネルギーをもっと使うことを目指して、政府は「固定価格買取制度(FIT)」を始めました。

この制度のもとでは、再生可能エネルギーで作った電気を買い取るための費用を、電気を使う私たちが少し負担することになっています。

この追加されるお金のことを「再エネ賦課金」と呼び、毎月の電気の使った量によって、その金額が決まります。

ですが、自分の家で太陽光発電などをして使った電気には、この追加の費用はかかりません。

なので、自分で電気を作ることによって電気代を減らすだけでなく、この追加料金を払う必要が少なくなるというメリットもあります。

この「再エネ賦課金」は普段あまり気にされないことかもしれませんが、電気代の詳細をチェックすると、その実態がよくわかります。

太陽光発電で光熱費を0円にすることは

太陽光発電で光熱費を0円にすることは

太陽光発電をすでに使っている人の中には、「光熱費が0円で済んでいる」と話す人もいます。

実際には、すべての場合でそうできるわけではありませんが、電力の使い方と作る量をしっかり理解して上手に管理すれば、光熱費を0円にすることも夢ではありません。

どのように実現するか、そしてその難しさについて説明します。

発電量と使用量次第で0円にできるかも

環境に合った発電設備を家に取り入れても、電気代が0円になる家庭は全てではありません。

電気代が0円になるのは、作った電力よりも使う電力が少ない場合です。

しかし、夜間は太陽が出ていないので電力を作ることができませんし、雨が多い日は太陽の光が少なくて電力をたくさん作ることが難しくなります。

もし昼間にたくさん電力を作り、その日の使う電力よりも多ければ、売る電力と買う電力を相殺して電気代を0円に近づけることができるでしょう。

オール電化の家なら、自宅に発電設備を設けることで、電気代だけでなく、ガス代も節約できるかもしれません。

ガスにかかっていた基本料金も節約できるので、光熱費を一つにまとめることはある程度の節約になります。

ただ、ガスを使っていた部分を電気で賄うようになると、光熱費を完全に0円にするためには、さらに多くの電力が必要になるかもしれません。

電気代を0円にするのは容易ではない理由

電気代を0円にするのは容易ではない理由

理論的には電気代を無料にすることもできますが、実際の生活でそれを実現するのは簡単ではありません。

その理由として、以下が挙げられます。

節電や省エネの工夫が必要

電力の売れる価格が下がってきている

天気によって作れる電気の量が変わる

もし、使う電力量が作れる電力量よりもずっと少なければ、1年間で電気代が0円になることも期待できます。

しかし普通の生活をしていると、時間や季節によって電気を使う量が大きく変わったり、電気代が変動したりすることが多くあります。

天候などに影響されやすい再生可能エネルギーを使った発電では、そのシステムだけでずっと光熱費を0円に保つのは難しいことが多いです。

太陽光発電で電気代を0円にするためのポイント

太陽光発電で電気代を0円にするためのポイント

自分で電気を作ることのメリットをしっかり生かし、できるだけ電気代を0円に近づけたいですよね。

発電の効率をよくしながら、電力を節約することに注意して、外から電気を買う量を減らしましょう。

使い続けたいと思っている方は、作った電力をためておける蓄電設備の導入も考えてみてください。

電気代を0円に近づけるために、実践したいことを2つお伝えします。

買電量の削減

電気代に反映されるのは、自分で電気を作れない時間に使った電気や、作った電気よりも多く使ってしまった分です。

自分で電気を作ることができれば、買う電気の量を減らすことができ、それによって毎月の電気代を節約できます。

電気を作れる時間や、どれくらい電気を作れるかをよく確認して、できるだけ電気を買わなくても済むようにしましょう。

特に、夜に電気をたくさん使うのを控えるのがおすすめです。

ただ、作る電気が少ない場合は、夜の電気代が安いことを利用する方が節約になることもあります。

蓄電池を活用

「いつでも自由に電気を使いたい」「夜に電気をたくさん使う」という方には、蓄電池を取り入れることをおすすめします。

太陽光発電で作った電気を保存しておくことができるので、太陽が出ていない夜間でも、その電気を使うことができます。

太陽光発電と蓄電池を一緒に使えば、電気代の節約にもつながります。

今の状態に満足していない方は、経験豊富な販売店に相談してみるといいでしょう。

また、蓄電池は電気代を節約するだけでなく、災害時の備えにもなります。

もし電気が止まってしまっても、蓄電池に保存してある電気で家を明るく保つことができます。

蓄電池の容量が大きければ大きいほど、より長い時間、電気を供給できるので、節電と災害対策の両方に効果的です。

太陽光発電で売る電気代はどうなっている?

太陽光発電で売る電気代はどうなっている?

太陽光で自分で電気を作る設備を家につけると、最初の10年間は、国が定めた特別な価格でその電気を売ることができます。

これはFITという制度で決められています。

しかし、この10年が過ぎた後はどこの会社に電気を売るか、どんな条件で売るかを改めて考え直さないといけません。

ここでは、その電気をどのような価格で買ってもらえるのか、10年の期間が終わった後はどうすればいいのかについてお話しします。

FIT制度で10年間は買取額が固定されている

FITというのは、太陽光発電だけでなく、風力や水力などの自然エネルギーを使った発電に関して定められたルールです。

この制度では、発電したエネルギーの価格を全国一律にして、その価格で買い取ってもらえるようにしています。

こうすることで、より多くの人が発電システムを家に取り入れることを目指しています。

この制度は、太陽光発電などの設備を導入したときの初期費用を早く取り戻せるようにするためにあります。

たとえば、家庭用の太陽光発電を2023年度に設置した場合、10キロワット未満の設備であれば、発電した電気を1キロワット時あたり16円で買い取ってもらえます。

この価格は、設備を導入した年から10年間続きます。

なので、2023年4月に設備を入れたら、2033年3月まで同じ価格で買い取ってもらえるわけです。

ただ、この買取価格は毎年変わるので、これから導入を考えている方は、価格が下がる可能性も考えながら、早めの決断をした方がお得になるかもしれません。

今後、この制度がどうなるかはっきりしないので、興味がある場合は早めに調べてみることをおすすめします。

卒FIT時は電力プランの見直しが必要

卒FIT時は電力プランの見直しが必要

太陽光発電を始めてから10年が過ぎると、政府が決めた高い買取価格(FIT価格)の対象から外れます。

その後も電気を売ることはできますが、もらえるお金はずっと少なくなることが多いです。

2023年の時点では、1キロワット時あたり約8.5円で売れています。

FITの期間が終わったあとでも、少しでも多く売電収入を得たい場合は、電気を売る契約を見直してみましょう。

各電力会社は、FITの期間が終わった後のプランを用意しています。

大手電力会社だけでなく、新しい電力会社のプランも検討してみるといいですよ。

しかし、新しい電力会社との契約は期間が決まっていたり、条件が変わることがあるので、契約する前にはいろいろと比較検討することが大切です。

太陽光発電に関するQ&A

太陽光発電に関するQ&A

これから太陽光発電を始めようと思っている方は、設置にかかる費用を取り戻せるか、それから得られる利益について心配されるかもしれませんね。

電気代を節約して、もっとお得に生活したいと考えるなら、費用に関する情報をしっかり集めることが大切です。

導入を考える前によくある疑問と、その答えを紹介しますね。

Q.太陽光発電の設置費用はいくらかかるの?

太陽光パネルを設置する費用は、パネルの性能や設置する規模によって違います。

家庭で使う場合は、だいたい100万円から300万円くらいが目安です。

太陽光発電の設備は30年以上使えると言われていますので、うまく運用すれば、初めにかかった費用はほぼ取り戻せると考えて大丈夫でしょう。

設備を導入するときは費用も大切ですが、長い間安心して使えるかどうかを大切に考えることがおすすめです。

安さだけを追い求めて導入してしまうと、後で後悔することもあります。注意しましょう。

Q.太陽光発電は元が取れるの?

太陽光発電を使いやすくするために始まったのが、FIT、つまり固定価格買取制度です。

これは、設置にかかった費用を取り戻しやすくし、もっと多くの人に太陽光発電を使ってもらおうという制度です。

おおよその場合、10年くらいでその費用が取り戻せると言われています。

しかし、自然災害で設備が壊れるリスクもあることを忘れてはいけません。

技術が進んで、今はもっと壊れにくい太陽光パネルもあります。

ですが長い間使うものなので、どうしても壊れる可能性はゼロではありません。

そのため、太陽光発電を始める前には、保証や保険についてもしっかりと確認することが大切です。

Q.売電と自家消費はどちらがお得なの?

売電するか自分で使うか迷ったら、まずは今の電気代と売電で得られるお金をしっかり比べてみましょう。

電気代の方が多ければ、自分で使ったほうが良いですし、売電で得られるお金の方が多ければ売ったほうが良いですね。

FIT(固定価格買取制度)が適用されなくなる11年目以降は、自分で使う方がお得になることが多いです。

なぜなら、電気を売る価格が下がり、電気代よりも多く稼ぐのが難しくなるからです。

もし、使えるなら自分で使ったほうがいいですね。

自分でたくさん使うためには、蓄電池を入れることをおすすめします。

太陽光発電なら住まいるエコ本舗がおすすめ!

太陽光発電・蓄電池の事なら住まいるエコ本舗にお任せ

これから自分で電気を作る設備を整えたい方は、ぜひ私たち住まいるエコ本舗のサービスを利用してください。

1万件以上の豊富な経験をもとに、あなたの家や生活スタイルに合ったシステムを提案させていただきます。

メーカーによっては、充実した保証制度があるため、お一人お一人に最適なプランをご提案します。

安心して使えるサービスを提供することが、住まいるエコ本舗の一番の特長です。

さらに、蓄電池と組み合わせることで、より大きな効果が期待できます。

日本は災害が多いため、いざという時のことを考えるのは当然です。

蓄電池を使うことで、安心感を持ちながら電気代を節約できるのが大きな魅力です。

自然の力を上手に使い、心も体も快適な生活を私たち住まいるエコ本舗と一緒に目指しましょう。

まとめ▶太陽光発電の発電量を把握するためのポイント

まとめ

太陽光発電でどれだけ電気を作れるかは、おうちでの電気の使い方や、太陽光パネルを置く場所の状況、天気などいろいろなことによって変わります。

なので、今まで1年間にどれくらい電気を使ったかしっかり調べて、どれくらいのサイズの太陽光発電がいいか考えることが重要です。

天気や気温も発電量に大きな影響を与えるので、そういった情報も頭に入れておく必要がありますね。

ソーラーパネルの性能や、どれだけの数をどこにどんな角度で置けるかも、大事なポイントです。

これらのことを全部考え合わせることで、太陽光発電の効果をしっかり理解できます。

私たち住まいるエコ本舗では、太陽光発電についてのサービスを提供していて、経験豊富なスタッフが丁寧に査定して、あなたにぴったりの提案をします。

もし、もっと詳しい見積もりや相談がしたい時は、無料でできる見積もりサービスやお電話での相談をどうぞ気軽に使ってください。

見積もりを依頼する時は、複数の業者から見積もりを取って比較することをお忘れなく。

そして、その中で私たち住まいるエコ本舗を選んでくださると、本当にうれしいです。

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