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太陽光パネルとは、太陽の光を電気に変えてお家で使えるようにする装置のことです。太陽光発電を導入すれば、高騰する電気代を抑えることができます。
この記事では、太陽光パネルの仕組みや設備、気になるポイントをわかりやすく解説します。導入を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
太陽光発電は、太陽の光エネルギーを電気に変える発電方法です。その役割を担うのが太陽光パネルで、たくさんの光を集めて電気を作ります。
パネルを構成する小さな電池を「セル」と呼び、セルが集まったものが「モジュール」=太陽光パネルです。
太陽光発電でもっとも大切なのが、太陽電池(セル)です。これは太陽の光をエネルギーに変える装置で、発電量は日射量に比例します。
名前に「電池」とついていますが、電気を貯める機能はありません。発電した電気を蓄えたい場合は、蓄電池を一緒に設置する必要があります。
太陽光発電の発電量を計算するには、kW(キロワット)とkWh(キロワットアワー)の単位を知っておくことが大切です。
例えば、1kWのドライヤーは1kWの電力で動いています。1kWの電化製品を1時間使うと1kWhとなります。
1日の発電量は、「kW×発電時間」で計算可能です。
発電量を左右するポイントを3つまとめました。
設置前にしっかり比較・相談して、最適なものを選びましょう。
太陽光発電を導入すると、電気代の節約につながります。
理由は、発電した電気を自宅で使えるだけでなく、余った電力を売ることで収入を得られるためです(FIT制度)
例えば、4人家族で1日に約13〜18.5kWhの電気を使う場合、発電した電気の一部を売ることで電気代を抑えられます。
太陽光発電は、停電時の非常用電源としても活躍します。
蓄電池とセットで導入すれば、携帯の充電や冷蔵庫の使用が可能になり、災害時も安心です。
特に停電時には情報収集が重要です。
電気があればテレビやスマホで状況を把握でき、冷蔵庫の食材も無駄になりません。
節電を意識しながら使用すれば、1日約4kWhの電力で生活を維持できると言われています。
太陽光発電は耐久性が高く、30年以上使えることもあります。
可動部分が少ないため、定期的なメンテナンスをすれば長持ちします。
管理もシンプルで、定期的にモニターを確認し、発電量の変化をチェックするだけ。掃除や点検は専門業者に任せれば安心です。
発電した電気が余った場合、電力会社に売ることでさらにお得になります。
FIT(固定価格買取制度)を活用すれば、発電した電気を決められた価格で10年間売電できます。
2024年の売電価格は1kWhあたり16円です。
買取期間終了後も売電は可能ですが、買取価格は下がるため、蓄電池を活用して余った電気を自家消費するのもおすすめです。
太陽光発電の導入にあたって、初期費用を気にされる方が多いです。
しかし自宅で発電した電力を売ることで電気代を節約でき、長期的には初期費用を回収し利益を得ることができます。
また、自治体の補助金を活用すれば、費用を抑えて導入することもできます。
太陽光発電は設置後のメンテナンスが重要です。
定期的に点検しないと、故障に気づくのが遅れ修理費用がかさむことがあります。
悪質な業者はメンテナンス費用を高く設定している場合もありますが、適切な業者を選べばメンテナンスは無料です。
太陽光発電は天候や季節に影響されやすく、発電量が安定しないことがあります。
曇りや雨の日は発電効率が低下し、季節によっても発電量に差があります。
※NEDOの日射量データベースより算出
よって発電効率の良い太陽光パネルを選ぶことが、安定した発電に繋がります。
太陽光発電の売電価格は年々下がっており、以前は40円近くあったのが、2024年には16円まで低下しました。
価格が低下したのは、太陽光パネルの価格が下がったためですが、電気代が高騰している今、自宅で発電した電力を使うことで電気代の削減が可能です。
また蓄電池を導入すれば、余った電力を効率的に活用できます。
太陽光発電の導入費用は、パネルの種類や容量、パワーコンディショナなどの設備によって変わります。
一般的に、家庭用の太陽光発電システム(4〜5kW)の設置費用は約100万〜150万円が相場です。
ただし、メーカーや屋根の形状によっても異なります。
また、補助金や売電収入などを活用すれば、実質的な負担を抑えることも可能です。
経済産業省のデータによると、2023年の住宅用太陽光発電システムの設置費用は、新築住宅で1kWあたり約28万円が平均的な相場です。
一般家庭では3〜5kWのシステムを導入するケースが多く、費用の目安は以下の通りです。
蓄電容量 | 3kW | 4kW | 5kW |
設置費用相場 | 約84万円 | 約112万円 | 約140万円 |
容量が大きくなるほど初期費用は上がりますが、その分発電量も増え、長期的には電気代の節約につながります。
太陽光発電システムを設置する際にパネル以外にもパワーコンディショナや架台などさまざな設備が必要になります。
パワーコンディショナはソーラーパネルで生み出した直流の電気を、家庭で使える交流に変える役割を担っています。
2023年の価格相場は1kwあたり約4万円でした。
こちらはあくまでも目安であり、メーカーや商品によって変わります。
架台は、パネルを固定するだけではなく、パネルの高さや角度を調整する為にも使用されます。
高さや角度を変えることによって、太陽光発電の発電量率を上げられるようになる場合もあります。
2023年の相場は1kwあたり約3万円ほどです。
太陽光発電を設置する際に必要になってくるのが、設置工事費です。
太陽光発電の設置費用(新築の場合)
工事費(設置や電気系統の工事 5万円/kW) | ||
設置費 | 太陽光発電のパネル | 約15万円/kW |
パワーコンディショナー | 4万円/kW | |
架台 | 3万円/kW | |
発電モニター | 10万円/台 | |
接続箱 | 3万円/個 | |
ケーブル | 約4000円/kW |
パネルを除いた合計金額 254,000円
太陽光パネルの枚数や容量によって値段が変わってくるため、多少前後はあり、約25〜30万円となっています。
太陽光パネルが故障した際、メーカー保証の対象外となる場合や、保証期間を過ぎた後の修理は自己負担になるため注意が必要です。
こうした費用を抑えるためにも、保証内容をしっかり確認し、長期間安心して使えるプランを選ぶことが大切です。
太陽光発電にはメーカーの無料保証がついていることが多いですが、その内容は限られています。
基本的には、パネルやパワーコンディショナーの自然故障に対する修理や交換が対象で、災害や事故による損傷は保証外となることがほとんどです。
特に近年は天候が不安定なこともあり、万が一に備えるためには、有料の保証に加入しておくと安心です。
太陽光発電を安心して長く使うためには、有料保証に加入するのも一つの選択肢です。
主な保証には、以下の4つがあります。
①システム保証
太陽光パネルやパワーコンディショナーが、製造上の問題や予期せぬ故障で動かなくなった場合に適用されます。
②出力保証
パネルの発電量がメーカーの基準を大きく下回った際に、修理や交換が受けられます。
③自然災害補償
台風や地震などの災害でパネルが破損した場合や、落下して他人に被害を与えた際の補償です。(加入内容によって異なります)
④施工保証
施工ミスや不具合が原因で修理が必要になった場合、工事費用をカバーする保証です。
また、火災による損害は住宅の火災保険が適用されるケースが多いので、加入状況を確認しておくと安心です。
メーカー保証は10〜15年が一般的なので、保証期間も確認しておきましょう。
太陽光発電を安全に、効率よく使い続けるためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
資源エネルギー庁では4年に1回の点検を推奨しています。
経済産業省のデータによると、5kWのシステムで1回あたり約4万円が相場です。
点検では、設備の不具合の有無や発電量の測定などを実施し、トラブルを未然に防ぎます。
発電効率を維持し、安心して使い続けるためにも、定期的なメンテナンスを検討しましょう。
現在、太陽光発電単体の補助金はなく、蓄電池を導入することで申請できる制度が用意されています。
補助金には国の制度と自治体の制度があり、2024年度の主な国の補助金は以下の通りです。(※2024年5月時点)
子育て世帯・若者夫婦世帯向け。蓄電池を導入すると1戸あたり64,000円の補助。
再エネ設備の普及を促進する補助金で、最大60万円まで支援。
新築住宅をZEH基準で建て、蓄電池を導入すると1kWhあたり2万円(上限20万円)が補助。
太陽光発電の見積もりが高すぎると感じた場合は、複数の業者に依頼し、価格を比較することが大切です。
下請け業者の有無を確認
工事を外注している場合、中間コストが発生し費用が割高になることがあります。
施工実績をチェック
ホームページなどで施工実績や口コミを確認し、信頼できる業者を選びましょう。
複数の業者で見積もりを
最低4社から無料見積もりを取り、価格やプランを比較するのがおすすめです。
太陽光発電で後悔する原因の多くは業者選びのミスです。以下の点に注意しましょう!
設置後の保証や定期メンテナンスの有無を確認しましょう。保証がないと修理費が全額自己負担になる可能性があります。
パネルや蓄電池の選択肢が少ない会社は要注意です。家に合った最適なプランを提案してくれる業者を選びましょう。
「商品代一式」など曖昧な表記がある場合は、不要な費用が含まれている可能性があります。内訳が明確な見積もりを出してもらいましょう。
今回は、太陽光発電の基本からメリット・デメリット、費用についてお伝えしました。
太陽光発電や蓄電池は決して安い買い物ではありませんが、将来の節約や安心につながる投資でもあります。
他にも太陽光発電や蓄電池について記事にしておりますので、気になる方は是非他の記事も読んでみて下さい。
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