A1. 目安は「夜間の使用量」または「停電時に維持したい負荷×想定時間」です。
冷蔵庫・照明・通信を重視なら6~9kWh、生活をほぼ通常通りなら10~15kWhが一つの目安です。
A2. 特定負荷は分電盤から重要回路だけを非常用に分ける方式で、導入コストが抑えやすいです。
全負荷は家中の回路をバックアップできる代わりに、容量・出力・工事が大きくなります。
IH・エアコン・電子レンジなど同時使用が多い家庭は全負荷が安心ですが、必要出力(kW)も十分に確認してください。
A3. AC結合は既存の太陽光に後付けしやすく、機器の自由度が高いです。
直流結合は太陽光→蓄電池→家庭の変換回数が減り、効率面や制御面で有利な場合があります。
新設時はハイブリッドPCSが人気、既設PVに増設ならAC結合が簡便、という選び方が多いです。
A4. いいえ。太陽光の余剰に加え、夜間の安い時間帯(時間帯別料金)で系統から充電して、昼に放電する経済運転も可能です。
停電時は太陽光があれば自立運転で充電を継続できる機種が多いですが、PVがないと連続運転時間は容量次第です。
A5. LFP(リン酸鉄)系はサイクル寿命が長く熱安定性に優れ、住宅用で主流です。カタログ上は6,000~12,000サイクル級のモデルもあります。
保証は「年数」+「サイクル数」+「残存容量(例:60~70%)」の条件で定義されるのが一般的です。
高温・高出力連続・深放電は寿命を縮めるため、設置環境と運用設定が重要です。
A6. 多くは瞬時~数秒で自立運転へ切替わります。冷蔵庫・照明・通信機器などはほぼ瞬断なしで継続できる設計が一般的です。
太陽光と連携して昼は充電・夜は放電し、長期停電にも耐えやすくなります。エアコン・IHなど大電力機器の同時使用可否は定格出力と起動電流で確認してください。
A7. 住宅用はBMS(電池管理)や各種保護回路、温度監視、異常時遮断、難燃筐体で安全性が高められています。
直射日光・高温多湿を避け、可燃物からの離隔を確保することが重要です。施工は有資格者が行い、メーカー設置基準・消防法・電気設備技術基準等を遵守します。
A8. 屋外用は軒下・外壁まわり、屋内用は納戸・ガレージなどに置くことが多いです。適合温度範囲(例:-10~40℃)と結露対策、換気スペースを確保します。
騒音はPCSのファン音が主で、小さな会話より小さいレベルが一般的ですが、寝室直近は避ける設計が無難です。
A9. 発電・充放電・買電・売電の可視化、運転モード(経済/グリーン/停電優先など)の選択、スケジュール制御、ファームウェア更新が可能です。
季節・電気料金・生活パターンに合わせ最適化し、月次レポートで効果検証できます。通知機能で異常の早期検知も可能です。
A10. モジュール増設に対応する機種なら、容量を段階的に拡張できます。
V2H(EVから家へ給電)導入予定がある場合は、対応プロトコルやPCSの互換性、主幹連系・自立系統の切替方式を事前に確認してください。
将来の熱ポンプ化(エコキュート)・IH化も見据え、出力余裕のあるプランが安心です。
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