蓄電池を導入すると、電気代の節約や停電時の電力供給など、さまざまな利点があります。
そのため、設置を考えている方も多いでしょう。
ただし、蓄電池は決して安価なものではなく、その価格を把握していないと、想定以上の出費につながることもあります。
この記事では、家庭用蓄電池の設置費用について、どの程度の価格が一般的なのか、また価格が変動する要因について詳しく解説します。
さらに、費用を抑えるためのポイントもご紹介します。
蓄電池の導入を検討している方は、ぜひ最後までお読みください。
価格は設置条件によって異なるため、具体的な見積りを取得することをお勧めします。
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目次
- 1 家庭用蓄電池のタイプや特徴
- 2 家庭用蓄電池の相場価格は?
- 3 販売店によって異なる蓄電池の価格帯は違う?
- 4 販売価格の違いは何が原因?
- 5 自宅に合った蓄電池を選ぶポイント
- 6 家庭蓄電池おすすめ製品&メーカー
- 7 家庭蓄電池を購入するメリット
- 8 家庭蓄電池を購入するデメリット
- 9 家庭蓄電池の導入デメリットを補う方法
- 10 家庭用蓄電池導入の向き不向き
- 11 経済モードとグリーンモードとは?
- 12 近年は太陽光発電や蓄電池などが値上がり傾向
- 13 太陽光発電システムの施工業者選びの重要ポイント
- 14 信頼できる太陽光発電設置業者の選び方
- 15 今回のまとめ
- 16 太陽光発電・蓄電池の事なら住まいるエコ本舗にお任せ
家庭用蓄電池のタイプや特徴
ここ最近蓄電池の性能もどんどん高まってきました。
- 長寿命:寿命が長い蓄電池が増えています。
- 多機能:機能が多彩で、多目的に活用できます。
- 耐災害性:地震や災害に強い設計がされています。
蓄電池には、以下のような3つの特徴があります。
それぞれ順番に説明していきます。
寿命が長い物が増えている
蓄電池の寿命は、そのサイクル数が重要な目安となります。
一般的に家庭用の蓄電池にはリチウムイオン電池が使われており、以前は約4,000サイクルが一般的でした。
しかし、技術の進歩により、より高いサイクル数を持つ蓄電池が登場しています。
現在では、6,000から12,000サイクルの範囲で、10年から15年の使用期間が目安とされています。
さらに、最近ではこの目安を大幅に超える30年程度の寿命を持つ蓄電池も登場しています。
実際12000サイクルだと、約30年使用できると言われています。
これらはリチウムイオン電池の材料や設計の改善によってサイクル数が高まっています。
さらに詳しいところで、電極材料の改良や充放電の安定性を高める技術の導入などが挙げられます。
これにより、蓄電池の耐久性が向上し、長期間にわたって安定した性能を提供することが可能になりました。
機能が多彩
最新の蓄電池は、さまざまな機能が追加されています。
例えば、他社メーカーとの連携が可能であり、インターネットに接続することでスマートフォンからいつでも発電量をリアルタイムで確認することができます。
これにより、使用状況やエネルギーの効率をより細かく管理することができます。
さらに、一部の蓄電池はV2H(Vehicle-to-Home)システムとも連携可能です。
これは、電気自動車のバッテリーを家庭用電力供給に活用するシステムであり、災害時などには車のバッテリーを家庭用電力として利用することができます。
また、蓄電池メーカーの中には、ライフスタイルや需要に合わせて容量を選択できる製品を提供しているところもあります。
これにより、消費者は自分のニーズに最適な蓄電池を選ぶことができ、使いやすさや効率性が向上しました。
地震や災害に強い
日本では、地震や水害などの自然災害に備えて蓄電池が進化しています。
地震への対応として、蓄電池の形状を正方形に近づけることで、縦揺れや横揺れに対応する設計が行われています。
これにより、地震時にも蓄電池が安定して設置され、安全性が向上します。
また、水害への対応として、ネジ穴レス設計が採用されています。
この設計により、蓄電池が水に浸かっても影響を受けにくく、約50cmの浸水にも耐えることができます。
さらに、薄型で壁掛け可能な設計も開発されており、設置場所の選択肢が広がり、より多くの家庭で利用されるようになっています。
これからも太陽光発電システムは、災害時に活躍する電力として重宝されるため、より災害対策は進歩していくと言われています。
家庭用蓄電池の相場価格は?
以下は、家庭用蓄電池の設置費用について、蓄電池の蓄電容量ごとの本体価格と工事費を含めた費用の相場です。
蓄電池本体のみの価格相場
スクロールできます
蓄電容量別 | 本体価格相場 |
---|---|
3kWh | 44.7万円 |
4kWh | 59.6万円 |
5kWh | 70万円 |
6kWh | 84万円 |
7kWh | 98万円 |
8kWh | 112万円 |
9kWh | 126万円 |
10kWh | 131万円 |
11kWh | 144.1万円 |
12kWh | 157.2万円 |
13kWh | 170.3万円 |
14kWh | 183.4万円 |
蓄電池本体+工事費の価格相場
スクロールできます
蓄電容量 | 工事費の相場 | 本体+工事費の価格相場 |
---|---|---|
5kWh未満 | 33.5万円 | 48.4~93.1万円 |
5~10kWh未満 | 33.8万円 | 103.8~159.8万円 |
10kWh以上 | 32.7万円 | 163.7~216.1万円 |
蓄電容量と1kWhあたりの価格傾向
蓄電容量が大きくなるほど、1kWhあたりの価格は低くなる傾向があります。
これは、容量が大きいほど製品の効率が良くなるためです。
工事費の概要
工事費は蓄電容量に関係なく、平均で約33万円程度が相場です。
これは、設置場所や電気配線の状況によって変動することがありますが、蓄電容量による大きな違いはありません。
家庭用蓄電池の導入にあたっては、普段の電気使用量を確認し、それに基づいて必要な蓄電容量を決めることが重要です。
上記の表を参考にすることで、導入にかかる費用のおおよその目安がわかるでしょう。
(株式会社三菱総合研究所の資料をもとに算出)
この情報を参考に、最適な蓄電池の選択と導入を検討してください。
費用が変動する要素(蓄電池のみ)
蓄電池の導入を考えるとき、その費用はさまざまな要因によって変動します。
蓄電池は単に電気を蓄えるだけでなく、使い方や機能によって価格が大きく異なるため、以下のポイントを理解することが重要です。
これにより、購入費用を抑えながらも自分のニーズに合った蓄電池を選ぶことができます。
- 蓄電池のタイプ
- 蓄電容量(電気の貯蔵量)
- 電気の変換方式
- 停電時に供給される電気の範囲
蓄電池の費用を左右する要素
これらの要素を詳細に理解することで、費用を適切に見積もることができ、無駄な出費を避けることができます。
①蓄電池のタイプ
蓄電池には、いくつかの種類があり、それぞれに特有の利点と価格帯があります。
価格が高い順に、次の4つのタイプが一般的です。
リチウムイオン蓄電池
・特徴
スマートフォンや家庭用蓄電池に広く使われている。
小型・軽量でありながら、高容量かつ高電圧を実現。
・価格
最も高価ですが、性能も優れているため、長期的なコストパフォーマンスが良い。
ニッケル水素電池
・特徴
リチウムイオン蓄電池が普及する前のモバイル機器で一般的。
過充電や過放電に強く、環境への影響が少ない。
・価格
リチウムイオンよりも低価格で、一定の耐久性があります。
鉛蓄電池
・特徴
長い歴史を持ち、家庭用や車載用として利用されてきた。
コストが抑えられ、比較的安価で入手可能。
・価格
最も安価で、初期費用を抑えたい場合に適しているが、
サイズと重量が大きいことがデメリット。
NAS蓄電池
・特徴
蓄電容量が大きく、小型で寿命が長い。
現在は商用や産業用での利用が多いが、今後家庭用にも普及が期待されている。
・価格
高価ですが、将来の普及により価格が下がる可能性があり。
②蓄電容量(電気の貯蔵量)
蓄電容量は、蓄電池がどれだけの電気を蓄えられるかを示す重要な指標です。
一般に、蓄電容量が大きいほど、蓄電池の価格は高くなります。
・小容量
ポータブルタイプの蓄電池は安価ですが、停電時に使える時間が短くなります。
・大容量
定置型の蓄電池は価格が高くなりますが、長時間の停電でも対応可能です。
適切な容量の蓄電池を選ぶためには、日常の電力消費量を把握し、自宅の需要に合った製品を選ぶことが重要です。
これにより、無駄な費用を抑えつつ、必要な電力を確保することができます。
③電気の変換方式
蓄電池の電気の変換方式には「ハイブリッド型」と「単機能型」の2つがあります。
ハイブリッド型
・特徴
太陽光パネルと蓄電池のパワコンが一体型。
初期費用は高いが、将来的な交換コストは低く抑えられる。
・利点
停電時も大容量の家電を使用可能で、効率的に電力を供給できる。
単機能型
・特徴
太陽光パネルと蓄電池のパワコンが別々に設置される。
初期費用は低いが、将来の交換コストは高くなる可能性がある。
・利点
初期投資を抑えたい場合に適しているが、停電時の出力が制限されることがある。
④停電時に供給される電気の範囲
蓄電池の供給方式には「特定負荷型」と「全負荷型」の2つがあります。
特定負荷型
・特徴
停電時には、特定の部屋や電化製品にのみ電力を供給する方式。
費用が抑えられる。
・利点
必要最低限の電力を確保することができるため、停電時の基本的なニーズを満たす。
全負荷型
・特徴
停電時には、家全体に電力を供給する方式。
費用は高くなるが、通常と変わらない生活が維持できる。
・利点
停電が長引いた場合でも、全ての電化製品を使えるため、非常に便利です。
販売店によって異なる蓄電池の価格帯は違う?
蓄電池の価格は、購入する場所や販売形態によって大きく異なります。
一般的に、販売店の種類としては
「インターネット販売」「訪問販売」「量販店」「新築工務店」
が挙げられ、それぞれで価格相場が変わります。
購入を検討する際は、以下のポイントを理解し、複数の販売店から見積もりを取ることで、最適な価格とサービスを見つけることができます。
「インターネット」の価格相場
インターネット販売は、特に価格が抑えられる傾向にあります。
例えば、「住まいるエコ本舗」のようなネット販売専門店では、人件費や店舗維持費などの運営コストを最小限に抑えているため、他の販売形式に比べて非常に低価格で蓄電池を提供しています。
また、ネット上で複数の業者を簡単に比較できるため、消費者にとっても透明性が高く、競争が激しい分、価格が下がりやすいのが特徴です。
ただし、注意が必要です。
ネット販売業者の中には、施工を外注している場合や、保証が不十分な場合、さらには詐欺的な業者も存在することがあります。
安さに飛びついて即決せず、信頼できる業者かどうかをよく調べ、口コミやレビューを参考にすることが重要です。
「訪問販売」の価格相場
訪問販売では、営業スタッフが自宅に訪問して商品を直接説明するスタイルです。
この方法では、営業スタッフの人件費が高いため、そのコストが蓄電池の販売価格に上乗せされることが多く、価格は高めになりがちです。
訪問販売では、即決を求められることが多いですが、焦らずに他社と比較することが重要です。
また、訪問販売業者の中には強引な営業を行うケースもあるため、慎重に対応する必要があります。
「量販店」の価格相場
量販店では、家庭用蓄電池やポータブルタイプの蓄電池が多く取り扱われており、価格は比較的低めです。
量販店は、大量に仕入れることで価格を抑えていますが、ネット販売に比べるとやや高くなることがあります。
また、量販店は太陽光発電や蓄電池の設置工事を下請け業者に依頼することが一般的で、低価格で提供される反面、工事の品質にばらつきが生じることがあります。
そのため、量販店で購入する場合は、工事の品質やアフターサービスについてもしっかり確認することが大切です。
「新築工務店」の価格相場
新築工務店では、新築住宅の一部として太陽光発電システムや蓄電池が組み込まれることが多く、価格相場は量販店と訪問販売の中間程度です。
しかし、住宅価格に組み込まれているため、商品単体の価格が不明瞭になりがちで、他の販売形式と価格を比較するのが難しいです。
新築工務店での導入は、家全体の設備として一括して考えられるため、利便性が高い反面、価格が割高になることがあります。
蓄電池の導入目的が災害対策や経済的なメリットを追求するものである場合、可能な限りコストを抑えることが重要です。
住宅価格に含まれる蓄電池の価格が適正かどうかを確認し、必要に応じて交渉することも考慮しましょう。
販売価格の違いは何が原因?
「なぜこんなに価格に違いがあるの?」とお客様からよく質問されます。
そこで、蓄電池の販売価格の違いの理由について簡単に説明します。
利益率の違い
まず、販売価格の違いの大きな理由の一つは利益率です。
販売店によって利益率は異なりますが、一般的に小売業の平均利益率は27.6%程度です。
この数値は、健全な経営を維持するためには必要とされています。
訪問販売の場合、価格が高くなる傾向があります。
訪問販売の利益率は、50〜60%ほどです。
これは、訪問販売が非常に労力を要する職種であり、多くのストレスや労働を伴うため、高い報酬が必要だからです。
1日に何件も訪問し、時には罵声を浴びながらも契約を取る訪問販売員の努力を考えると、価格が高めに設定されるのも理解できます。
また、ハウスメーカーや工務店から蓄電池を紹介されるケースでも価格が高くなることがあります。
お客様が「住まいるエコ本舗」に相談してくる際、当社の基準価格よりも約50万円高い価格を提示されたという話もよく聞きます。
最終的には、お客様自身が価格に見合う価値を感じるかどうかが重要です。
高い価格であっても、それに見合うサービスや安心感を提供できるのであれば、お客様にとっては納得のいく買い物になるでしょう。
以上が、蓄電池の販売価格に違いが出る主な理由です。
製品の仕入れ価格による違い
販売実績が多い販売店は、メーカーや商社からの仕入れ価格を交渉する際に強力な立場にあります。
そのため、彼らはより安く仕入れることができ、それが販売価格に反映されます。
販売実績が少ない販売店と比べると、売上の大きな差がありますが、販売店のフォローアップにかかる労力はそれほど変わらないため、大量販売している販売店の方が仕入れ価格を抑えやすくなります。
特に大量販売している販売店は、メーカーと直接取引を行うことができる場合があります。
この場合、中間マージンが発生せず、より有利な価格で仕入れることができます。
ただし、直接取引には多額の保証金が必要で、一部の販売店しか実現が難しいという問題もあります。
「住まいるエコ本舗」では、多くのメーカーと直接取引を行っており、他社よりも安く仕入れることができます。
販売店の施工実績は、ホームページや口コミなどを参考にすることができます。
蓄電池を購入する際には、複数の販売店を比較し、信頼性や価格面で検討することをおすすめします。
施工品質による違い
蓄電池の施工品質は、使用する部材や施工会社、技術者のレベルによって異なります。
工事代金の相場は20〜30万円前後ですが、特殊工事や付帯工事がある場合は異なります。
見積書だけでは施工品質を判断することは難しいですが、価格を抑えるために工事の品質を落とす業者が多いので注意が必要です。
利益を出すために低品質な工事を行う販売店や工事店も存在しています。
工事費用の内訳は、人件費、部材費、経費、利益に分かれます。
安く工事をするためには、人件費と部材費を削るのが一般的です。
安い職人を使えば人件費は抑えられますが、施工品質は低くなり、施工不良のリスクが高まります。
部材にも違いがあり、例えば、太陽光発電で使用するケーブルには、高温に強く耐久性の高いものとそうでないものがあります。
部材費はこれらの違いによって大きく異なります。
施工品質と価格のバランスはお客様にとって分かりにくい部分ですが、営業担当者に施工に関する質問を行い、丁寧で適切な回答が返ってくるかどうかを確認することが重要です。
また、口コミサイトなども参考にして判断すると良いでしょう。
価格が安すぎると後々大きなトラブルに
経験豊富でお客様にとって頼りになる営業マンであれば、工事の工程まで把握しているべきだと考えます。
しかし、施工品質の低い業者に当たった場合、安価さしか得られず、将来的に故障やトラブルの原因となる可能性があります。
結果として、補修工事費が増えるだけでなく、業者が倒産して保守点検が行われなくなるリスクもあります。
特に工事価格が著しく低い場合、施工品質が低いだけでなく、施工会社の経営が危機に陥り、優秀な技術者が離れ、最終的には倒産の可能性もあります。
安価な工事を実現するには、人件費や部材費の削減だけでなく、1日あたりの工事数を増やさなければ利益が出ません。
この結果、1件あたりの工事時間が短縮され、工事ミスや手抜き、確認作業の省略が生じやすくなります。
ある販売店に業務提携を持ちかけた施工業者の中には、その販売店の基準よりも10万円以上安く工事を引き受ける業者もいました。
最初は「お得な話」に思えましたが、詳細を聞くと、品質の高い工事は行わず、最低限の工事で蓄電池を稼働させれば問題ないという方針でした。
さらに、工事保険に未加入であり、日雇いの技術の低い労働者を雇用していたため、財務状況も不安定でした。
そのため、業務提携は見送りとなりました。
蓄電池の販売店を選ぶ際には、以下の点を確認することが肝要です。
・価格が異常に高いまたは低くないか
・相場から大幅に外れていないか
・工事内容を十分に説明できるか
これらの要素を吟味し、信頼できる販売店を選びましょう。
自宅に合った蓄電池を選ぶポイント
ポイント①蓄電容量
まず初めに、太陽光発電システムの設置容量を基準に蓄電池の容量を選ぶのがおすすめです。
既に太陽光発電システムが設置されている場合は、1日の平均発電量から必要な電力使用量を差し引いた値を考慮して蓄電池の容量を決定します。
太陽光発電システムが未設置の場合は、夜に消費する電力量から蓄電池の容量を検討します。
太陽光発電システムを導入すると、期間内でのFIT制度(固定価格買取制度)を利用して売電が可能ですが、この期間は限られています。
そのため、FIT制度が終了した後も安心して自家消費を確保するために、蓄電池を活用することが重要です。
蓄電池を使えば、夜間や太陽光発電で発電できない時間帯に発電した電力を蓄え、自家消費に利用することができます。
スクロールできます
メーカー | 容量(kWh) | 設置場所 |
---|---|---|
シャープ | 4.2/6.5/8.4/9.5kWh | 屋内外 |
パナソニック | 5.6/11.2kWh | 屋内 |
伊藤忠商事 | 9.8kWh | 屋外 |
オムロン | 6.5/9.8/16.4kWh | 屋内外 |
京セラ | 3.2kWh | 屋外 |
例えば、常に高い消費電力の家電を使用する家庭では大容量の蓄電池が必要になります。
使用状況によっても異なりますが、必要な電力量を求めるには以下の計算式を使います。
使用電力量(Wh)=消費電力(W)×使用時間(h)
ただし、電気製品の負荷は使用状況によって異なりますので、蓄電池にかかる負荷がどのように変化するのか考慮が必要です。
また接続したい機器の合計消費電力が蓄電池の最大出力を上回らないようにする必要がありますので注意しましょう。
蓄電池のおすすめ容量
一般家庭の蓄電池の容量は、通常、5〜7kWh程度と言われています。
ただし、近年は電気代の高騰が進んでおり、10kWh以上の容量を持つ蓄電池を導入することで、自家消費や売電による収益を増やすことができる場合があります。
そのため、より大容量の蓄電池を検討することで、経済的なメリットを得ることができる可能性があります。
ポイント②寿命
家庭用蓄電池の寿命はおおまかに10〜15年とされています。
家庭用蓄電池に一般的に使用されているのは「リチウムイオン電池」です。
このタイプの電池はコンパクトでありながらパワフルであり、長期間にわたって使用することができるのが特徴です。
また、リチウムイオン電池は身近なところで幅広く使用されています。
製品の寿命は原材料や製造方法によって異なりますが、一般的には約13年から約30年以上の範囲で使用されます。
他に蓄電池の寿命を表す単位として「サイクル数」が使われることがあります。
サイクル数とは、電池残量が0%から100%まで充電し、再び0%になるまでを1回(1サイクル)として数えます。
ただし、サイクル数の計測方法はメーカーによって異なるため、法律で定められた基準ではありませんので一つの参考にしてみて下さい。
たとえば、1日1サイクルで蓄電池を使った場合には、以下のような計算になります。
- 10,000÷365日=約27.4年
10,000サイクルの場合の目安寿命
各種蓄電池の比較
スクロールできます
電池の種類 | エネルギー化 (エネルギー密度:Wh/kg) |
寿命 (サイクル数) |
---|---|---|
鉛 | ×(35) | 17年(3150回) |
ニッケル水素 | △(60) | 5〜7年(2000回) |
リチウムイオン | ◎(200) | 10年(3500回) |
鉛 | ⚪︎(130) | 15年(4500回) |
ポイント③サイズ
設置場所のスペースに収まるかどうかも重要です。
メーカーによって蓄電池のサイズは異なるため、事前にサイズを確認し、家庭環境に合った製品選びが必要です。
スクロールできます
メーカー | 容量(kWh) | サイズ |
---|---|---|
シャープ | 4.2 | W:500mm H:605mm D:360mm |
パナソニック | 5.6 | W:480mm H:610mm D:230mm |
伊藤忠商事 | 9.8 | W:762mm H:1145mm D:147mm |
オムロン | 6.5 | W:490mm H:847mm D:147mm |
京セラ | 3.2 | W:530mm H:650mm D:266mm |
ポイント④太陽光発電との併用
太陽光発電システムと併用する場合、蓄電池は余剰電力を効率的に保存し、需要が高い時間帯に使用することができます。
特に、固定価格買取制度が終了した後は、自家消費がより重要になるため、システムの連携を重視して選ぶべきです。
※地域や条件によって異なります
【ハイブリッド蓄電池】
ハイブリッド蓄電池とは、蓄電池本体と太陽光のパワーコンディショナーがセットになった家庭用蓄電池です。
通常は太陽光と蓄電池を設置すると、パワーコンディショナーが2つ必要になってしまいますが、ハイブリッド蓄電池の場合は1つで大丈夫なのです。
1つのパワーコンディショナーで太陽光と蓄電池の両方をまかなうことが可能になります。
ハイブリッド蓄電池を設置することで、日常生活で使用する電気をさらに効率よく使用することができ、特に太陽光の固定価格買取制度が終了した11年目からは、ハイブリッド蓄電池の導入を検討することをお勧めします。
ポイント⑤価格
蓄電池の価格には大きな開きがあり、設置工事費用や補助金の有無も影響します。
全体のコストを考慮し、長期的な運用コストも試算して、最終的な選択を行うことが重要です。
スクロールできます
メーカー | 価格 (希望小売価格) |
---|---|
シャープ | 1,800,000円 (代表型番JH-WBP41C) |
パナソニック | 1,580,000円 |
伊藤忠商事 | 2,850,000円 |
オムロン | 2,660,000円 (フレキシブル蓄電池6.5kWh) |
京セラ | 2,520,000円 |
ポイント⑥保証
製品の保証期間や保証内容は、メーカーによって異なります。
長期にわたる使用を見据えた場合、保証内容が充実している製品を選ぶことで、将来的なリスクを低減できます。
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メーカー | 機器保証 |
---|---|
シャープ | 本体10年 パワコン10年 リモコン10年 (15年延長保証有) |
パナソニック | 本体10年 (15年延長保証有) |
伊藤忠商事 | 本体10年 モニター10年 |
オムロン | ユニット15年 パワコン15年 モニター1年 |
京セラ | 本体10年 リモコン2年 |
ポイント⑦停電時に使用する家電で選ぶ
停電時に使いたい家電によって、適切な蓄電池を選ぶ方法があります。
以下のポイントを参考にしてください。
・100V対応の蓄電池
冷蔵庫やテレビ、照明などが使えます。
・200V対応の蓄電池
さらにエアコンや電子レンジなども利用可能です。
また、蓄電池には停電時に家全体に電気を供給する「全負荷型」と、
部分的に電気を供給する「特定負荷型」があります。
・特定負荷型
価格重視で、使う家電を絞れるなら特定負荷型が安価です。
・全負荷型
二世帯住宅やオール電化住宅、ペットや介護が必要な方、
小さいお子様がいる家庭には全負荷型がおすすめです。
後から蓄電池を導入する場合
自宅または購入予定のパネルとの相性を確認
ほとんどの現行の蓄電池は、ほとんどの太陽光発電システムと組み合わせて使用できるように設計されています。
特に、蓄電効率が優れているハイブリッド型は、太陽光発電システムと同時に導入するのにおすすめです。
ただし、一部の蓄電池は特定の太陽光発電システムとの組み合わせができない場合もあるため、事前に確認する必要があります。
また、同じメーカーの製品を選ぶと、より長期間の保証が受けられるため、安心感があります。
故障が発生した場合、有償修理になり、費用が高額になる可能性もあるため、注意が必要です。
すでに太陽光発電システムを導入している場合は、上記の計算方法で、1日あたりの発電量や消費電力量を把握し、蓄電容量を決めることが重要です。
その際、システムごとを変えるか、単機能型の蓄電池を選ぶかを検討しましょう。
売電量から最適な蓄電池の容量を選ぶ
蓄電容量を決定する際には、売電量から計算する方法も一つです。
売電量とは、太陽光発電で余剰となった電力を売却することで得られる利益を指します。
この売電量を把握するためには、売電明細の中で購入電力量を確認する必要があります。
その値を1ヶ月の日数で割ることで、1日分の売電量を算出できます。
ただし、季節ごとに日照時間が異なるため、売電量にも変動があります。
より正確な蓄電容量を知るためには、一年間の発電量を元に計算する方が望ましいでしょう。
ポイント⑨家庭用蓄電池のタイプ「コンセント型」と「系統連携型」
家庭用蓄電池には、主に2つのタイプがあります。
一つは、ご自宅のコンセントで充電できる「コンセント型」、もう一つは、容量やサイズが大きく、配線工事が必要な「系統連系型(据え置き型)」です。
コンセント型
設置工事不要でコストが抑えられ、停電時やアウトドアで利用可能な装置です。
ただし、蓄電容量は限られており、電力貯蔵装置としての機能を持つものであり、大幅な電気料金節約にはつながりません。
系統連系型
系統連系型の蓄電池は通常、屋外に設置されます。
そのため、ポータブル型と比較すると取り扱いが不便ですが、十分な蓄電容量を確保し、家庭内の照明や電気製品に電力を供給できるため、優位性があります。
さらに、ポータブル型とは異なり、高度な制御システムが組み込まれています。
電力使用量や太陽光発電の発電量に応じて、蓄電池からの放電量を調整し、停電時には自動的に電力を供給することができます。
蓄電容量と価格の関係
蓄電池はメーカーや製品、機能などで価格が変わり、容量によっても異なります。
下記の相場価格を参考にしてください。
・4kWh:56.4万円程度
・8kWh:112.8万円程度
これらの価格は2023年度のDER補助金の目標価格から算出したものです。
これらのポイントを基に、自家用蓄電池の選定を行うことで、より満足度の高いエネルギー管理が可能になります。
どの製品が最適かを判断するためには、専門の業者と相談しながら、家庭の具体的なニーズに合わせて検討することが推奨されます。
家庭蓄電池おすすめ製品&メーカー
以下は、単機能・ハイブリッド・全負荷型・特定負荷型の蓄電池についてまとめたものです。
スクロールできます
機能 | 代表的な製品・メーカー | 価格相場 |
---|---|---|
ハイブリッド型蓄電池 | ・ES-T3S1(ニチコン) ・CB-LKT70A(長州産業) |
170~590万円 |
単機能型蓄電池 | ・CB-LMP65A(長州産業) ・EGS-LM0500(京セラ) |
270~590万円 |
全負荷型蓄電池 | ・KP-BU164-S(オムロン) ・ES-T3V1、ES-T3P1、ES-T3PL1(ニチコン) |
270~590万円 |
特定負荷型蓄電池 | ・CB-LMP65A(長州産業) ・EGS-LM0500(京セラ) |
270~590万円 |
ポータブル型蓄電池 | ・LJ-SF50B(パナソニック) ・ESS-P1S1(ニチコン) |
10~70万円 |
家庭用蓄電池は、設置場所や電力使用状況、停電時のバックアップ要件などに応じて、適切な製品を選ぶことが重要です。
メーカーやモデルごとに異なる特徴があり、特定のニーズに最適な製品を見つけるためには、上記の比較表を参考にしてください。
また、蓄電池の購入にあたっては、設置工事やアフターサポートも含めて総合的に評価することをお勧めします。
家庭蓄電池を購入するメリット
蓄電池の導入には、具体的なメリットがいくつかあり、大切な電気代の節約や災害対策などに役立ちます。
節電効果や非常時における利点など、具体的な内容を詳しく解説しますので、蓄電池導入を考える際の参考にしてください。
発電した電気を蓄電池に貯めて節約できる
現在、電力料金の値上げが続いており、将来的にも電気代の高騰が予想されます。
大手電力会社は2023年6月から電気料金単価を引き上げ、2022年よりも大幅に上昇しました。
国の補助で一時的に値上げが抑えられていますが、2024年5月以降には実質的な値上げが避けられません。
スペインでは電気料金が1年間で2倍になったというニュースもあり、電力料金の高騰は世界的な問題となっています。
そのため、電気料金の値上げ対策として、太陽光発電システムを利用して自家消費することが重要です。
昼間に発電した電気を蓄電池に貯めて夜間に使うことで、電力会社からの電気購入を減らし、節電効果を高めることができます。
停電時も貯めた電気を使える
災害時の停電は、生活に大きな影響を及ぼします。
テレビやスマートフォン、冷蔵庫、冷暖房などが使用できなくなると、情報収集や生活の維持が困難になります。
しかし、蓄電池を導入していれば、停電時でも蓄電池に貯めた電気を利用できます。
たとえば、5kWhの蓄電池があれば、以下の家電製品を1日使用することが可能です。
・冷蔵庫(24時間使用):約1000W
・LED電球(6時間使用):約240W
・テレビ(4時間使用):約600W
・携帯電話(4時間使用):約60W
・エアコン(5時間使用):約3000W
これらを合計すると、1日に約5000W(5kWh)を消費します。
停電時でも蓄電池に充電が可能で、翌日も電気を利用できます。
ダブル発電にならない
2018年以前に太陽光発電を設置した人々は、蓄電池を設置するとダブル発電となり、FIT(固定価格買取制度)の単価が下がってしまうことを懸念していました。
しかし、現在では制度が変更され、ダブル発電をしてもFIT単価が維持されるようになりました。
これにより、蓄電池を同時に設置しても、FIT価格に不利になることはありません。
FIT終了後も買電量を減らしてお得になる
令和6年度(2024年度)の固定買取価格は、10kW未満の場合は16円/kWhとなり、10年間はこの買取価格で余剰電力を買い取ってもらえます。
10年後にFITが終了した場合、卒FIT買取サービスを利用して余剰電力を売電できますが、現在の卒FIT買取価格は8円〜12円/kWhとなっており、売電収入は減少します。
一方で、電力会社から買う電気料金の平均は30円/kWh以上となっており、売電価格よりも高いため、発電した電気を自家消費する方が経済的に有利です。
太陽光の10年後問題も蓄電池でクリア
今後、電気料金の値上がりが予想される中、電力会社に安く売るよりも、蓄電池に貯めて自家消費する方が経済的メリットが高いです。
電気料金は長期的に払い続けるものであり、将来的にはさらに負担が増える可能性があります。
蓄電池を活用して、自家消費を最大限にすることが賢明です。
太陽光発電の将来は「自家消費が得」である理由
電力会社から電気を購入することと、太陽光発電で自家消費することを比較すると、圧倒的に自家消費の方が経済的に有利です。
電力会社から電気を購入する場合、電気料金が高くなりますが、太陽光発電で自家消費することで電気料金を0円にできます。
固定価格買取制度(FIT)が終了した後も、自家消費を続けることで電気代を大幅に節約できます。
ここまで紹介したように、太陽光発電と蓄電池のセット購入には多くのメリットがあります。
導入を検討する際は、これらの利点を考慮して最適なプランを選びましょう。
家庭蓄電池を購入するデメリット
蓄電池を設置する際には、そのデメリットもきちんと把握しておくことが重要です。
ここでは、導入を検討する際に考えるべき主な欠点を3つ挙げて解説します。
初期投資が高額
蓄電池システムの導入には、その容量や選択するブランドによって異なりますが、一般的に高額な初期投資が必要です。
特に、家庭用で広く使用されているリチウムイオン蓄電池は、その高速な充放電能力とコンパクトさから選ばれることが多いですが、価格も高めです。
設備投資としては、蓄電池本体の購入費に加え、設置工事や電気工事の費用も必要で、合計で100万円から200万円程度が相場となります。
維持管理のコストと労力
リチウムイオン蓄電池を含む多くの蓄電池は、充放電の回数が寿命に直結しています。
使用を重ねるごとに充電効率が低下し、最終的には交換が必要になります。
この交換コストは無視できない要素であり、定期的なメンテナンスも必要になることがあります。
したがって、蓄電池の維持管理には、予想外の追加費用が発生する可能性があります。
設置に必要なスペース
蓄電池を設置するには、それなりのスペースが必要です。
一般的な家庭用蓄電池の大きさは、約80cm幅×100cm高×40cm奥行きで、エアコンの室外機程度のスペースを想像すると良いでしょう。
また、蓄電池を設置する場所は、過度の高温や低温を避け、結露が生じないような環境が必要です。
したがって、限られたスペースの中で最適な設置場所を見つける必要があり、これが導入時の課題となることも少なくありません。
家庭蓄電池の導入デメリットを補う方法
家庭用蓄電池の導入は、大きな投資です。
そのため、多くの方が初期費用を気にされるでしょう。
しかし、いくつかの方法を使えば、この費用を抑えることができます。
以下では、蓄電池の費用を抑えつつ、賢く導入するためのポイントをご紹介します。
補助金の活用
蓄電池には国や地方自治体の補助金制度があります。
補助金を活用して初期費用を抑えるのがおすすめです。
例えば、次のような補助金があります。
・補助金名称
令和4年度補正予算
「電力需給ひっ迫等に活用可能な家庭・業務産業用蓄電システム導入支援事業」
・補助金額
住宅用蓄電池3.2万~3.7万円/kWh、産業用蓄電池4.4万~4.8万円/kWh
蓄電池の設置には、国や自治体が実施している補助金を利用できるケースがあります。
補助金を活用することで、導入コストを大幅に削減できます。
また、「子育てエコホーム支援事業」では、特定の条件を満たす蓄電池を購入すると、1世帯あたり約64,000円の補助が受けられます。
補助金の申請方法
補助金を利用するには、いくつかのステップを踏む必要があります。
①情報収集
国や地方自治体の公式サイト、またはエネルギー関連のサイトを確認し、最新の補助金情報を集めます。
地域ごとの独自の補助金もあるため、詳細をチェックすることが重要です。
②条件の確認
補助金には対象となる蓄電池の仕様や、設置条件などの詳細が設定されています。
これを確認し、自分が計画している導入に合うかを検討します。
③書類の準備
購入証明や設置証明、メーカーの仕様書など、補助金申請に必要な書類を準備します。
これにより、申請がスムーズに進むでしょう。
④申請の提出
必要書類が揃ったら、指定された方法で申請を行います。
オンライン申請が可能な場合も多いです。
⑤結果の確認
申請後に通知される審査結果を確認し、承認された場合は、指定された期間内に補助金が支給されます。
質問があれば、サポート窓口に問い合わせましょう。
補助金を活用することで、蓄電池の導入費用を大幅に削減できる可能性が高まります。
ただし、補助金の条件や内容は年度ごとに変わることが多いため、最新の情報を常に確認しておくことが大切です。
型落ちの蓄電池を選ぶ
蓄電池の費用を抑えるために、最新モデルではなく、型落ちモデルを選ぶのも一つの方法です。
型落ちとは、最新の製品ではなく、少し古いモデルのことを指します。
型落ち製品のメリット
型落ちモデルを選ぶと、以下のようなメリットがあります。
● 価格が安い
最新モデルが発売されると、従来のモデルの価格が下がることが多いです。
これにより、同じ性能の蓄電池をより低価格で購入できます。
● 信頼性
型落ちモデルはすでに市場で使用されているため、多くのフィードバックや実績があります。
これにより、性能の信頼性が高く、新しいモデルに比べて初期不良やトラブルのリスクが少ないことがあります。
● 安定した性能
最新モデルには技術的な進歩があるかもしれませんが、型落ちモデルも十分な性能を持っています。
特に、家庭用としては、旧型でも問題なく機能することが多いです。
型落ち製品の選び方
型落ちの蓄電池を選ぶ際は、以下のポイントに注意しましょう。
● 信頼できるメーカー
大手の信頼できるメーカーの型落ちモデルを選ぶことで、サポート体制や保証がしっかりしていることが多いです。
保証期間が残っているか、または延長保証が利用できるかも確認しましょう。
● 必要な機能を確認
自宅で必要な容量や機能を明確にし、それを満たす型落ちモデルを選びます。
たとえば、太陽光発電システムと連携させる場合、その対応機能があるかを確認します。
● 在庫の確認
型落ちモデルは在庫が限られていることが多いため、購入を検討する前に信頼できる販売店に在庫状況を確認しましょう。
専門家のアドバイスを活用する
蓄電池の選定や設置に不安がある場合、専門家に相談するのが効果的です。
販売店や設置業者は、あなたのニーズに最適な蓄電池の選び方や、設置場所のアドバイスを提供してくれます。
専門家に相談するメリット
● 最適な選択肢の提案
蓄電池の知識が豊富なプロに相談することで、あなたの家庭に最も適したモデルや設置方法を提案してもらえます。
例えば、長期停電に備えるか、電気代の節約を目的にするかによって、適切な選択が変わります。
● 補助金の申請支援
補助金の申請手続きは複雑な場合がありますが、販売店やインストーラーが申請手続きのサポートをしてくれることもあります。
これにより、手間を減らし、補助金を確実に受け取ることができます。
● 安全で効率的な設置
専門家による設置は、安全性や効率性の面で安心です。
適切に設置されることで、蓄電池のパフォーマンスを最大限に引き出すことができます。
蓄電池の導入は、初期費用が高いものの、長期的に見ると電力自給や停電対策、電気代の節約など、多くの利点があります。
補助金の活用や型落ちモデルの選択を通じて、初期費用を抑えつつ、賢く導入することができます。
また、専門家の助言を受けることで、より適切な選択と設置が可能です。
蓄電池の導入を検討する際には、長期的な視点でコストを考慮し、将来のエネルギー事情や政策の変化にも対応できるように、柔軟に計画を立てることが重要です。
家庭用蓄電池導入の向き不向き
家庭用蓄電池の設置場所とその適性
蓄電池は、太陽光発電システムと同様に、設置場所の周囲環境からの影響を受けやすい製品です。
しかし、太陽光発電とは異なり、蓄電池には特有の設置場所の適性や注意点があります。
特に蓄電池は多くの場合屋外に設置されますが、メーカーによっては屋内設置可能なモデルもあります。
適切な環境に設置しないと、蓄電池の早期劣化や重大な事故につながる可能性があるため、屋内外の設置場所選びは非常に重要です。
以下では、蓄電池の設置場所の適性について、共通する条件と屋内外それぞれに特有のポイントを解説します。
蓄電池設置に共通する条件
まず、屋内外に関わらず蓄電池の設置場所に共通する適正条件について見ていきましょう。
これらの条件は、どの設置タイプの蓄電池にも当てはまります。
・広い設置スペース
・設置エリアが寒冷地でない
①広い設置スペースの確保
蓄電池を設置するには、ある程度の広さが必要です。
蓄電池本体の大きさに加え、設置作業やメンテナンスの作業スペースも確保する必要があります。
例えば、屋外設置の場合、蓄電池とパワーコンディショナが一体型のモデルだと、エアコンの室外機が縦に2つ積まれたくらいの大きさになります。
例:
住宅の外壁に沿って設置する場合、隣家との距離が狭いと搬入やメンテナンスが難しくなることがあります。
このため、設置前に十分なスペースがあるか確認することが重要です。
屋内設置の場合、蓄電池はエアコンの室外機程度から冷蔵庫に近いサイズまで様々です。
特に、室内の配線を考慮しながら、設置場所を慎重に選びましょう。
②寒冷地での設置は避ける
蓄電池は低温に弱く、特に寒冷地での設置には注意が必要です。
多くのメーカーでは、蓄電池の使用可能な温度範囲を-10℃から-20℃までと設定しています。
それ以下の温度では、蓄電池の性能が低下し、正常に動作しない可能性があります。
例:
寒冷地でスマートフォンが急に電源が切れることがありますが、蓄電池も同様のリチウムイオン電池を使用しているため、低温環境では内部抵抗が増し、性能が低下します。
このため、北海道などの寒冷地では、蓄電池の設置は避けた方が良いでしょう。
屋内設置の蓄電池に適した場所
屋内に設置する蓄電池には、特有の設置場所の条件があります。
以下に、屋内設置時に適した場所と注意点を挙げます。
・重量に耐えられる床
・熱や湿気がこもらない環境
・運転音が気にならない部屋
①重量に耐えられる床
蓄電池は非常に重いため、その重量に耐えられる床に設置する必要があります。
一般的に、蓄電池の重量は50kgから150kg以上になることが多いです。
例:
設置場所の床の耐荷重を確認し、必要に応じて補強を行うことが重要です。
長期間使用していると、床が沈んだり抜けたりするリスクがあるため、設置前に床下の構造をチェックしましょう。
②熱や湿気がこもらない環境
蓄電池は、高温や湿気にも弱いため、設置場所は適度に換気されていることが必要です。
過剰な熱が蓄電池にこもると、最悪の場合、発火や破裂の危険があります。
例:
屋内設置の場合、クローゼットや階段下のような密閉された空間に設置すると、熱や湿気がこもりやすくなります。
脱衣所や洗面所のように湿気が多い場所も避けましょう。
適切な換気が確保された場所を選ぶことが大切です。
③運転音が気にならない部屋
蓄電池は稼働中にわずかな運転音がします。
一般的に35db〜40db程度の音が出るため、寝室や書斎など静けさが求められる部屋には設置しない方が良いでしょう。
例:
この音は図書館の静けさや昼間の閑静な住宅街と同じくらいの音量です。
普段の生活ではあまり気にならないレベルですが、静かな場所での設置には注意が必要です。
屋外設置の蓄電池に適した場所
屋外設置の蓄電池にも、特有の設置場所の条件があります。
以下に、屋外設置時に適した場所と注意点を挙げます。
・直射日光が当たらない
・地面より高い位置に設置する
・塩害地域ではない
①直射日光が当たらない
蓄電池を屋外に設置する場合、直射日光が当たらない場所を選ぶ必要があります。
直射日光に長時間さらされると、蓄電池の温度が上がりすぎて、性能の劣化や事故の原因となることがあります。
例:
蓄電池は、住宅の南面には設置しないようにし、東西面や北面の影になる場所の設置が望ましいです。
また、どうしても南面に設置しなければならない場合は、メーカーが提供する日よけ板などのオプション品を利用することも検討しましょう。
②地面より高い位置に設置する
蓄電池を地面に直接置くのではなく、コンクリート基礎を打って、若干高い位置に設置することが推奨されます。
これにより、雨水による浸水や水没のリスクを減らすことができます。
例:
設置場所が浸水しやすいエリアでは、コンクリート基礎で蓄電池を嵩上げすることが重要です。
水没すると機器の故障だけでなく、感電のリスクも増えます。
また、地震などで蓄電池が倒れないように、しっかりと固定して安定させる必要があります。
③塩害地域ではない
蓄電池は電子機器であるため、海の近くの塩害地域には設置を避けるべきです。
塩分による腐食や絶縁不良が発生しやすく、機器の寿命を縮める原因となります。
例:
蓄電池を沿岸部に設置する場合、メーカーが指定する塩害地域の基準を確認し、設置可否を確認することが重要です。
特に、海岸線からの距離や潮風の影響を考慮し、塩害対策が施されたモデルを選ぶのが良いでしょう。
正しい設置で蓄電池の効果を最大限に活かす
蓄電池は、太陽光発電システムと組み合わせることで、余剰電力を自家消費するための重要な装置です。
適切な設置場所を選ぶことで、蓄電池の性能を最大限引き出し、長期間安全に使用することができます。
設置場所の選定には慎重を期し、必要なスペースや環境条件を十分に考慮することが重要です。
蓄電池を効果的に利用するために、設置場所の適性を理解し、正しい設置を行いましょう。
これにより、長期的に効率的な電力の利用が可能となり、家庭の電力コストを削減する助けとなります。
蓄電池の購入を考えなくてもいい人
すべての家庭にとって最適な選択肢とは限りません。
特に以下のようなケースでは、太陽光発電と蓄電池をセットで購入する必要はないかもしれません。
日常的にあまり電気を使用しない家庭
まず、日常的にあまり電気を使用しない家庭では、自家消費のメリットが少ないため、太陽光発電システムと蓄電池を導入する費用対効果は低いでしょう。
電気をあまり使わない家庭では、発電した電力を使い切れないことが多く、結果として余剰電力が多くなります。
余剰電力を売電することはできますが、売電価格が低いため、大きな利益を期待するのは難しいです。
夕方以降にほとんど電気を使用しない家庭
また、夕方以降にほとんど電気を使用しない家庭でも、蓄電池の必要性は低いと言えます。
太陽光発電システムは昼間に電力を発電しますが、夜間に電気をあまり使わない場合、蓄電池に貯める電力の使用機会が少ないため、蓄電池のメリットを十分に活かせません。
こうした場合には、太陽光発電と蓄電池をセットで購入するより、別の選択を検討することが賢明です。
たとえば、コンセントタイプのポータブル蓄電池を購入しておくことで、停電時の備えとして活用できます。
ポータブル蓄電池は、コンパクトで持ち運びが簡単なため、緊急時に非常に便利です。
これにより、太陽光発電システムを導入することなく、非常時に必要な電力を確保することができます。
さらに詳しい情報や具体的なポータブル蓄電池のおすすめについては、以下の記事で詳しく解説していますので、興味のある方はぜひご覧ください。
ポータブル蓄電池はさまざまなモデルがあり、容量や機能によって選ぶことができます。
自分の家庭に合ったモデルを選ぶことで、効率的に停電対策を行うことができます。
このように、家庭の電力使用状況やライフスタイルに応じて、太陽光発電システムと蓄電池のセット購入が適しているかどうかを判断することが重要です。
無理に導入するのではなく、最適なエネルギーソリューションを選びましょう。
経済モードとグリーンモードとは?
近年の蓄電池はAI(人工知能)技術を搭載しており、自宅の電気使用量を時間帯ごとに学習します。
これにより、太陽光発電で発電した電気を蓄電池に貯める(充電)作業と、蓄電池に貯めた電気を使う(放電)作業を自動化してくれます。
例えば、あなたの家庭が19時〜21時の間に電気を多く使用するのであれば、AIはソーラーパネルで発電された0円の電気をその時間帯に使うように設定し、その分の電気を蓄電池に貯めるようになります。
以下では、それぞれのモードとその切り替えのタイミングについて詳しく説明します。
グリーンモード
グリーンモードは蓄電池の運転モードの1つで、特にFIT(固定価格買取制度)期間が終了し、売電価格が低下した場合に、自家消費を進めるために非常に効果的です。
このモードでは、昼間に発電した余剰電力を蓄電池に充電し、夕方から夜にかけてその電力を使用することができます。
蓄電池が満タンになった場合には、余った電力を売電することも可能です。
最近では電気代が高騰しているため、蓄電池を導入する家庭も増えていますが、グリーンモードを上手に活用することで、”光熱費ゼロ住宅”を目指すことも可能です。
このモードは自家消費率の向上と環境負荷の軽減を同時にしながら、電力の効率的な利用を実現します。
経済モード
経済モードは売電を優先するモードで、電力の売電を重視し、自家消費より売電に焦点を当てています。
経済モードには、自動モードと時間指定モードの2つのタイプがあります。
自動モード
自動モードでは、1日のうちで最も安い深夜電力を蓄電池に充電し、その電力を朝方に使用します。
そして、朝から夕方にかけてのピーク時には蓄電池から電力を供給して自家消費を目指します。
この方法は、電力のコストを最小限に抑えるために効果的です。
時間指定モード
時間指定モードでは、ユーザーが蓄電池から電力を供給し始める時間を設定することができます。(夜間を除く)
これにより、電力の使用時間を柔軟に調整し、特定の時間帯に電力需要が高い場合や、電力価格が高騰する時間帯に合わせて電力の利用を最適化することができます。
モードの切り替えタイミング
FIT(固定価格買取制度)期間中は、太陽光発電によって発電された電力を一定の価格で電力会社が買い取るため、売電した方がメリットが大きくなります。
この期間中は、蓄電池の運転モードとして主に「経済モード」が選択されます。
経済モードでは、蓄電池は主に電力需要ピーク時の電力供給を支援し、売電による収益を最大化します。
しかし、FIT期間が終了すると、売電価格は市場価格に従って変動し、期間中よりも低くなるため、自家消費のメリットが高まります。
この場合、蓄電池の運転モードを「グリーンモード」に切り替えることがおすすめです。
グリーンモードでは、発電量が多い昼間に電力を蓄え、夜間や電力需要が高い時間帯にその電力を使用することで、自家消費量を増やします。
これにより、売電価格が低下しても、家庭内での電力使用を最適化し、電力の需要と供給を効率的に調整することができます。
モードの切り替えを適切に行うことで、売電価格の変動に対応し、収益性を維持しながら電力の効率的な利用を実現できます。
自宅の電力使用状況や電力市場の動向に応じて、最適な運転モードを選び、エネルギーコストの削減と環境負荷の軽減を図りましょう。
近年は太陽光発電や蓄電池などが値上がり傾向
近年、太陽光発電や蓄電池の価格が上昇傾向にあります。
その背景にはいくつかの要因があり、これらを詳しく説明します。
原材料の価格上昇
太陽光パネルの製造には、シリコンや銀、銅などの素材が使われています。
これらの材料の市場価格が上昇すると、太陽光パネルの製造コストも増加します。
特にシリコンはパネルの主要材料であり、その価格の変動は直接的にパネルの価格に影響します。
また、蓄電池に必要なリチウムやコバルトも同様に価格が高騰しており、これは電気自動車(EV)の需要増加による影響も受けています。
供給網の問題
COVID-19パンデミックは世界中の製造業や物流に大きな影響を与えました。
このため、太陽光パネルや蓄電池の部品供給が不安定になり、製造コストが上昇する要因となっています。
さらに、特定の地域に製造拠点が集中しているため、その地域で問題が発生すると、全世界の供給に影響が及びます。
技術的な進化と品質向上
太陽光パネルや蓄電池の技術は年々進化しており、より高効率や長寿命を達成しています。
新技術の開発と導入はコスト増加を伴うことが多いですが、長期的には運用コストの削減や性能の向上が期待できます。
初期投資は高くなりますが、その分のリターンが期待できるでしょう。
政策的な変化
各国の政策も太陽光発電や蓄電池の市場価格に影響を与えます。
例えば、補助金の削減や貿易政策の変更が行われると、市場価格に直接的な影響が出ることがあります。
また、政府が環境に優しい技術への支援を強化する場合、一時的に価格が上昇することも考えられます。
需要の増加
再生可能エネルギーへの関心が高まり、太陽光発電や蓄電池への需要が世界的に増加しています。
特に、気候変動対策として多くの国が再生可能エネルギーの導入を加速していることが背景にあります。
需要が供給を上回ると、自然と価格が上がることがあります。
これらの要因が組み合わさって、太陽光発電や蓄電池の価格が上昇しています。
今後、技術の進化や供給網の最適化、政策の調整が進むことで価格が安定する可能性もありますが、短期間内に大幅な価格低下が起こるとは限りません。
したがって、現在の状況を考慮すると、太陽光発電や蓄電池を今購入することが賢明です。
価格上昇の主な理由は、原材料のコスト増加、供給網の問題、技術進化による品質向上、政策変更、そして需要増加です。
これらの要素が今後も続く可能性が高いため、価格が下がるのを待つよりも、今の時点で投資を行うことが賢明かもしれません。
さらに、太陽光発電や蓄電池の技術は日々進化しており、初期投資は高くても、その性能や効率の向上により、長期的には電気代の節約やエネルギー自給自足に繋がります。
また、政府の補助金や税制優遇措置を利用することで、初期費用の負担を軽減することも可能です。
このように、太陽光発電や蓄電池への投資は、環境への影響を考慮しつつ、経済的な利益をもたらす選択肢として、今が購入のタイミングであると言えるでしょう。
太陽光発電システムの施工業者選びの重要ポイント
太陽光発電システムの導入は、家庭のエネルギーコストを大幅に削減する可能性があり、長期的な投資として考えるべきです。
適切な施工業者を選ぶことは、システムの効率や持続性を保証するために不可欠です。
以下に、施工業者を選定する際の重要なポイントを詳しく説明します。
1. 複数の見積もりを入念に比較する
始めに、複数の施工業者から見積もりを取得することが重要です。
各見積もりでは、太陽光パネルの設置に適した出力、地域の環境条件の影響、期待される発電量、そして提供される保証の内容を比較検討します。
太陽光パネルの変換効率はもちろん、お客様の屋根に最適なシステムを選択することが、最大の発電効果を実現する鍵です。
急ぐことなく、これらの要素をじっくり考慮し、最もコスト効果の高い提案を選ぶことが推奨されます。
2. 幅広いメーカー製品を扱う業者を選択する
一部の施工業者は特定のメーカーに限定して製品を提供していますが、多様なメーカーの製品を扱っている業者を選ぶことで、より幅広い選択肢から最適な製品を選ぶことが可能となります。
企業のホームページには多くのメーカーが掲載されていることがありますが、実際の提案が一部の製品に偏っていないか確認することが肝心です。
複数のオプションを比較することで、お客様のニーズに最も合致する太陽光発電システムを見つけることができます。
3. 充実したアフターサービスを提供する業者を選ぶ
太陽光発電システムの設置後も、長期的なサポートとメンテナンスが必要です。
販売だけを目的とし、施工を他の業者に委託することが多い業者では、アフターサービスが十分でない場合があります。
そのため、販売、施工、アフターサービスを一貫して提供する業者を選ぶことで、設置後も安心してシステムの管理を任せることができます。
信頼できるサポート体制を持つ業者は、将来的な問題やトラブルにも迅速に対応し、お客様の投資を守ります。
これらのポイントを踏まえ、施工業者を選ぶ際は、それぞれの業者が提供する価値とサービスを慎重に評価することが重要です。
適切な選択を行うことで、太陽光発電システムは長期にわたって家庭のエネルギー効率を高め、持続可能な生活をサポートします。
信頼できる太陽光発電設置業者の選び方
太陽光発電システムの設置は、大きな投資を伴います。
そのため、信頼できる業者選びが非常に重要となります。
ここでは、優れた太陽光発電設置業者を見分けるための主なポイントを紹介します。
複数の見積もりを比較検討
まずは、複数の業者から見積もりを取り、それぞれの提案を比較することが重要です。
単一の見積もりのみでは、価格やサービス内容の適正を評価することが難しいため、少なくとも3社以上から見積もりを取得しましょう。
それぞれの見積もりには、設置費用だけでなく、使用するパネルの種類、プランの詳細、アフターサービスの充実度なども考慮して、全体的なコストパフォーマンスを評価することが大切です。
施工実績の確認
業者の施工実績を確認することで、その技術力や経験の深さが見えてきます。
特に、太陽光発電システムにおいては、多くの施工を経験している業者ほど、問題発生時の対応力が高い傾向にあります。
業者のウェブサイトや、直接問い合わせて施工例を示してもらうことが有効です。
保証内容とアフターサービスの確認
太陽光発電システムは長期にわたって使用するため、保証期間や保証内容、アフターサービスの充実度は特に重要です。
保証が長期間提供されているか、また定期的なメンテナンスや突発的な故障時の対応ポリシーを確認しましょう。
自社施工の有無
設置業者が自社で施工を行うか、外注に依存しているかも選択の一因となります。
自社施工の場合、コミュニケーションがスムーズである可能性が高く、コスト削減が期待できる一方、外注の場合は施工品質が均一でないリスクがあります。
担当者の対応と説明の明確さ
太陽光発電は専門的な知識が必要な分野です。
そのため、担当者がどれだけ丁寧に説明を行ってくれるか、また専門用語を使わずに分かりやすく説明できるかは、信頼性を判断する上で重要なポイントです。
担当者とのコミュニケーションがスムーズに行えるかどうかも、検討する必要があります。
複数のプランの提案
優れた設置業者は、一つのプランだけでなく、顧客のニーズに合わせた複数のオプションを提案してくれることが多いです。
これにより、顧客は自身の条件に最も適したシステムを選ぶことが可能になります。
見積もりの明瞭さ
見積もり書の内容は、具体的で分かりやすくなければなりません。
不明瞭な項目が多い見積もりや、説明が不十分な見積もりは、その後のトラブルの原因となることがあります。
見積もりを受けた後は、納得がいくまで業者に詳細を問い合わせることが大切です。
顧客評価のチェック
最後に、選んだ業者の顧客評価を確認することも大切です。
口コミサイトやSNSなど、複数の情報源から業者の評判を確認し、良い評価のみならず悪い評価にも目を向け、その業者がどのような点で評価されているかを把握しましょう。
これらのポイントを基に、慎重に業者を選定することで、信頼できる太陽光発電システムの設置が実現可能です。
長期にわたる利用を見据えた適切な業者選びが、後悔のない投資へとつながります。
太陽光発電設置時に悪質業者を見極め、優良業者を選ぶ方法
太陽光発電システムの設置は、長期的な投資として非常に有効ですが、業者選びを間違えると後悔することもあります。
ここでは、悪質な太陽光発電業者を避け、信頼できる優良業者を見分けるための重要なポイントを詳しく解説します。
適切な許認可や資格の確認
正規の太陽光発電設置業者は、太陽光パネルメーカーから指定の施工IDを取得していることが多いです。
このIDは、メーカーが認定した訓練を受けた業者のみに発行されます。
また、電気工事には電気工事士の資格が必須です。
これらの資格や認可がない業者は、施工後の安全や保証面でリスクが高まります。
相見積もりを嫌がる業者の警戒
優良な業者は自社の提案に自信を持っているため、他社との比較見積もりを嫌がりません。
逆に、相見積もりを快く受け入れない業者や、即決を迫る業者は、比較によって不利になることを恐れている可能性があります。
急かす業者には特に注意が必要です。
営業方法を見る
訪問販売や電話営業を主体とする業者は、しばしば高圧的な販売手法を取ることがあります。
このような営業手法は、無知な消費者をターゲットにしている場合が多く、不必要なコストが発生する原因となることもあります。
訪問販売や電話営業には特に警戒が必要です。
過度な割引の提案に注意
「モニター価格」「工事費無料」といった過度な割引を謳う業者も注意が必要です。
これらの甘い言葉に騙されず、市場価格や他社の見積もりとしっかり比較検討することが大切です。
過度な割引は時として品質の低下や隠れた追加費用を含む場合があります。
見積書や資料の提供
信頼できる業者は、太陽光発電のプランや費用に関する詳細な見積書や資料を提供し、顧客が納得できるまで丁寧に説明します。
資料を持ち帰らせない業者や、不透明な説明のみで契約を急かす業者は信頼性に欠けると言えるでしょう。
太陽光発電と補助金に関する知識
太陽光発電システムや関連する補助金についての知識が豊富な業者は、顧客に適切なアドバイスを提供できる証拠です。
逆に知識が乏しい業者は、質の低いサービスを提供するリスクが高いため、慎重に選ぶべきです。
シミュレーションの精度をチェック
優良業者は、地域の気象条件や設置環境を考慮した上で、太陽光発電の効率や見込み収益を詳細にシミュレートします。
これに対し、不適切なシミュレーションや誇張された収益予測を提示する業者は、実際の成果と大きく異なる可能性があるため、警戒が必要です。
これらのポイントを基に業者を慎重に選ぶことで、太陽光発電の設置において満足のいく結果を得ることができるでしょう。
今回のまとめ
家庭用蓄電池は、設置場所や電力使用状況、停電時のバックアップ要件などに応じて、適切な製品を選ぶことが重要です。
また、蓄電池の購入にあたっては、設置工事やアフターサポートも含めて総合的に評価することをお勧めします。
蓄電池の価格は、購入する場所や販売形態によって大きく異なります。
それぞれの販売形式の特徴と価格相場を理解し、複数の販売店から見積もりを取ることで、最適な選択ができるようになります。
自分のニーズに合った蓄電池を見つけ、賢く購入するために、情報収集と比較検討をしっかり行いましょう。
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監修:難波博司
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監修:築山享晃
(光熱費削減プロコンサルタント)
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