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公開日 2024.04.17

【2024年版】太陽光発電投資を選ぶメリット・デメリット徹底解説

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太陽光発電
太陽光発電投資を選ぶメリット・デメリット徹底解説

こんにちは!!住まいるエコ本舗です!
今回の記事は『太陽光発電の投資』についてお話していきます!
太陽光発電投資について気になる方が多いかと思いますので、
太陽光発電の投資とは他と何が違うのか、今から始めても遅くないのか、
太陽光発電投資をするメリット・デメリットを詳しく説明していきますね!

太陽光発電の投資についての知識を、始める前に認識しておきましょう!

目次

2024年度のFIT買取価格

2024年度FIT買取価格

売電価格は年々下がりつつあります。
2024年の売電価格とFIT制度について簡単にご説明していきます!

FIT制度

FIT制度とは、太陽光発電によって生成された電力を、
あらかじめ定められた価格で電力会社が買い取る制度です。

この制度では、固定価格での買取期間が10年間と定められており、例えば2024年3月にFIT制度の適用を受けた場合、2034年2月まで同じ価格で発電した電力を売ることができます。

FIT制度は、再生可能エネルギーの導入を事業者や一般家庭に促進するために設けられました。
FIT制度により保障される売電価格は毎年見直されており、
2024年には10kW未満の家庭用設備の場合、1kWhあたり16円でした。

参考:固定価格買取制度
参考:資源エネルギー庁「FIT・FIP制度」

太陽光発電投資のメリット

FIT制度の見直しで買取価格が引き下げられ、全量買取の対象施設が高圧施設に限定されたことで
太陽光発電投資の風向きは大きく変わりましたが、そんな状況でも太陽光発電投資をするメリットは残されています。

これらの内容について、具体的に確認していきましょう。

太陽光投資のメリット

FIT制度を利用した太陽光発電投資には、さまざまなメリットがあります。

太陽光発電投資のメリット①平均7〜10%の比較的高い収益

太陽光発電にお金を投じることは、多くの選択肢の中でも、
特に収益が良いという大きな魅力がありますよ。

特に、土地もセットになった太陽光発電のケースでは、
始めにかかる費用には土地の購入やシステムの導入が含まれていても、
平均で7〜10%の収益率を見込むことができるんです。

これはたくさんある選択肢の中でも際立っています。このように収益率が高いということは、
投資したお金がしっかりと働いてくれて、そのおかげで資金の戻ってくる速さも速い
ということを意味しています。

ここで、実際の数字を使った例を見てみましょう。

ある事業者さんが太陽光発電の投資に1500万円を自分のお金で出して、
年利10%の物件を購入した場合、年間150万円の収入が期待できます。

この場合は、約10年で初期投資額を回収できるということを意味しているんですね。
ですが、時間が経つにつれて設備の性能は徐々に下がっていくことがあり、
部分的に新しい部品への交換が必要になることもあります。

それでも、20年間で約2650万円の収益が期待できる計算になります。
運営やメンテナンスの費用、ローンを使った場合の影響を考えると、
実際の投資の回収期間は少し長くなるかもしれませんが、1500万円の投資で、
20年後には約1424万円の収益が見込めます。

これは空想の数字ではありません。

固定価格買取制度(FIT)によって、この事業者さんの場合は20年間の売電価格が
保証されているので、非常に正確な収益の予測が可能なんです。
太陽光発電の予測技術の精度は年々上がっており、少々の天候の変動はあっても、
年間を通しての発電量をかなり正確に見積もることができます。

ちなみに7%の場合で計算してみましょう。

年利が10%から7%に変わると、計算もそれに応じて変わります。

まず、1500万円を自分のお金で出して、年利7%の物件を購入した場合の年間収入は、

1500万円 × 7% = 105万円になります。

これは、約10年で初期投資額を回収できるという前提とは異なり、
回収にはもう少し時間がかかります。

20年での総収益を計算すると、年間105万円の収入が20年続くと考えると、

105万円 × 20年 = 2100万円の収益が見込めます

これは、年利10%の時の計算よりも少なくなります。運営やメンテナンスの費用、
ローンを使った場合の影響も同じく考慮する必要がありますが、
収益性が下がるため、投資の回収期間がさらに長くなる可能性があります。

固定価格買取制度(FIT)による売電価格の保証は変わりませんが、
年利7%による収益は年利10%の時よりも低くなりますので、
全体の投資回収計画を再検討する必要があります。

このように年利が変わると、投資の収益性に大きな影響を与えるため、
事前の計画や予測をしっかりと行うことが重要です。

20年の投資期間を終えたあとの選択肢は?

20年間のFITによる売電期間が終わったら、投資の出口戦略として
物件を売ったり、廃棄したりすることが考えられます。でも、日本が進めている
脱炭素化を考えると、売電期間が終わった後に売電が一切できなくなるとは考えにくいですね。

そのため、投資を早く回収して、中古市場での売却を目指す方が増えています。

使い続けた発電設備に、もう需要がないと思うかもしれませんが、
実は中古の太陽光発電設備に対する需要は予想以上にあります。

その理由は、

・売電の実績がすでにあるため、発電量や事業計画を立てやすい
・新規のものよりもお得に売電ができる
・物件の調査や実物の確認ができる

といった、中古ならではのメリットがあるからです。

特に、事業計画や発電量の予測がしやすいという点は、新しく太陽光発電投資を
始めようとしている方にとって、ハードルを下げる大きな助けになりますね。

多くの企業が太陽光発電投資を導入する際には、減価償却を利用した税金対策を
目的としています。そして、設備の減価償却が終わると、
その設備は手放されることが一般的です。

このような動きが、太陽光発電の中古市場を盛り上げているんですよ。

減価滅却って何?

減価償却とは、物を買った時に一気にお金が減るのではなく、
その物が古くなっていくのに合わせて、少しずつお金の価値を下げていく方法のことです。

例えば、会社が大きな機械を買ったとき、その機械はすぐには古くならずに、何年も使えますよね。でも、実際には毎日少しずつ古くなっていきます。

減価償却では、この「少しずつ古くなる」ことをお金の計算に入れて、
例えば10年間で完全にその価値がなくなると考えたら、
毎年その10分の1ずつお金の価値を減らしていきます。

これをすることで、会社は毎年の費用としてその減った分を計算に入れることができ、
実際のお金の動きと物が古くなっていく速さを合わせることができるんです。

太陽光発電投資メリット②心配少なく投資できる、安心の固定価格買取制度(FIT)

太陽光発電への投資は、安心してできる制度

「固定価格買取制度(FIT制度)」

によって支えられています。この制度は2012年にスタートし、太陽光を含む
再生可能エネルギーをもっと身近なものにしようという目的で生まれました。

太陽光発電所を買った後、売電価格が下がったりしないの?

心配無用ですよ!FIT制度の売電価格の素晴らしいところは、
太陽光発電で作った電力を、10年から20年間変わらずに固定されるんです!
そして、その価格は発電所によって異なり、
10円+税/kWhから、高くて40円+税/kWhまでと幅広いです。

もちろん、売電価格が高ければ高いほど、その発電所は価値があります。
この制度のおかげで、電力会社だけでなく、私たち個人も太陽光発電を始めやすくなっています。

固定価格買取制度の一番の魅力は、国が売電の価格と期間を保証してくれることです。
この約束のおかげで、20年間の収入をあらかじめ計画でき、銀行ローンも組みやすくなります。

確かに、どんなシミュレーションにも限界はありますが、
太陽光発電が広がることで得られたデータが予測をより正確にしてくれています。

企業が太陽光を選び、金融機関がそれを支援する様子が、この制度と発電計画の信頼性を物語っています。実際、不動産や他の投資よりも、太陽光発電での収益が予想以上だったという話は珍しくありません。

いつか太陽光発電を撤去する時が来ても、そのコストは売電収入で賄えるように計算されているので、安心です。
つまり、設置から撤去まで、コストと利益がきちんと見込めるのが太陽光発電投資の特徴です。

金銭的な不安から投資家を守り、安心して投資ができるようにするこの制度は、他のどの投資先にもない魅力だと言えるでしょう。

太陽光発電投資メリット③個人や小さな会社でも活用できる、お得な節税制度

太陽光発電って、ただエコじゃなくて、税金を減らすことにも役立つんです。
このシステムは、働き方をスマートにする特別な機械として、税金の面でいろんな優遇を受けられます。

でも、どんな方法で電気を売るかや、太陽光発電の設備のサイズによって、
どんな特典があるかは変わってくるんですよ。

税金のルールは毎年のようにアップデートされるので、
いつも最新の情報をチェックしておくことが大切です。

「自分で使う電気だけ」の自家消費用の場合は、この特別な制度が使えるんです。
そして、「余った電気を売る」余剰売電の場合は、その都度、どうなるかが変わってきます。

自治体によって条件が異なる生産性向上特別措置法

この法律は、地域によって、どんな支援があるかが違ってきます。

たいていの場合、電気を全部売るシステムは対象外になりがちですが、例外がないわけではありません。なので、太陽光発電を設置する際は、地域の役所に念のため確認してみるといいですよ。

この優遇は、きちんと税金の報告(青色申告)をしている個人や、小さな会社(法人)が対象になります。

消費税の戻し(消費税還付)もチェック

太陽光発電を始めると、消費税の還付も受けられるかもしれません。

普通に消費税を払う代わりに、太陽光発電の設備を設置したときにかかった消費税を戻してもらえるんです。でも、この制度を上手く使うには、ちょっとしたコツが必要です。

難しい場合は、専門の税理士に相談してみるのがおすすめですよ。

太陽光発電投資メリット④ とっても長持ちする太陽光パネル

太陽光パネルが長い間、お友達になってくれる理由は、
普通に買った時にもらえる保証が、10年以上もついていること。

しかも、25年間も安心できる保証がついているものがたくさんあるんです。

実は太陽光パネルは、約30年もの間一緒にいてくれることが多いんですよ。
これはもう、長いお付き合いですね。
保証があるっていうのは、その間、パネルがちゃんと働いてくれることや、もしトラブルがあっても大丈夫っていう安心材料になります。メーカーが「このくらいの時間はバッチリ働きますよ」と言ってくれているんですね。

ただ、太陽光パネルで使うパワーコンディショナーっていう機械は、パネルほど長生きしないんです。10年から15年くらいで新しいものに変えてあげる必要があるんですが、これでも、他の電化製品と比べたら、ずっと長く使えるほうです。

というわけで、太陽光パネルとパワーコンディショナーはそれぞれ保証期間が違うこともありますが、どちらも結構な長さお役に立ってくれるんですよ。

太陽光発電投資のデメリット

太陽光発電投資のデメリット

魅力的な太陽光発電投資ですが、やはりデメリットもあります。

ここでは、デメリットについて、また、なるべく投資リスクを減少させる方法について
お話しますね。

太陽光発電投資デメリット①天気に左右される収入の変動

太陽光発電の一番の難点は、晴れた日もあれば、雨や台風のような悪天候が
収入に直接影響を及ぼすことです。

ここで具体的な心配事として挙げられるのは2点です…

・晴れる日が続かないと、売れる電気の量が思ったほどにならない…
・天災によって設備が壊れたり、周りに迷惑をかける可能性も…

夕方になると電力が作れなくなるのは分かりますが、
天気の変わりやすさは予測もコントロールも難しいです。

天候に恵まれたときだけが太陽光発電が最高に力を発揮できる時。
ですが、月ごとに見ると、晴れた日も雨の日もありますが、
1年を通せば、だいたい予想できる発電量があります。

天災による影響が心配な点

特に気をつけたいのは、台風、地震と津波、大雪などの天災です。

雨自体は太陽光パネルに影響しませんが、水浸しになると故障の原因になってしまいます。
強風でパネルが飛ばされたり、水害が発生したりすると、周囲への賠償問題も心配です。

何の準備もしていなければ、せっかくの計画が水の泡になってしまうことも。

太陽光発電は自然を相手にしているので、それが収入のチャンスであり、
同時に最大のリスクでもあるんです。

しかし、1年中ずっと悪天候が続くわけではありません。

季節によって日差しの量は変わりますが、年間を通して見れば安定した収入が期待できます。
電力が余ったり足りなくなったりすることもありますが、太陽光発電と蓄電池を組み合わせることで対応が可能です。

さらに、発電量や効率は製品によって違うので、よく調べてから選ぶことが大切です。

対策:保険と発電効率アップのアイデア

太陽光発電の収益は、20年間の期間中にどれだけ電力を生産できるかにかかっています。

天候が悪いときでも発電できるように、
パネルをたくさん設置する「過積載」という方法があります。

過積載について

太陽光パネルの出力を、パワーコンディショナーの許容量よりも多くすることで、
光が弱いときでも効率よく電力を生み出せます。

この方法は、日照条件が良くない時でも収益を上げるのに役立ちます。
パネルの価格が下がっている今、たくさんのパネルを設置することは収益性を損なうことなく、
むしろ促進します。

災害保険の広いカバー力で安心を手に入れましょう

もしもの時、保険があれば大丈夫です。

太陽光発電のトラブルや自然災害で何かあっても、保険があれば補償されます。
特に、他の人に迷惑をかけてしまった場合でも、賠償責任保険があれば心配いりません。

台風のように毎年のようにやってくる自然災害も、実はその影響は一年のうちほんの少しの期間だったりします。なので、しっかり保険に入っておけば、心配なく過ごせます。

でも、地震や津波のように大きな災害は、保険でカバーしきれないこともあるんです。
そんな時は、国土交通省が出しているハザードマップをチェック。
これで、災害リスクの少ない安全な場所を選ぶことができますよ。

そして、一番大事なのは、発電所をしっかりと立てること。
丁寧に作られた施設なら、災害が来ても大丈夫。
だから、最終的には、プロのメンテナンス会社にチェックしてもらうのがベストです。

そうすれば、近くの人たちに迷惑をかけることなく、安心して太陽光発電を続けられますよ。

太陽光発電投資デメリット②20年後も太陽光発電で稼げる?

太陽光発電の一番の強み、固定価格で電気を買い取ってもらえる制度(FIT)が始まって20年。
その先の話はまだハッキリしていません。長い目で見ると、これがちょっとした心配事です。

しかし、電気を作って売ることはこれからもできそうです。なぜなら、いくつかの電力会社が
これからの電気の買取価格を1キロワット時10円から11円くらいになると見ているからです。

それに加え、日本は2030年までに地球温暖化の原因となるガスを46%減らすと世界に約束しました。これは、太陽光や風力などのクリーンなエネルギーをもっと使おうという動きが強まっているってことなのです。つまり、太陽光発電に対する投資はこれからも増えると期待されています。

さらに、政府は2030年までに太陽光発電のコストを1キロワット時7円まで下げる目標を立てていて、これは火力発電よりも安くなる見込みです。

だから、電気を安く買いたい電力会社は太陽光発電から電気を買い続けるでしょう。

家庭用太陽光から学べること

家で使う太陽光発電もFITが終わるとどうなるか、既に経験している家庭があります。
2009年に太陽光発電で電気を売り始めた55万の家庭は、2019年にFITの期間が終わりました。

みんなが気にしていたのは、その後も電気を売れるかどうかでした。

結果、30社以上の電力会社が新しい買取プランを始めて、太陽光発電の電気を売り続けることができました。

産業用の太陽光発電はFITが終わるのが早くても2032年。
まだ先の話ですが、太陽光発電に対する需要はどんどん高まっています。

したがって、FITが終わったあとも、電気を売ることは十分可能だと思われます。

太陽光発電の投資は早めにお金を取り戻すことと、
将来的に売ることを考えよう

太陽光発電の投資は早めにお金を取り戻すことと、将来的に売ることを考えよう

太陽光発電に投資するとき、20年後にいくらで電気を売れるかはわかりません。
だから、20年後の儲けについては予測が難しいです。

太陽光発電を続けると、経費と売電で得られるお金がプラスマイナスゼロになったり、
赤字になることも考えられます。

そこで、賢い投資家なら、最初の20年間で投資したお金と設備の処分にかかる費用を取り戻すことに注目します。20年後の利益については、設備が古くなるのを考慮に入れて、じっくりと長期的に考えることができます。

どんな太陽光発電を選べばいい?

これから太陽光発電に投資するなら、大きく2つの道があります。

1. 投資したお金を20年の間に回収して、その後も持ち続ける
2. 太陽光発電を売ってしまう

2030年までに発電コストが1キロワット時7円になるというのはあくまで目標で、
確実なことではありません。だから、できるだけ早く投資したお金を取り戻せる、利回りの良い太陽光発電を選ぶことが大切です。

FIT期間が終わると、太陽光発電の価値は、もらえるお金ではなく、
どれだけ電気を生み出せるかにシフトします。高いお金をもらえる発電所と
少ないお金しかもらえない発電所があっても、電気を同じ量生み出せるなら、その価値は同じになります。

将来、太陽光発電を良い値段で売りたいなら、買うときから次のことを頭に入れておくべきです。
太陽光発電を売る時、どうやって作られたか、これまでどれだけ電気を生み出してきたか、
機器がどれだけちゃんと管理されているかが、価格に影響します。

税金を少しでも減らしたいと思って投資する場合でも、
最終的に高く売れるように、土地付きの太陽光発電を選ぶ人もいますから。

中古の太陽光発電を買うときに気をつけたい3つのポイント

中古の太陽光発電を買うときに気をつけたい3つのポイント

中古の太陽光発電を選ぶ時に大切な3つのことを紹介しますね。

1. 売電の成績はどう?

最初に、これまでどれくらい電気が売れていたかチェックしましょう。
売電の成績を見ることで、この太陽光発電がどれだけの電気を作ってくれるか予想がつきやすくなります。それによって、これからどれくらいのお金が入ってくるか見通しを立てやすくなります。

2. FITの期間はまだある?

次に、FIT(固定価格買取制度)の恩恵をどれくらいの期間、まだ受けられるか確認が必要です。
設備の持ち主が変わっても、FITの期間が延びるわけではありません。
だから、高い価格で電気を売れる期間がどれくらい残っているか知っておかないと、思ったよりも得られるお金が少なくなるかもしれません。

FITの残り期間を考慮して、これから得られるはずの売電収入を計算してみましょう。

3. 近所とのトラブルはない?

どんなに条件の良い太陽光発電でも、近隣とのトラブルがある場合は要注意です。
トラブルがあると、時間やお金、心の面で大きな負担がかかります。

購入前に、近隣との関係やトラブルの有無をしっかり調べておくことが大切です。

太陽光ファンドってなに?使ってみよう!

太陽光ファンドってなに?使ってみよう!

太陽光発電に投資するって聞くと、いいなあと思うけど「最初にかかるお金が多すぎ!」と感じることが多いですよね。そんな時に役立つのが「太陽光ファンド」です。

太陽光ファンドってどんなもの?

簡単に言うと、いろんな人がお金を出し合って、太陽光発電の事業に投資する方法です。
そして、その投資で得られる利益を、出資した人たちで分け合うんです。
「太陽光ファンド」って具体的にはどんな感じなのでしょう?

ふつうの太陽光発電投資って?

普通に太陽光発電に投資する場合は、一人で太陽光発電所を買って、
そこから得られる売電収入を独り占めできるってわけです。
利益は大きいけど、最初にかなりの大金が必要になります。
特に、小規模なものより大きな設備を持つ「高圧」太陽光発電の場合、最初に必要なお金はさらに高額です。

太陽光ファンドのいいところ

太陽光ファンドのいいところ

でも、太陽光ファンドを使えば、話は変わります。
ここでは、たくさんの人がお金を出し合うので、
一人あたりの負担がずっと少なくなります

「営業者」と呼ばれる企業が中心になって、発電所を買い、
そこで得た売電収入を出資者みんなで分け合うんです。

この方法なら、最初にかかるお金を抑えつつ、太陽光発電に投資できるので、
始めやすくなるというわけです。

太陽光ファンドでのお得な投資

太陽光ファンドでのお得な投資

太陽光発電に投資するって聞くと、どれくらい儲かるの?と気になりますよね。
ここでは、普通の太陽光発電投資と、太陽光ファンドを使った投資の利回り(お金が増える割合)を
比べてみましょう。

利回りを比べてみよう

普通の太陽光発電投資と太陽光ファンド、それぞれの利回りはどう違うのでしょうか?
太陽光ファンドにも「上場」と「非上場」があって、その利回りも異なります。

A. 普通の太陽光発電投資

もし、普通に太陽光発電に投資したことがある人は、利回りが9〜10%だと思っているかもしれませんね。でも、実際はメンテナンス費用や税金などを引くと、5%〜7%ぐらいが一般的です。

「表面利回り」とは、実際にかかる経費を抜いた数字で計算されるので、
本当に手元に残るお金はもっと少ないことが多いです。
だから、本当に得られる利益はもっと控えめに考えた方がいいんです。

B. 上場している太陽光ファンド

上場している太陽光ファンドは、株式市場で売買できるので、
いつでもお金に換えることができる利点があります。
ただ、その分利回りはちょっと低めになりがちです。

メリット

売買自由!いつでもお金にできる
上場しているので安心感がある

デメリット

利回りがちょっと低いかも

C. 非上場の太陽光ファンド

非上場の太陽光ファンドは、中間コストを減らせるので利回りが高めになりますが、
契約期間中は自由に売買できないという点があります。

メリット

利回りが高い!

デメリット

投資期間中は売買できない

非上場の太陽光ファンドは、上場しているものと比べて、かかる費用を減らせるので、
利益率が高くなりやすいのです。

太陽光ファンドでの儲け方

太陽光ファンドでの儲け方

太陽光ファンドって、なんでこんなに儲かるの?って思いますよね。
ここで、その秘密を少し掘り下げてみましょう。

太陽光ファンドのお金を集める方法

太陽光ファンドは、みんなから集めたお金だけじゃなくて、
銀行からもお金を借りて運用しています。

太陽光ファンドのお金の配り方

太陽光発電から得られるお金は、銀行には利息を払いますが、
その後の儲けは銀行には渡さず、私たち出資者に分けてくれます。

銀行に分けない分、私たちのもらえる利益が増えるんです。

太陽光ファンドのリスクについて

太陽光ファンドのいいところは、普通の太陽光発電投資に比べてリスクが小さいことなのです。

どうしてかというと、特別な契約「匿名組合出資契約」のおかげです。

「匿名組合出資契約」とは?

この契約って、出資者がお金を出して、その利益をもらう約束です。
でも、事業には直接関わらないし、もし何かあっても大きな責任は負わない。

つまり、お金を出した以上の心配はいらないんです。

匿名組合出資契約のポイント

出資者は、出したお金以上の責任を負わない。
一般的に、メンテナンス費用や追加出資の心配もなし。
投資した額以上に損することもない。

つまり、太陽光ファンドは、従来の太陽光発電投資よりもリスクを抑えつつ、
利益を期待できる方法というわけです。

太陽光発電のちょっとした悩み:出力抑制

太陽光発電のちょっとした悩み:出力抑制

出力抑制っていうのは、電力の供給が需要を上回るとき、つまり電気が余ってしまうときに、
電力会社が各発電所に発電量を減らしてもらうことを言います。
電力会社が「ちょっと電気を減らして!」と頼む順番があって、
太陽光発電は順番が後の方なんです。なので、たまに売電できない時間が出てきます。
実際、2015年から九州のいくつかの島でこの出力抑制が始まりました。特に種子島、壱岐、徳之島でよく聞きます。

参考:九州電力:2018年3月の再生可能エネルギー出力制御実績

電力会社は、この出力抑制のことをみんなに知らせ、
適切に行っているかもチェックされています。

出力抑制のルールも場所によって違うので、太陽光発電を始める前によく調べておくと安心です。
でもね、ほとんどの場所ではあまり心配しなくても大丈夫だったりします。

出力抑制の心配が少なくなる保険も

出力抑制になっても大きな影響はないことが多いけど、心配なら保険を使う手もあります。
保険を使えば、もし出力抑制で売電ができなくなったときの損失を補填してもらえるんです。
ただし、出力抑制はだいたい電気の需要が少ない時期にしか起こらないし、
期間も短いので、保険に入るかどうかはよく考えた方がいいですよ。

これからは、電気が余ったときに上手に使えるように、
送電線の改善なども進んでいくので、
太陽光発電での電気がもっと活躍する日が来るかもしれません。

太陽光発電のもうひとつの悩み:初期費用

太陽光発電のもうひとつの悩み:初期費用

太陽光発電を始めるには、最初にかなりのお金がかかります。
大きなプロジェクトほど単価は下がるけど、それでも安くはありません。

メーカーや施工業者によって価格は違うし、機器の品質やサービスにも差があります。
だから、出資するなら、いろんな見積もりを比べて、コスパのいい選択をしましょう。

太陽光発電の投資って、他の投資よりもたくさんの良い点があるんです!

太陽光発電の投資って、他の投資よりもたくさんの良い点があるんです!

太陽光発電に投資すると、他の投資では味わえない特別なメリットがあります。
だからこそ、何度も太陽光発電に投資する人が多いんですよ。

ここでは、その魅力を他の投資と比較しながら、もっとわかりやすくお伝えしますね。

株式投資と比べたら、市場の波に左右されにくい

株式投資のいいところは、少しのお金から始められること。
株価が上がれば、嬉しい利益が期待できます。

でも、株価は市場の動きにピリピリ反応しがちで、安定した収入を得るのは難しいんです。

それに比べて、太陽光発電は20年間もの間、国から一定の価格で電気を買い取ってもらえることもあるので、未来の収入計画が立てやすいんです。太陽光発電の良さは、どれだけの電気を作って、それがいくらになるかで決まるわけで、株式みたいに価格がコロコロ変わることはありません。

だから、株式投資と比べると、太陽光発電は長期間安定して利益を期待できるんです。

株式市場が大変な時でも、安定した収入&資産形成が可能

2020年の春には、コロナのせいで株価が大きく下がったことがありましたよね。
そんな時に、太陽光発電に目を向けて、投資や物件探しを始める人が増えたんです。

これは、未来がどうなるかわからない中で、太陽光発電が安定した投資だと多くの人が感じたからかもしれません。

人口減少の心配が少ないから、不動産投資よりも安心

不動産投資は、アパートやマンションを買って、家賃や売却で利益を得る方法です。でも、人口が減っていくと、物件に人が住まなくなるリスクが高まります。さらに、コロナでライフスタイルが変わり、不動産投資が難しくなった人もいるでしょう。

でも太陽光発電なら、電気への需要はなくならないし、
国が一定期間買取価格を保証してくれるので、収入が減る心配が少ないんです。

これからの脱炭素社会を考えると、太陽光発電への需要はますます高まると考えられますよ。

2024年から太陽光発電に投資するって、まだお得なの?

2024年から太陽光発電に投資するって、まだお得なの?

もし「これから太陽光発電に投資しても、ちゃんと利益が出るのかな?」と考えているなら、
安心してください。

これからお話しすることで、その疑問が晴れるはずです。

遅くても大丈夫!しっかり利益を見込めます

太陽光発電への投資は、国が定めた売電価格で20年間安定して収入が得られる魅力的な方法です。

確かに、投資を始めたばかりの頃に比べると、売電価格は下がっていますが、
それでも「もう遅いかな?」と思う必要はありません。

実は、今からでも高い売電価格で認定された物件を見つけることができるんです。
例えば、以前18円+税、あるいは14円+税で認定された太陽光発電施設が、今も市場には出ています。

中古物件に目を向ければ、もっと高い価格で売電できる場合もありますよ。

ただ、良い物件は早い者勝ちです。
だからこそ、太陽光発電の売買サイトをこまめにチェックすることが大切です。特に人気のエリアでは、物件が出たと思ったらすぐに売れてしまうこともあります。

太陽光発電は今、世界でとっても重宝されています

太陽光発電は再生可能エネルギーとして、CO2削減や地球温暖化防止に貢献できるのが大きなポイント。最近では、企業が社会的責任を果たすためにも、太陽光発電のような環境に優しい選択をすることが注目されています。
さらに、工場や事業所などでは、自分たちで使う電気を太陽光発電で賄う「自家消費型」にすることへの関心も高まっています。電気料金が上がり続ける今、太陽光発電でコストを抑えたり、災害時の備えになったりするわけです。

こうした理由から、太陽光発電への需要はこれからも続くと考えられます。

中古の太陽光発電所を狙うのも賢い選択

太陽光発電投資と言えば、新しく設備を設置する方法だけじゃありません。
実は、もう稼働している中古の太陽光発電施設を買うという選択肢もあるんです。

中古だと、新設の時よりも高い売電単価で始められるケースが多いですよ。

すでに運転を始めている物件なら、どれくらいの電力が得られるかの
データが手に入りやすいので、どれくらい儲かるか予測しやすいです。
そして、新たに設備を建てる手間や時間、コストがかかりません。

だから、買ってすぐに収入を得始めることができるわけです。
これが中古の太陽光発電施設に投資する魅力なんですね。

太陽光発電を始めないと損? FIT制度と電気料金の実情

太陽光発電を始めないと損? FIT制度と電気料金の実情

なぜ太陽光発電で売る電気の価格を長期間保証できるのか、そのしくみを知れば、
太陽光発電に投資しないことがもったいないと感じるかもしれません。
重要なのは、電気料金と比べてなぜFITでの売電価格が高く設定されているのか、その背景にあるお金の流れを理解することです。

FITで高い売電価格が設定されている理由

太陽光発電の固定価格買取制度が始まった当初、電力会社は1キロワット時当たり40円プラス税
太陽光発電から発電された電力を買い取ることが義務付けられました。これに対して、
私たちが普段支払っている電気料金は1キロワット時当たり約25円、
大企業などの大量に電力を使用する場合はもっと安くなります。

つまり、電力会社にとっては、販売する電気よりも太陽光発電の電力を買い取るコストの方がずっと高いわけです。

でも、このコストの差額は電力会社の損失にはならず、実は私たち全員が電気料金の中に含まれる「再エネ賦課金」として支払っているのです。

太陽光発電をしている人もしていない人も関係なく、みんなが負担しています。

「再エネ賦課金」とは、電気料金の一部として毎月支払っているお金で、再生可能エネルギーを促進するための資金です。
この賦課金は年々増加しており、2023年には1キロワット時当たり3.45円になっています。

これは電気料金の10%以上を占めている計算です。

再エネ賦課金は、太陽光発電などの再生可能エネルギー施設が増えるたびに増え続ける傾向にあります。太陽光発電に投資すれば、この制度の恩恵を受けることができますが、そうでない場合は、ただ増え続ける負担を見ているだけになってしまいます。

実際にどれくらいの再エネ賦課金を支払っているか

例えば、1ヶ月に369キロワット時の電気を使用する家庭では、
約1240円の再エネ賦課金を支払っています。

出典:平成24年度エネルギー使用合理化促進基盤整備事業(待機時消費電力調査)報告書_東京電力管内、2018年5月分から2019年4月分までの3.36円/kWhで計算

この金額なら、太陽光発電に投資して得られる利益でカバーし、さらにプラスの収入を得ることも
十分に可能です。

国が設けたこの制度を利用して得をするか、ただ支払い続けるかは、
私たち一人ひとりの選択にかかっています。

ただ、再エネ賦課金が増え続けることに対する問題意識は持っておいた方が良いでしょう。
そして、固定価格買取制度がずっと続くとは限らないことも念頭に置いておく必要があります。

太陽光発電投資を選ぶメリット・デメリット徹底解説:まとめ

これまでのお話はいかがでしたか?

太陽光発電に関するFIT(固定価格買取制度)が変わりつつある今、
太陽光発電への投資が時代遅れになっていると思うかもしれません。

でも、実はまだまだFITを活用した投資チャンスが残っているんですよ。

太陽光発電への投資にあたって覚えておきたい大切なポイントは、以下の4つです。

1. FITの見直しで売電金額が下がっています
2. 低圧での全量買取制度の終了
3. それでもまだ、FITを利用した太陽光発電への投資方法が存在します
4. ファンドを使うと、太陽光発電への投資がより手軽になります

太陽光発電は、地球の温暖化対策にも役立つだけでなく、
今の低金利時代でも魅力的な安定した投資先と言えます。

この記事が、皆さんの太陽光発電に関する投資の参考になれば嬉しいです。

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